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ルーカス・パケタさんのプレースタイルについて気になっている方は多いのではないでしょうか。
ブラジル代表のアタッキングミッドフィールダーとして活躍するパケタさんは、「カカ2世」と称されるほどの高い技術と知性を持ち、足裏を巧みに使ったボールコントロールと正確なパスビジョンで世界中のサッカーファンを魅了しています。
2026年1月には約77億円という南米選手史上最高額の移籍金でウェストハムからフラメンゴへ帰還し、現在も注目を集めています。
この記事では、パケタさんの特徴的なプレースタイルの秘密から、ヨーロッパでのキャリアの全軌跡、さらには賭博規則違反疑惑と無罪確定の経緯まで、最新情報をもとに詳しく解説していきます。
記事のポイント
①:パケタのプレースタイルは足裏テクニックと守備貢献が特徴
②:カカ2世と称されブラジル代表59試合12ゴールを記録
③:賭博規則違反疑惑は2025年7月に独立機関で無罪確定
④:2026年1月に約77億円でフラメンゴへ南米最高額帰還
ルーカス・パケタのプレースタイルの特徴を徹底解説
- パケタのプレースタイル|ファイターとダンサーの融合
- 足裏テクニック|密集地でのボールコントロール
- パスビジョンとゲームメイクの精度
- 攻守両面の貢献|フィジカルと守備力
- 左足依存とスプリント不足の課題
パケタのプレースタイル|ファイターとダンサーの融合
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まず、ルーカス・パケタさんがどのような選手なのか、基本プロフィールと共にプレースタイルの概要を確認してみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | ルーカス・トレック・ペレイラ・パケタ |
| 生年月日 | 1997年8月27日 |
| 2026年04月20日現在の年齢 | 28歳 |
| 出身地 | ブラジル・リオデジャネイロ |
| 身長・体重 | 180cm・72kg |
| ポジション | 攻撃的MF(CAM)、時にCF |
| 利き足 | 左足(両足利き) |
| 現所属 | フラメンゴ(ブラジル) |
| 背番号 | 10番 |
| 代表歴 | ブラジル代表(59試合12ゴール7アシスト) |
「カカ2世」と称されるその特徴
ルーカス・パケタさんは、同じブラジルが誇る伝説的なMFカカに例えられることが多く、「カカ2世」という呼び名がサッカーメディアの間で定着しています。
この呼び名の背景には、単なる身体的な類似ではなく、プレーの質と知性の共通点があります。
カカさんがそうであったように、パケタさんも中盤からゴール前まで流れるように侵入し、正確なパスと積極的なシュートで得点機会を創出するという特性を持っています。
しかし、パケタさんにはカカさんにはなかった独自の要素も備わっています。
それが「ファイターとダンサーの融合」と称されるユニークなプレースタイルです。
ダンサーとしての側面では、ファンク・カリオカ音楽の熱狂的なファンであるパケタさんは、ゴールを決めると独特のダンスパフォーマンスを披露することで知られています。
このダンスは単なるパフォーマンスではなく、彼のプレー全体に流れるリズム感とテンポ感を象徴しているとも言えます。
一方でファイターとしての側面では、相手に激しいプレッシャーをかけ続け、ボール奪取後に素早く攻撃に転じる献身的な守備を見せます。
この攻守一体型のプレースタイルが、現代サッカーでパケタさんが重宝される最大の理由でしょうかね。
プレースタイルを形成したリオデジャネイロの背景
パケタさんのプレースタイルを語るうえで欠かせないのが、リオデジャネイロという生まれ育った環境の影響です。
ブラジルの中でも特にスキルフルなフットボール文化が根付くリオデジャネイロでは、「ジンガ」と呼ばれるリズミカルな身体動作がサッカーと不可分です。
パケタという名前自体、リオデジャネイロ近くのパケタ島(Ilha de Paquetá)に由来しており、彼のアイデンティティと出身地は深く結びついています。
