※当記事は公開情報をまとめた考察記事です。記載内容は執筆時点で確認できた情報に基づきます。本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれています。
アルゼンチン代表の中盤を長年支えてきたレアンドロ・パレデスさんのプレースタイルが、サッカーファンの間で注目を集めています。
「ベルベット・タッチ」と称される柔らかいボールタッチと正確な縦パスを武器に持つパレデスさんは、古典的なレジスタタイプの司令塔として欧州各地のビッグクラブで活躍してきました。
2022年カタールW杯ではアルゼンチン代表の優勝メンバーとして世界一の称号を手にし、その存在感は世界中のサッカーファンに強く刻まれています。
この記事では、レアンドロ・パレデスのプレースタイルの特徴・経歴・強みと弱みまでわかりやすく解説します。
記事のポイント
①:「ベルベット・タッチ」と呼ばれる柔らかいボールタッチが代名詞
②:2022年W杯でアルゼンチン代表の優勝メンバーに名を連ねる
③:縦パスの精度と足裏を使ったプレス回避が最大の武器
④:キエーボ・エンポリ・ローマ・ゼニト・PSGと多クラブ経験
レアンドロ・パレデスのプレースタイル|経歴とプロフィール
- 古典的レジスタとしてのプレースタイル概要
- プロフィール基本データ一覧
- ボカ育ちから欧州への旅立ち
- エンポリで開花した司令塔の才能
- ゼニトからPSGへ|ビッグクラブでの経験
古典的レジスタとしてのプレースタイル概要
この投稿をInstagramで見る
レアンドロ・パレデスさんのプレースタイルを一言で表すなら、「古典的なレジスタ」です。
レジスタとはイタリア語で「記録する者」を意味し、中盤の深い位置でゲームを構築する司令塔タイプのプレーヤーを指します。
レジスタとしての役割と特徴
パレデスさんの最大の特徴は、中央3レーンへの常駐とゲームの組み立て能力にあります。
ピッチの中心に陣取り、長短のパスを振り分けながら試合のリズムを作る姿は、まさに現代版「インベントーレ(発明家)」とも呼べます。
戦術分析ブログ「戦術的カルチョ・アイ」の分析によると、パレデスさんのヒートマップはほぼ中央3レーンのみに分布しており、サイドに流れる動きは最小限に抑えていることが分かります。
この徹底した中央指向が、パレデスさんのゲームコントロール能力の高さを支えています。
ベルベット・タッチと縦パスの品質
フットボリスタ誌で「ベルベット・タッチ」と称されたパレデスさんのボールタッチは、柔らかさと正確さを兼ね備えた独特のものです。
ボールを足元に収める際の吸収力が高く、強いパスが来ても自在にコントロールできる技術は、ビルドアップ時の信頼性を大きく高めています。
さらに際立つのが縦パスの品質です。相手に読まれないボディアングルと目線を駆使し、最小限の予備動作で攻撃のスイッチを入れる縦パスは、ファンボールン(シャビ・アロンソに比された)と評する声もあります。
この「一瞬で局面を変える縦パス」こそが、パレデスさんが長年アルゼンチン代表の中核に選ばれ続けた最大の理由です。
サイドチェンジとゲームの緩急コントロール
パレデスさんのゲームメイクには、サイドチェンジを活用した局面打開も含まれます。
狭いエリアに追い込まれたときにサイドへの展開で相手を動かし、スペースを生み出してから再び中央への縦パスでゴールに向かう。
この「縦・横・縦」のリズム変化が相手にとって非常に対応しにくいパターンとなっています。
チームのポゼッションを維持しながら、適切なタイミングで攻撃のギアを上げる能力は、リーグ屈指のパスタッチ数データにも表れています。
プロフィール基本データ一覧
ここでは、レアンドロ・パレデスさんの基本プロフィールを整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | レアンドロ・パレデス(Leandro Paredes) |