この島はリオデジャネイロ湾に浮かぶ自然豊かな場所で、のどかな環境の中でのびのびと育った少年時代がパケタさんの創造性豊かなプレーの土台となったと言われています。
フラメンゴのアカデミーに入ったのは幼少期のことで、そこでブラジルサッカーの伝統的な技術を徹底的に磨きました。
特に足裏を使ったボールコントロールは、リオデジャネイロのフットサル文化から影響を受けており、これが後にヨーロッパのフィジカルサッカーの中でも際立つパケタさんの強みとなっていきます。
ここ、プレースタイルの原点という意味でかなり重要なポイントですよね。
キャリア概要と移籍歴一覧
パケタさんのキャリアを時系列で整理してみましょう。
| 期間 | クラブ | 試合数 | ゴール/アシスト |
|---|---|---|---|
| 2016-2019 | フラメンゴ(ブラジル) | 95試合 | 18G / 8A |
| 2019-2020 | ACミラン(イタリア) | 44試合 | 1G / 3A |
| 2020-2022 | リヨン(フランス) | 80試合 | 21G / 13A |
| 2022-2026 | ウェストハム(イングランド) | 130試合 | 21G / 14A |
| 2026- | フラメンゴ(ブラジル) | – | – |
フラメンゴでの原点から始まり、イタリア・フランス・イングランドとヨーロッパの3大リーグを経験した後、フラメンゴへの帰還という特異なキャリアを歩んでいます。
各クラブでのパフォーマンスはプレースタイルの変化と深く関連しており、後のH3でそれぞれ詳しく解説していきます。
足裏テクニック|密集地でのボールコントロール
ルーカス・パケタさんのプレースタイルを語る上で、最も特徴的な要素として必ず挙げられるのが、足裏を使った独自のボールコントロールです。
足裏タッチの独自スタイル
一般的なサッカー選手がインサイド・アウトサイド・インステップなどのキックフェイスを主に使うのに対し、パケタさんは足裏でのボールコントロールを戦術的な武器として積極的に活用するという独自のアプローチを持っています。
足裏タッチには大きなメリットがあります。
通常のコントロールと比べて予測されにくく、相手守備者の重心移動を誘って逆を取ることができるのです。
特に密集地帯でその威力は発揮されます。
複数の相手選手に囲まれた状況でも、足裏でボールを引き寄せたり前後に動かしたりすることで、相手の圧力をかわしながら次のプレーの選択肢を作り出します。
この技術はブラジルのフットサル文化から来ており、狭いコートで培われた感覚がグラスランドでも生きています。
ウェストハムのデービッド・モイーズ元監督も「パケタのボールコントロールは唯一無二。狭いスペースで彼に渡せばなんとかしてくれる」と評していました。
密集地での突破力と緩急使い
足裏テクニックと組み合わさって機能するのが、パケタさんの得意とするプレーの緩急です。
ゆっくりとしたリズムからの急加速、急激なストップ&ゴーといった変化のある動きが相手守備者の対応を難しくします。
特に相手が前掛かりになって詰めてきた瞬間に足裏でボールをコントロールしながら逆方向に抜け出すという動作は、観客を魅了するハイライトシーンとして数多くのメディアで紹介されています。
リヨン時代の2021-22シーズンには、この密集突破力が最も輝き、シーズン通算14ゴールという当時のキャリアハイを記録しました。
ここ、パケタさんのファンなら特に注目してほしいポイントですよ。
密集突破は体の小さな選手が得意なイメージがありますが、身長180cmのパケタさんが同じ技術を高い位置でこなせるのは、テクニックだけでなく体幹の強さと重心移動の巧みさがあってこそです。
これはブラジルのアカデミーで幼少期から磨いてきた独自の感覚が、欧州の強フィジカル環境でも通用することを証明しています。
ボールキープと視野の広さ
密集地でのコントロール能力は、ボールをキープしながら周囲の状況を確認するという高い認知能力とも連動しています。
パケタさんはボールを持った状態でも顔を上げて周囲を確認する習慣があり、これにより次のプレーの選択肢を常に複数持った状態でプレーできます。
サッカー解析データによると、パケタさんは1試合平均で相手選手に囲まれた状況(半径2m以内に相手が2名以上いる状態)でのボールタッチ回数が多く、その成功率も80%以上というデータが出ています。
これはプレミアリーグ全体でも上位に位置する数値であり、密集地での処理能力の高さを客観的に示しています。
フットボール解説者のジェイミー・レドナップ氏も「パケタはプレッシャーの中でも慌てない。足裏でボールを落ち着かせる技術は一流だ」と絶賛しています。
この視野の広さと足裏テクニックの組み合わせが、パケタさんを現代サッカーにおける希少価値の高い選手に押し上げているのかなと思います。
パスビジョンとゲームメイクの精度
ルーカス・パケタさんのプレースタイルで「カカ2世」と評される最大の理由の一つが、正確なパスビジョンとゲームメイク能力の高さです。
スルーパスの精度と判断力
パケタさんのパスの特徴として、まず挙げられるのがスルーパスの精度と最適なタイミングです。
攻撃的MFとして前線と中盤をつなぐ役割において、相手守備ラインの背後に正確なパスを通す能力はクラスでも最高水準と評価されています。
特にパケタさんが得意とするのは、相手がプレスをかけて来る瞬間を逆手に取り、プレスをかけてきた選手の背後に走り込む味方への鋭いスルーパスです。
このプレーはウェストハム時代に多く見られ、チームの攻撃を活性化する重要な役割を担っていました。
スタッツデータによると、ウェストハムでの最終シーズン(2024-25年)にパケタさんは1試合平均2.8本のキーパス(シュートに直結するパス)を記録しており、これはプレミアリーグ全体でも上位の数値です。
さらに、パスの正確性(パス成功率)も全試合平均で83%以上と高く維持されており、ゲームをコントロールする能力の高さが数字にも表れています。
この数字はカカさんのミラン全盛期の数値と比較しても遜色ないものです。
サイドチェンジとゲームコントロール
ゲームメイクの観点から見ると、パケタさんはサイドチェンジを使った展開力も優れています。
プレーが密集している側と逆のサイドへの長いサイドチェンジは、相手守備の配置を崩す効果的な手段です。
パケタさんはこのサイドチェンジを巧みに使い、相手の守備ブロックを横に揺さぶりながら縦への攻撃に繋げます。
リヨン時代のコーチは「パケタはゲームを読む力が際立っている。どこにスペースが生まれるか、相手よりも先に察知する」とコメントしています。
この「先読み力」こそが、単純なテクニックを超えたゲームインテリジェンスの証と言えますよ。
現代サッカーではポジショナルプレーの重要性が増しており、パケタさんのようにスペースを感知する能力の高い選手の価値は年々上昇しています。
実際にウェストハムでのキャリアを振り返ると、プレミアリーグのハイプレス戦術の中でもパケタさんが落ち着いてゲームを組み立てられる場面が多く、チームの攻撃の安定感を支える存在でした。
攻撃の起点としての役割
攻撃的MFとしてのパケタさんの最大の役割は、チームの攻撃の起点になることです。
ボールを引き出してポジションを取り、そこからチームのリズムを作っていく能力は、特にブラジル代表でのプレーに顕著に表れています。
ブラジル代表ではカゼミーロ、フレジとのトリオで中盤を構成することが多く、パケタさんが攻撃の司令塔的な役割を担うことが多いのです。
2024年コパアメリカでは、パケタさんの攻撃的なパス回しがブラジル代表の攻撃を牽引し、特にウルグアイ戦での複数のチャンスメイクは高く評価されました。
カカさんと比較した場合、パケタさんはよりボールに絡む頻度が高く、1試合平均のボールタッチ数はカカさん全盛期と比べて20%以上多いという分析もあります。
これは現代サッカーの戦術的要求の変化を反映しつつも、パケタさん自身のより積極的なゲーム関与スタイルを示しています。
試合を通じてチームの攻撃を動かし続けるスタミナと判断力の組み合わせは、現代MFとしてのパケタさんの大きな強みと言えますね。
攻守両面の貢献|フィジカルと守備力
攻撃的なイメージが強いルーカス・パケタさんですが、実は守備面での貢献度も非常に高く、これが「ファイター」という称号の由来の一つです。
フィジカルコンタクト耐性の強さ
パケタさんの体格は身長180cm、体重72kgとMFとしては標準的ですが、フィジカルコンタクトへの耐性は体重以上のものがあります。
プレミアリーグのような激しいボディコンタクトが日常的なリーグでも、パケタさんはフィジカル競合で相手に倒されることなくプレーを続けることが多く、上半身の強さと体幹の安定感が際立っています。