| 生年月日 | 1994年6月29日 |
| 2026年04月19日現在の年齢 | 31歳 |
| 国籍 | アルゼンチン |
| 身長・体重 | 180cm / 75kg |
| ポジション | センターミッドフィルダー(CM)/ レジスタ |
| プレースタイル | アンカー / 司令塔 |
| 現所属 | ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン) |
| 代表 | アルゼンチン代表 |
| 主な実績 | 2022年FIFA W杯優勝 |
身長180cmというサイズは、レジスタタイプのMFとして標準的なサイズであり、パレデスさんの場合は高さではなく技術と戦術眼で勝負するスタイルです。
フルネームと生い立ち
フルネームは「レアンドロ・ダニエル・パレデス(Leandro Daniel Paredes)」です。
1994年6月29日、アルゼンチン・ブエノスアイレス州に生まれ、幼少期からサッカーに親しみました。
アルゼンチンは世界的なサッカー選手を多数輩出している国であり、パレデスさんもその豊かなサッカー文化の中で育ちました。
選手スタイルの形成背景
パレデスさんがレジスタとしてのプレースタイルを確立したのは、イタリアのクラブでの経験が大きく影響しています。
特に、マウリツィオ・サッリの後任としてエンポリを率いたマリオ・ジャンパオロ監督の指導が、パレデスさんの戦術的理解を飛躍的に高めました。
「バルセロナスタイルを自己流に再解釈した革新的指揮官」と言われるジャンパオロの下で、縦パスの打ち方や相手のプレスをどう外すかを徹底的に鍛え上げたのです。
このプロフィールを見るだけで、パレデスさんがいかに早い段階から欧州の最高峰のクラブでプレーしてきたかがわかります。
アルゼンチンから欧州に渡り、ロシア・イタリア・フランス・ドイツと複数の国のリーグでプレーした経験は、彼のサッカー観と戦術理解を豊かにしました。
そして2022年W杯での世界一という経歴が、選手としての価値をさらに高めています。
ボカ育ちから欧州への旅立ち
パレデスさんのサッカーの原点は、アルゼンチンの名門クラブ「ボカ・ジュニアーズ」のユースです。
ボカのユースはアルゼンチン国内でも最高水準の育成環境を誇り、多くの名選手を輩出してきました。
ボカ・ジュニアーズでのプロデビュー
パレデスさんはボカ・ジュニアーズのユース一筋で育ち、トップチームでのプロデビューを飾りました。
ボカでのプロデビューはアルゼンチンのサッカー少年にとって大きな名誉であり、パレデスさんの才能が当時から高く評価されていたことを示しています。
この時期に培ったアルゼンチンサッカーの基本技術と戦術的センスが、後の欧州でのキャリアの基盤となりました。
イタリアへの最初の一歩|キエーボでのレンタル
ボカ・ジュニアーズからの最初の欧州移籍先は、イタリア・セリエAのキエーボへのレンタル移籍でした。
キエーボはセリエAの中位クラブとして知られており、若手の成長には適した環境でした。
初めての欧州生活は文化的にも言語的にも大きな挑戦でしたが、パレデスさんはこの環境に素早く適応し、イタリアサッカーのエッセンスを吸収していきました。
欧州キャリアの経歴一覧
| 時期 | クラブ | リーグ |
|---|---|---|
| プロデビュー | ボカ・ジュニアーズ(ユース) | アルゼンチン |
| レンタル | キエーボ | セリエA(伊) |
| 2015頃 | エンポリ | セリエA(伊) |
| 〜2017 | ASローマ | セリエA(伊) |
| 2017〜2019 | ゼニト・サンクトペテルブルク | ロシア |
| 2019〜2022 | パリ・サンジェルマン(PSG) | リーグ・アン(仏) |
| 2022-23 | ユベントス(レンタル) | セリエA(伊) |