この強さは相手のチャージを受けながらでもボールをキープし続けるプレーに直結しており、密集地での処理能力とも相まって、ウェストハムの攻撃で非常に重要な役割を果たしていました。
スタッツデータでは、プレミアリーグでのフィジカル競合(デュエル)勝率が55〜60%台で推移しており、攻撃的な選手としては高い水準と言えます。
このフィジカル耐性は、ブラジルのアカデミー時代からの鍛錬と、欧州3リーグでの経験によって積み上げられたものです。
ウェストハムのサポーターからも「パケタは当たりに行っても倒れない。精神的にも強い」という評価が定着していました。
守備への高い貢献と献身性
攻撃的MFながらパケタさんは守備に対する献身性が高く、これがチームメイトと監督から高く評価されてきた理由の一つです。
相手ボールホルダーへのプレッシングを積極的に行い、即時奪回プレスにも参加する姿勢は、現代のハイプレスサッカーの要求を満たすものです。
ウェストハムでのデービッド・モイーズ監督の信頼を勝ち取ったのも、この守備への貢献が大きな要因でした。
ブラジル代表でのプレーでも、チームが守備局面に入った際にパケタさんが率先してボール奪取に動く場面が多く見られ、単なる攻撃的な選手という枠を超えた存在感を示しています。
「ファイターとダンサー」という表現は、守備でのファイターぶりと攻撃でのダンサーぶりを端的に表しており、パケタさんのプレースタイルの本質を突いていますね。
インターセプトとボール奪取のデータ
守備貢献を数値で見ると、パケタさんのインターセプト数と守備的なアクション数は攻撃的MFの中でも際立っています。
ウェストハムでの2023-24シーズンのデータでは、1試合平均で1.2本のインターセプトと2.5回以上のタックル試行を記録しており、これはチームの守備組織に積極的に関わっていることを示しています。
また、プレスの強度を示すPPDA(プレス強度指標)においても、パケタさんはウェストハムの攻撃陣の中で最も高い数値を示しており、チームのプレス開始のトリガー役になっていることが数字から見えてきます。
これらの守備貢献が、130試合という長期にわたってプレミアリーグでプレー機会を保証された理由の一つと言えるでしょう。
攻撃面の華やかさに目が行きがちですが、パケタさんの守備貢献こそが現代サッカーでの市場価値を押し上げている本質的な部分ですよ。
左足依存とスプリント不足の課題
ルーカス・パケタさんのプレースタイルには多くの長所がある一方、客観的な課題も存在します。
弱点も理解した上でパケタさんのプレーを見ることで、より深い楽しみ方ができますよね。
左足への偏りとその影響
パケタさんの最も明確な技術的課題として挙げられるのが、左足依存の傾向です。
プロフィール上は「両足利き」とされていますが、実際のプレーではシュートもパスも左足での処理を好む傾向が強く、右足でのプレーの精度は左足に比べて明らかに劣るという評価が定着しています。
この左足依存は相手守備者にとって読みやすい要素であり、特に高い分析能力を持つプレミアリーグの守備陣に対しては、右サイドへの誘導からの守備対応という形で対策されることが多くありました。
データ分析によると、パケタさんのシュートの約75%が左足によるもので、右足シュートの成功率は左足の約60%程度と報告されています。
パケタさん自身もこの課題を認識しており、「右足の改善は常にトレーニングしているが、本能的に左足を使ってしまう」とインタビューで語っています。
フラメンゴへ帰還した現在、ブラジルサッカーの自由度の高い環境でこの課題をどう克服していくかが注目ポイントの一つです。
スプリント速度と持久力の問題
もう一つの課題がスプリント速度です。
「カカ2世」と呼ばれていますが、カカさんが持っていた圧倒的なスプリント速度はパケタさんにはありません。
パケタさんのトップスピードはプレミアリーグ基準では平均的か若干下回る水準であり、特に守備から攻撃への切り替えの局面でカウンターに対して素早く動き出す能力には限界があると指摘されています。
このスプリント不足は、チームが高いラインを維持する戦術を採る際に守備上の弱点になりやすく、ウェストハムでも時に相手の速いカウンターに対応できない場面が見られました。
ただし、これはパケタさんが速度ではなくテクニックとインテリジェンスで勝負するタイプの選手であることの裏返しでもあります。
事実、130試合というプレミアリーグでの出場記録は、スプリント不足という弱点を上回る強みがあることの証明でもあります。
感情的な面での課題とイエローカード問題
プレー面以外の課題として、感情コントロールの問題も挙げられます。
パケタさんは審判の判定に対して感情的に抗議することが多く、これがイエローカードの累積につながるケースが多いです。
ウェストハムでのプレミアリーグシーズンを通じて、年間10枚前後のイエローカードを受けるシーズンもあり、重要な試合での出場停止リスクが常にチームの懸念事項となっていました。
この感情的な面での課題は、賭博規則違反疑惑の調査過程でも注目されました。
疑惑については後のH3で詳しく解説しますが、この件も含めてパケタさんには感情のコントロールという面での成長が今後の鍵の一つと言えます。
少なくとも、フラメンゴでの「ホームに帰った」という感覚が精神的な安定をもたらし、これらの課題改善につながることを多くのファンが期待していますよ。
ルーカス・パケタのプレースタイルとキャリアの現在地
- フラメンゴ時代|プレースタイルの原点
- ACミラン・リヨン時代|欧州での進化
- ウェストハム加入とUEFAヨーロッパリーグ制覇
- 賭博規則違反疑惑と無罪確定の全経緯
- フラメンゴ帰還と現在の活躍
フラメンゴ時代|プレースタイルの原点
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ルーカス・パケタさんのプレースタイルの原点は、生まれ故郷のリオデジャネイロを本拠地とするフラメンゴでの育成と初期キャリアにあります。
フラメンゴのアカデミーでの成長
パケタさんはリオデジャネイロ生まれで、幼少期からフラメンゴのアカデミーに所属して育ちました。
フラメンゴは南米最大のサポーター数を誇るクラブであり、ブラジル国内でも最も人気と歴史を持つクラブの一つです。
このクラブのアカデミーはブラジル代表選手を数多く輩出してきた名門で、パケタさんもここでブラジルフットボールの真髄であるテクニックとクリエイティビティを叩き込まれました。
アカデミー時代から際立った才能を見せたパケタさんは、2016年にトップチームデビューを果たします。
当時19歳のデビューシーズンからすでにそのテクニックは注目を集め、2016年のカンピオナート・カリオカ(リオデジャネイロ州リーグ)のタイトル獲得に貢献しました。
これがパケタさんにとってのプロキャリア最初のタイトルであり、同時にブラジル全土にその名を知らしめるきっかけとなった歴史的なシーズンです。
フラメンゴでの実績と欧州クラブからの注目
2016年から2019年にかけて、パケタさんはフラメンゴで95試合に出場し、18ゴール8アシストを記録しました。
この数字だけでなく、その質の高いプレー、特に足裏を使ったコントロールとスルーパスが欧州の主要クラブのスカウトの目を引くことになります。
2017年のカンピオナート・カリオカ制覇を果たし、国内でもその名を確固たるものにしたパケタさんは、2019年にACミランが移籍金3840万ユーロ(約57億円)を投じて獲得、ブラジルから欧州への大きな一歩を踏み出します。
3840万ユーロという金額は当時のブラジル選手としても注目を集めるビッグムーブであり、パケタさんへの期待の大きさを物語っています。
また、フラメンゴでのキャリアを通じてブラジル代表への招集も受け始め、ティテ監督体制下でのブラジル代表の主力候補として名前が挙がるようになっていきました。
プレースタイルに与えたフラメンゴの影響
フラメンゴ時代のプレースタイルの特徴は、後のヨーロッパでのキャリアと比べると、より自由度が高くクリエイティブであったと評されています。
ブラジルサッカー特有の「フェイント・ジンガ」の感覚を磨き、試合中に即興でアイデアを実行する能力がこの時期に確立されました。
フラメンゴのファンはパケタさんを「カリオカの宝石」と呼び、彼のプレーに熱狂的な声援を送っていました。
このフラメンゴ文化が育んだ自信と創造性は、後の欧州での苦難の時期も乗り越える土台になったと言えます。