| 2023-24 | ASローマ(再加入) | セリエA(伊) |
| 2024〜 | ボカ・ジュニアーズ(帰還) | アルゼンチン |
ボカ・ジュニアーズでの経験は、パレデスさんのサッカーの基礎を作るだけでなく、勝利へのメンタリティを鍛えた大切な時間でした。
アルゼンチンのフットボールは欧州とは異なる激しさと情熱を持っており、その洗礼を受けたことがパレデスさんの強さの一因です。
ボカのユース出身という経歴は、サッカー界において一定のブランド力を持っており、欧州クラブが注目する要因のひとつにもなっています。
エンポリで開花した司令塔の才能
パレデスさんのキャリアにおいて最大のターニングポイントのひとつが、エンポリでのシーズンです。
ここで名将マリオ・ジャンパオロの指導を受け、「レジスタ」としてのプレースタイルが完成されていきました。
ジャンパオロ監督との運命的な出会い
マリオ・ジャンパオロはマウリツィオ・サッリがエンポリを離れた後に監督に就任し、バルセロナ流のポゼッションサッカーを独自に進化させた革新的な指揮官です。
彼のスタイルは「極端に狭いスペースでのパス回しで相手を動かし、スペースを生み出す」という原則に基づいており、この戦術においてパレデスさんは「司令塔」として起用されました。
ジャンパオロの指導の下で、パレデスさんは状況を一変させる縦パスの打ち方、相手のプレスを外すための予備動作の使い方を徹底的に磨き上げます。
「前任者だったミルコ・バルディフィオーリの穴を埋めるだけでなくエンポリを牽引した」とフットボリスタも評したほどの活躍ぶりでした。
エンポリでのプレーが後のキャリアに与えた影響
エンポリでの1〜2シーズンの経験は、その後のパレデスさんのキャリア全体の基盤となりました。
ゼニト、PSG、ユベントス、ローマという欧州のビッグクラブへのステップアップは、エンポリでの評価なくしてはあり得なかったといえます。
マニュエル・ガレティ(シャビ・アロンソのようなゲームコントローラー)とも形容されるようになったのも、この時期の成長があってのことです。
ASローマでのキャリアと代表デビュー
エンポリを経てASローマでプレーし、この時期にアルゼンチン代表デビューも果たしました。
ローマでは既に保有権を持っており、エンポリからの戻り先として迎えられましたが、出場機会を求めてゼニトへの移籍を選択します。
この時点で、パレデスさんは欧州の主要リーグで活躍できる実力を証明していました。
ジャンパオロ監督のもとでレジスタとしてのスタイルを確立したことは、パレデスさんのキャリアにおいて最も重要な転換点のひとつです。
「どのポジションに立ちどのタイミングでパスを出すか」という司令塔としての判断力は、エンポリでの集中的なトレーニングによって磨かれました。
エンポリという小クラブでの経験が、その後のゼニト・PSGという大舞台への道を切り開いたことは間違いありません。
ゼニトからPSGへ|ビッグクラブでの経験
2017年夏、パレデスさんはロシアの強豪ゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍しました。
当時ゼニトを率いていたのは、後にイタリア代表監督を務めるロベルト・マンチーニです。
ゼニトでの活躍とロシアリーグへの適応
ゼニトはロシアリーグの絶対的な強豪であり、パレデスさんはここでさらなる成長を遂げます。
ロシアリーグは欧州の主要リーグとは異なるフィジカル重視のスタイルが特徴で、この環境への適応がパレデスさんの強靭なメンタルとフィジカルをさらに鍛えました。
マンチーニ監督の下で高い評価を受けたパレデスさんは、わずか2シーズンで欧州最高峰のクラブのひとつであるPSGへの移籍を実現させます。
PSGでの生活とメッシ・ネイマールとの共演
2019年に加入したパリ・サンジェルマンでは、メッシ、ネイマール、エムバッペという超一流のアタッカー陣を持つチームの中盤を担いました。