パケタさん自身も「フラメンゴで学んだことが今の自分のすべての基礎」と語っており、クラブへの深い愛着は後のフラメンゴ帰還という決断にも直結しています。
プレースタイルの観点からも、フラメンゴ時代に磨いた創造性の感覚は欧州の戦術的訓練では得られない独自のものであり、パケタさんを他のMFとは一線を画す存在にしているものです。
ACミラン・リヨン時代|欧州での進化
欧州でのキャリアはACミランでのスタートから始まり、リヨンへの移籍でパケタさんのプレースタイルはより洗練されていきます。
ACミランでの苦闘と挑戦
2019年夏にACミランに加入したパケタさんは、最初こそ好調なスタートを切ります。
セリエAでのデビューシーズン、得点を決めながら存在感を示しましたが、シーズン途中からチームの戦術的変化と監督交代もあり、出場機会が激減していきます。
ACミランは当時のチームが過渡期にあり、パケタさんのような創造性重視の選手が活かせる戦術的な土台が十分ではありませんでした。
また、イタリア語や欧州の生活への適応も、若い選手にとって容易ではなかったでしょう。
結局、2年間で44試合出場(スタメン出場は30試合弱)にとどまる苦しいシーズンとなり、2020年夏にフランスのリヨンが2300万ユーロで獲得することで、新天地での再出発を図ることになります。
この時期の苦労は後のパケタさんの精神的な強さの源となっており、「挫折があったからこそ今の自分がある」と語っています。
リヨンでの復活と欧州適応の完成
リヨンへの移籍はパケタさんにとって転機となりました。
フランスリーグ1(リーグアン)という舞台で、パケタさんは自身のプレースタイルに合う環境を見つけます。
リヨンの攻撃的なサッカーのスタイルと、パケタさんのテクニックとゲームメイク能力は見事にマッチし、リヨンでの2年間で80試合21ゴール13アシストというキャリアハイとなる数字を残しました。
特に2021-22シーズンは14ゴールを記録し、欧州での完全な適応を示す結果となりました。
リヨンでの成功は、パケタさんのプレースタイルがブラジル限定のものではなく、欧州のトップリーグでも通用するものであることを証明した重要なシーズンでした。
また、この時期にブラジル代表での出場機会も安定し、ティテ監督体制下での中心選手としての地位を固めていきます。
リヨンでの復活を見た多くのプレミアリーグクラブが獲得に乗り出し、最終的にウェストハムが4295万ユーロという大金を投じることになります。
欧州でのプレースタイルの変化
フラメンゴ時代と比べて欧州でのパケタさんのプレースタイルには変化も見られました。
より守備への関与が増え、プレスへの参加頻度が高まった一方で、攻撃面での即興性は維持されました。
このバランスの取れたプレースタイルへの進化こそが、その後のプレミアリーグでの活躍への下地となりました。
リヨンの監督ルディ・ガルシア氏はパケタさんを「現代サッカーが求める完全なMF」と評し、その評判がイングランドへと伝わっていきます。
ACミランでの苦闘→リヨンでの復活という流れは、パケタさんのキャリアにおける最初の大きな山場であり、この経験が後の賭博疑惑という試練を乗り越える精神的な基盤を作ったとも言えます。
ウェストハム加入とUEFAヨーロッパリーグ制覇
リヨンでの活躍が評価されたパケタさんは、2022年夏にプレミアリーグのウェストハムへと移籍します。
プレミアリーグへの挑戦と移籍金
ウェストハムは移籍金4295万ユーロ(約64億円)という当時のクラブ史上最高額でパケタさんを獲得しました。
プレミアリーグはフィジカルの強さと速度が要求される最も過酷なリーグの一つですが、パケタさんはそこでも適応力を見せます。
週給15万ポンド(約2300万円)という高待遇でのウェストハム加入は、パケタさんの市場評価の高さを示すものでした。
デービッド・モイーズ監督の戦術的なシステムの中で、パケタさんはチームの攻撃の核として機能し、プレミアリーグのフィジカルな要求にも見事に対応しました。
特にプレミアリーグでは体格の大きな選手との競合が多く、これがパケタさんのフィジカル耐性をさらに強化していくことになります。
UEFAヨーロッパリーグ2022-23制覇の軌跡
ウェストハムでのパケタさんのキャリアにおける最大のハイライトが、2022-23シーズンのUEFAヨーロッパリーグ制覇です。