パレデスさんは後に「ネイマールはすごい選手だが、(メッシからみると)一段階下。ナッシンゴが本気でやれば手がつけられないが、相手を馬鹿にしたいときもある」と2人の違いを語っています。
世界最高峰の選手たちに球を供給する役割を3年間担ったことは、パレデスさんのゲームメイク能力をさらに高めました。
アルゼンチン代表でのW杯優勝
PSG在籍中の2022年、カタールW杯でアルゼンチン代表はついに悲願の世界一を達成しました。
パレデスさんはこの優勝メンバーとして、選手生活最高の瞬間を経験しています。
同じアルゼンチン代表のメッシ、ディ・マリア、マルティネス等とともに世界の頂点に立ったこの体験は、パレデスさんの選手としての価値を決定的に高めました。
ゼニトからPSGへの移籍は、パレデスさんの市場価値が欧州最高水準に到達したことの証明です。
PSGではアンドレ・エレーラやマルコ・ヴェラッティといった世界クラスのMFと共にプレーし、さらなる技術向上を遂げました。
ネイマール・エムバペ・メッシという超一流のアタッカー陣を支える役割を経験したことで、パレデスさんのゲームコントロール能力はさらに洗練されました。
レアンドロ・パレデスのプレースタイルの強みと弱みを解説
- ベルベット・タッチと縦パスの精度
- 目線とボディアングルを使ったプレス回避
- 守備面の課題とイエローカードの多さ
- ユベントスとASローマで見せた実力
- W杯優勝メンバーとしての役割と評価
- ボカ帰還と現在の活躍
ベルベット・タッチと縦パスの精度
この投稿をInstagramで見る
レアンドロ・パレデスさんのプレースタイルの中核を成すのが、「ベルベット・タッチ」と称される柔らかいボールタッチと、精密な縦パスです。
フットボリスタ誌がこの表現を使ったのは、まさにパレデスさんのボールの扱い方が絹のように滑らかで上品だからこそです。
縦パスによる攻撃のスイッチ
パレデスさんの縦パスの最大の特徴は、相手に読まれないタイミングと方向性です。
一般的なレジスタが横方向やバックパスでポゼッションを維持する中、パレデスさんは「ここぞ」という場面で前線への鋭い縦パスを差し込みます。
このパスの打ち方は非常に特徴的で、身体を横向きに保ちながら一瞬で向きを変えてパスを出すことで、相手のMFがインターセプトに来る前にボールを通してしまいます。
この「縦パスで攻撃のスイッチを入れる」プレーが機能するとき、チームの攻撃は一気に加速し、相手守備陣は一瞬で崩されます。
ショートパスによるポゼッション維持
縦パスばかりではなく、ショートパスを組み合わせることでポゼッションを安定させる能力も高いです。
狭いスペースに複数の相手が来ても、素早い足元のコントロールと的確な配球で窮地を脱するシーンは、パレデスさんの試合を見れば必ず目にすることができます。
ASローマでの2023-24シーズンの統計では、パス関連のスタッツがチーム内でもトップクラスであったとの分析も出ています。
長距離パスによるサイドチェンジ
サイドチェンジに使う長距離パスの精度も高く、左右のサイドアタッカーへの展開パスは常に高い成功率を誇ります。
特にASローマでの活躍時、デロッシ体制のボール保持サッカーにおいて、パレデスさんのサイドチェンジは攻撃の重要な局面変換ツールとして機能していました。
縦パスの精度とベルベット・タッチというパレデスさんの武器は、現代サッカーにおいて希少な才能です。
多くのMFがプレスを恐れて横パスや後ろへのパスを選択する中、パレデスさんは危険を承知で縦に刺すパスを選択できる胆力と技術を持っています。
このプレーができる選手こそが「本物のレジスタ」であり、チームに攻撃の迫力と前進力を与えることができます。
目線とボディアングルを使ったプレス回避
パレデスさんのプレースタイルの中で特筆すべきポイントが、目線とボディアングルを使ったプレス回避技術です。