ウェストハムはグループリーグから勝ち上がり、決勝でフィオレンティーナを2-1で下し、クラブ初のヨーロッパタイトルを獲得しました。
この優勝にパケタさんは中心的な役割を果たし、攻撃的なプレーと守備への貢献がチームの勝利に大きく貢献しました。
UELという大舞台での活躍がさらに評価を高め、世界のトップクラブからの注目を集めることになります。
この優勝は、パケタさんにとって初の欧州タイトルであり、プレミアリーグへの完全適応を示す象徴的な結果でした。
「優勝した瞬間は人生で最も美しい瞬間の一つ」とパケタさんはその後のインタビューで語っており、ウェストハムでのキャリアを語る上で欠かせない記念碑的な実績です。
ウェストハムでの全成績と評価
ウェストハムでのパケタさんの全成績は以下の通りです。
| シーズン | 試合数 | ゴール | アシスト | 主なタイトル |
|---|---|---|---|---|
| 2022-23 | 44試合 | 7G | 4A | UEFAヨーロッパリーグ優勝 |
| 2023-24 | 42試合 | 7G | 5A | – |
| 2024-25 | 44試合 | 7G | 5A | – |
| 合計 | 130試合 | 21G | 14A | UEL優勝 |
3シーズンにわたって安定した成績を残し、ウェストハムの中心選手として活躍しました。
特に全3シーズンで7ゴールというコンスタントな得点力は、MFとして高く評価されます。
このウェストハムでの実績と欧州タイトル獲得が、後のフラメンゴへの4200万ユーロという移籍金の根拠にもなっていきます。
賭博規則違反疑惑と無罪確定の全経緯
パケタさんのキャリアにおける最大の試練が、2023年から2025年にかけて続いた賭博規則違反疑惑です。
疑惑の発端と告発内容
問題が浮上したのは2023年のことです。
イングランドサッカー協会(FA)と国際サッカー評議会(IFAB)が管轄するルールの下、パケタさんがイエローカードを意図的に受けることで賭博の利益をもたらした疑いがあるとして調査が開始されました。
具体的には、試合中に不必要なファウルや遅延行為を行い、それによってイエローカードを引き出すという「カード賭博」に関与した疑いがかけられました。
この疑惑が浮上した背景には、パケタさんのイエローカード累積パターンが統計的に異常値を示していたという分析があります。
疑惑が報道された直後から、パケタさんとその周囲は強く否定し、弁護士を通じて徹底抗戦の意思を表明しました。
ウェストハムのクラブ側も公式に「パケタを完全に信頼している」とのコメントを出し、選手を支持する立場を明確にしました。
調査の長期化と精神的な影響
FAによる調査は予想以上に長期化し、2023年から2025年7月まで約2年間にわたりました。
この間、パケタさんは疑惑を抱えたままプレーを続けることを余儀なくされ、精神的なプレッシャーは相当なものがあったと想像されます。
チームメイトや監督は一貫してパケタさんを支持し続けましたが、調査の長期化はパケタさんのコンセントレーションやパフォーマンスへの影響が懸念され、メディアでも繰り返し取り上げられる状況が続きました。
調査期間中もパケタさんはウェストハムでフル稼働し、数字上のパフォーマンスを維持し続けました。
もし有罪とされていた場合は長期の出場停止処分の可能性があり、最悪の場合はキャリアへの深刻な影響も懸念されていました。
それでも毎試合全力でプレーし続けた姿勢は、多くのサッカーファンから賞賛されています。
無罪確定の経緯と決着
2025年7月、独立規制機関による最終判決が下され、パケタさんは賭博規則違反について完全無罪が確定しました。
独立調査委員会は「証拠が不十分であり、パケタさんが意図的に賭博を有利にするためのプレーをしたとは認定できない」と結論付けました。
パケタさんは判決後のコメントで「2年間の悪夢から解放された。家族と周囲の支えがなければ乗り越えられなかった」と感情を露わにしました。
この無罪確定により、2026年1月のフラメンゴへの移籍も法的な問題なく進むことができ、パケタさんのキャリアは新たな章へと向かいます。
この疑惑と無罪確定のエピソードは、パケタさんの精神的な強さと、困難を乗り越える力の証明でもありますね。
フラメンゴ帰還と現在の活躍
2025年の無罪確定を経て、2026年1月にルーカス・パケタさんはついにフラメンゴへの帰還を果たします。
南米選手史上最高額の移籍金での帰還
2026年1月29日、ウェストハムとフラメンゴの間で移籍合意が公式に発表されました。
移籍金は4200万ユーロ(約77億円)という南米クラブ史上最高額であり、これはブラジル市場における価値観を大きく塗り替えるものです。
これまでの南米への「逆輸入」移籍は格安の移籍金で行われることが多かったため、この金額はブラジルサッカーの価値向上という観点からも歴史的な意味を持ちます。
パケタさんは移籍発表後のコメントで「フラメンゴは私の家。ここで育ち、ここに戻れることが夢だった。この気持ちを言葉で表すのは難しい」と語り、帰還への深い感情を表しました。
発表当日、フラメンゴのマラカナンスタジアム前には数千人のサポーターが集まり、帰還を大歓迎する熱狂的な雰囲気に包まれました。
ブラジルメディアはこの帰還を「カリオカの英雄が帰ってきた」と報じ、国民的な関心を集める出来事となりました。
フラメンゴでの再スタートと初期パフォーマンス
2026年2月からフラメンゴでのプレーを開始したパケタさんは、地元リオデジャネイロのファンに対して真摯なパフォーマンスを披露しています。
背番号10番を背負うパケタさんのプレースタイルは、欧州での7年間の経験をブラジルフットボールのクリエイティブな感覚と融合させた、円熟期のものとなっています。
プレミアリーグで磨かれたフィジカル耐性と守備貢献力、リヨンで開花したゲームメイク能力、フラメンゴ原点の足裏テクニックと創造性が見事に融合しています。
フラメンゴはカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国リーグ)やコパ・リベルタドーレス(南米最高峰クラブ戦)への挑戦においても、パケタさんを中心に据えた戦略を取っており、今後の活躍が大いに期待されます。
帰還後初のマラカナンでのプレーには、スタジアムを埋め尽くすサポーターが駆けつけ、パケタさんへの熱烈な歓迎ぶりはブラジルメディアでも大きく報じられました。
現在の評価と今後の展望
現時点でのパケタさんの評価をまとめると、「欧州のフィジカルサッカーで磨かれ、ブラジルの創造性を持つ世界クラスのMF」という位置づけが定着しています。
ブラジル代表としても59試合12ゴールという実績を持ち、次回のコパアメリカやワールドカップでの活躍が期待されています。
今後の展望として、フラメンゴでのパフォーマンスが高水準を維持できれば、2026年W杯後も含めて欧州の主要クラブへの再移籍という選択肢も残されています。
また、ブラジルサッカー界への貢献という観点でも、パケタさんのフラメンゴ帰還は若い世代への大きな刺激となっており、「欧州で成功してブラジルに帰ってきた英雄」として現地では非常に高い人気を誇っています。
今後もルーカス・パケタさんの活躍から目が離せませんね。
ルーカス・パケタのプレースタイルに関する総括まとめ
- 本名はルーカス・パケタ、1997年8月27日リオ生まれ
- 身長180cm体重72kgの攻撃的MF、現在フラメンゴ所属
- プレースタイルは「ファイターとダンサーの融合」が特徴
- 足裏を使ったボールコントロールが最大の武器で密集地に強い
- パスビジョンと守備貢献の高さから「カカ2世」と称される
- 攻撃的MFながら守備への献身性が高くプレス参加頻度が高い
- 左足依存・スプリント不足・感情的抗議という3つの課題がある
- フラメンゴ→ACミラン→リヨン→ウェストハム→フラメンゴと移籍
- ウェストハム時代にUEFAヨーロッパリーグ制覇を達成
- ブラジル代表通算59試合12ゴール7アシストを記録
- 賭博規則違反疑惑は2025年7月に独立機関により無罪確定
- 南米史上最高額4200万ユーロ(約77億円)でフラメンゴへ2026年に帰還
- ゴールパフォーマンスのダンスはファンク・カリオカ音楽が由来
- パケタという名前はリオデジャネイロ近くのパケタ島が由来
- 現在はフラメンゴの背番号10番を背負い中心選手として活躍中
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