これは技術的に非常に高度なスキルで、多くの選手が苦手とする部分です。
目線と身体の向きで相手を欺く技術
通常のMFがプレスを受けたとき、体を向けた方向にパスを出すのが一般的です。
ところがパレデスさんは、あえて身体を右に向けながら左に出すような「フェイク方向」のパスを多用します。
相手DFは体の向きを見てポジションを取るため、このギャップを突かれると対応が間に合いません。
フットボリスタ誌の表現を借りれば「派手なフェイントを使うことなく、敵のファーストプレスを目線やボディアングルで欺き、突破してしまう」プレーがパレデスさんの真骨頂です。
足裏を使ったプレス回避
エンポリ時代にジャンパオロ監督の指導で磨かれたのが、足裏を使ったトラップとドリブルです。
足裏でボールを引きながら相手の重心を崩し、一瞬のスペースを作ってからパスやドリブルに転じる動きは、「レジスタタイプのMFには珍しく、フィジカル面の強さも持ち合わせた選手」という評価を生み出しました。
狭いエリアに追い込まれてもボールを失わない安定感は、ポゼッションサッカーのチームにとって計り知れない価値を持ちます。
チームを落ち着かせる技術
試合が荒れたとき、相手が勢いに乗っているときに、パレデスさんが「ゲームを落ち着かせる」プレーを発揮します。
CBからのロングボールを足元で難なく収め、味方が押し上げる時間を作り出す。
このリセット能力の高さが「シャビ・アロンソに酷似している」と評される所以であり、チームの「心臓部」として機能する根拠となっています。
プレス回避の技術は現代サッカーにおいて最も重要なスキルのひとつとなっています。
ハイプレスを武器にするチームが増えた現代において、MFがプレッシャー下でも正確にボールをさばける能力は、チームの生命線ともいえます。
パレデスさんの目線とボディアングルを使った技術は、若い選手たちが学ぶべき手本であり、サッカーのIQの高さを示すものです。
守備面の課題とイエローカードの多さ
ここ、パレデスさんを語る上で避けて通れないのが守備面の課題です。
攻撃面での優秀さは誰もが認める一方で、守備時のプレーには明確な弱点があります。
非保持時のポジショニングの問題
戦術分析ブログ「戦術的カルチョ・アイ」は、パレデスさんの守備について率直に分析しています。
「相手のCBからフリーのMFに縦パスが入る場面で、本来パレデスがマークにつくべきだったが、まったくプレッシャーをかけず完全フリーで展開することを許した」
このような守備のサボりが試合中に複数回見られ、チームメイトのペッレグリーニも不満を表現したとされています。
ポジショニングをサボる→対応が遅れる→ファウル覚悟で止めに行く→カードをもらう、というパターンが繰り返されています。
イエローカードの多さというデータ
2023-24シーズンのASローマでは、25試合で11枚のイエローカードというデータが残っています。
これはセリエAでのトップ、欧州5大リーグでも2位の数字です。
守備の準備不足から来る無駄なファウルの多さは、チームに数的不利をもたらすリスク要因となっています。
「オン・ザ・ボール偏重」型という評価
「ストロングポイントがボール保持に、ウィークポイントがボール非保持に偏っている」
この評価はパレデスさんのプレースタイルを的確に表しています。
つまりパレデスさんはボールを持っているときは世界屈指のパフォーマンスを発揮できる一方、ボールを持っていないときの守備では水準に達していない場面が散見されます。
この弱点を受け入れた上でチームがどう活かすかが、パレデスさんを起用する監督の課題といえます。
守備面の課題とイエローカードの多さは、パレデスさんを批判する際に最もよく使われる論拠です。
しかし、これはレジスタというポジションの特性と、積極的なプレーの裏返しでもあります。
ポジション的な守備の弱さはチームの戦術的な設計でカバーすることが前提であり、パレデスさんを守備力で評価するのは選手の役割を正確に理解していないともいえます。
攻撃的なレジスタは守備よりも攻撃でチームに貢献することが使命であり、それを理解した上で起用する監督が最もパレデスさんを活かせるタイプです。
ユベントスとASローマで見せた実力
PSGを退団したパレデスさんは、2022-23シーズンにユベントスへレンタル移籍し、その後2023-24シーズンにASローマへ加入しました。
この2シーズンは、パレデスさんのキャリアの中でも特に注目された時期です。
ユベントスでの貢献
ユベントスはアレッグリ監督体制のもと、守備的でカウンター主体のサッカーを展開していました。
ポゼッション型の司令塔であるパレデスさんにとって、このスタイルが必ずしもフィットするとは言えない環境でしたが、それでもチームのビルドアップ起点として貢献しました。
5年ぶりのセリエA復帰は、パレデスさんにとってイタリアサッカーへの原点回帰でもありました。
ASローマでの再評価
2023-24シーズン、ASローマへ400万ユーロの移籍金で加入したパレデスさんは、25試合という高い出場数でチームの主力として定着しました。
当時のローマはダニエレ・デロッシが監督に就任し、ボール保持を重視するスタイルへの転換を図っていました。
この戦術転換はパレデスさんにとって理想的な環境であり、「願ってもない吉報」と戦術分析家も評価するほどフィットしました。
ローマでの実績と評価
ASローマでの1シーズンは、パスの品質という面で特に高い評価を受けました。
チーム内でのパス本数・パス成功率ともにトップクラスの数値を記録し、チームのゲームメイカーとして機能しました。
一方でカードの多さという弱点も相変わらず表れており、この課題を解決できるかどうかがキャリア晩年の評価を左右するポイントとなっています。
ユベントスとローマという2つの名門クラブでの経験は、パレデスさんがどのチームでも一定以上のパフォーマンスを発揮できることを示しています。
スタイルの異なる2つのクラブで評価されたことは、パレデスさんの適応力の高さと戦術的な柔軟性を証明しています。
イタリアのサッカー文化に深く関わった経験は、ボカへの帰還後も活きており、パレデスさんのプレーに深みと成熟さをもたらしています。
W杯優勝メンバーとしての役割と評価
2022年カタールW杯でのアルゼンチン代表の優勝は、パレデスさんのキャリアにおいて最大のハイライトのひとつです。
メッシを中心とした黄金世代の一員として、初めて世界の頂点に立った瞬間は選手としての誇りに満ちていました。
W杯でのパレデスの役割
2022年W杯でのパレデスさんの役割は、主に中盤のゲームコントローラーでした。
メッシ、ディ・マリア、ラウタロ・マルティネス、フリアン・アルバレスという強力な攻撃陣にボールを供給し、チームの攻撃を機能させる「縁の下の力持ち」的な存在です。
アルゼンチン代表のビルドアップの質を大きく左右する存在として、グループリーグから決勝まで重要な役割を担いました。
W杯優勝の意義と選手価値への影響
W杯優勝メンバーとしての称号は、選手としての市場価値を大きく高めます。
パレデスさんもこの実績により、欧州のビッグクラブからの関心が継続しています。
アルゼンチン代表の「世界一」という冠は、今後もパレデスさんのキャリアを語る上で欠かせない重要な実績であり続けます。
2022年カタールW杯優勝は、サッカー選手として到達できる最高の栄誉のひとつです。
パレデスさんがその瞬間を仲間とともに分かち合えたことは、キャリアを通じた努力の結晶といえます。
W杯優勝メンバーという肩書きは、パレデスさんの市場価値と評価を永遠に高め続けるものです。
アルゼンチンが36年ぶりに世界の頂点に立った瞬間、ピッチにいたパレデスさんの喜びは計り知れないものだったでしょう。
W杯優勝後のパレデスさんは、世界チャンピオンという肩書きを持ちながら次なるキャリアへの挑戦を続けました。
優勝の瞬間の歓喜を知っている選手は、次の目標に向かって走り続けるエネルギーをその経験から得られます。
チームの勝利に貢献した喜びと、個人としての成長への渇望を持ち合わせたパレデスさんのキャリアは、まだ続いています。
世界チャンピオンになったパレデスさんは、その後も代表での経験を積み重ねながらキャリアを充実させています。
ボカ帰還と現在の活躍
2024年、パレデスさんは約10年ぶりに古巣ボカ・ジュニアーズへ帰還しました。
これはビッグクラブを渡り歩いてきたキャリアの中で、原点に戻るという大きな決断でした。
ボカ・ジュニアーズ帰還の経緯と意味
欧州各地での長いキャリアを経て、地元アルゼンチン・ブエノスアイレスのボカ・ジュニアーズへ戻ったパレデスさん。
この決断は、故郷への愛情とキャリアの新たなフェーズへの挑戦の両方を反映しています。
ボカではチームのベテランリーダーとして、若手選手の育成にも貢献する立場になっています。
現在のプレースタイルと変化
年齢を重ねたパレデスさんのプレースタイルは、若い頃と比べて守備的負担を減らし、よりゲームコントロールに特化した形になっています。
ボカ・ジュニアーズでのポジションもアンカー兼司令塔として、以前と変わらないレジスタの役割を担っています。
EAスポーツ(EA FC 26)でも「センターミッドフィルダー(CM)、総合レート78」として評価されており、引き続き実力が認められています。
パレデスから見る現代MFの理想像
パレデスさんのキャリアは、現代サッカーにおける「専門特化型MF」の光と影を示しています。
ボールを持てば世界屈指の品質を発揮できる一方、守備では明確な弱点がある。
このような「割り切った」スペシャリストの存在が、現代サッカーにどう活かされるかを考える上で、パレデスさんは非常に興味深い事例といえます。
ボカへの帰還は単なるノスタルジーではなく、アルゼンチンサッカーの最高峰でリーダーシップを発揮する新たな挑戦でもあります。
欧州での豊富な経験を持ち帰ったパレデスさんは、ボカにとって非常に価値ある戦力であり、チームの中心として機能しています。
古巣での再スタートを切ったパレデスさんが、アルゼンチンリーグで再び輝きを放つ姿は、多くのサッカーファンを喜ばせています。
ボカでの活躍を続けるパレデスさんは、W杯優勝メンバーという経験を後輩たちに伝えながら、チームを引っ張るリーダーシップを発揮しています。
「欧州でキャリアを積んで帰国した選手がアルゼンチンリーグを活性化させる」という構図は、パレデスさん以外の選手にとっても良い刺激となっています。
レアンドロ・パレデスのプレースタイルの総まとめ
- 「古典的なレジスタ」として中央3レーンを制圧するMF
- 「ベルベット・タッチ」と称される柔らかいボールタッチが代名詞
- 生年月日は1994年6月29日、アルゼンチン出身
- 身長180cm・体重75kg、ポジションはセンターMF/レジスタ
- ボカ・ジュニアーズのユース一筋でプロデビュー後欧州へ
- エンポリでジャンパオロ監督の指導でプレースタイルが完成
- 最小限の予備動作で決める縦パスの精度が最大の武器
- 目線とボディアングルで相手を欺くプレス回避技術
- 足裏を使ったトラップとドリブルで狭スペースも打開
- PSGではメッシ・ネイマールと共演し主力として活躍
- 2022年カタールW杯でアルゼンチン代表の優勝メンバー
- ASローマでは25試合に出場しチーム内トップのパス成績
- 一方で守備のポジショニングとイエローカードの多さが弱点
- 2024年に古巣ボカ・ジュニアーズへ約10年ぶりに帰還
- 現在もアルゼンチンリーグで現役を続ける31歳の司令塔
▶️他の有名人の特徴・豆知識・その他トリビアを知りたい|カテゴリー・記事一覧
