ナウエル・モリーナのプレースタイル|W杯優勝を支えた攻撃的SBの強み

※当記事は公開情報をまとめた考察記事です。記載内容は執筆時点で確認できた情報に基づきます。本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれています。

ナウエル・モリーナさんのプレースタイルについて知りたいという方は多いのではないでしょうか。

2022年カタールW杯でアルゼンチン代表として優勝に貢献したモリーナさんは、アトレティコ・マドリードで右サイドバックのレギュラーを務める実力者です。

スピードとアジリティーを活かした攻撃参加、オーバーラップとアンダーラッピングを使い分ける高度な戦術理解、そして守備での積極的な1対1プレスと、攻守両面で現代サッカーが求める理想的なサイドバック像を体現しています。

この記事では、モリーナさんのプレースタイルの強みと弱点、そしてW杯でのメッシとの黄金コンビまで詳しく解説します。

記事のポイント

①:スピードとアジリティーを活かした攻撃参加が武器

②:アトレティコ・マドリードで右SBのレギュラーに定着

③:2022年W杯でアルゼンチンの優勝に貢献した主力

④:オランダ戦でメッシのスルーパスから先制ゴールを決めた

ナウエル・モリーナのプレースタイルと攻撃参加の強み

  • 攻撃的SBとしての役割と右サイド制圧
  • スピードとアジリティーを活かした縦への突破
  • オーバーラップとアンダーラッピングの使い分け
  • クロス精度とボックス内への飛び込み
  • 守備での1対1プレスと高い機動力

攻撃的SBとしての役割と右サイド制圧

 

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ナウエル・モリーナさんのプレースタイルを理解するには、現代サッカーにおける「攻撃的サイドバック」の概念から入るのがわかりやすいです。

従来のSBが守備専門だった時代から、現代では守備力はもちろん攻撃面での貢献も求められるポジションに進化しています。

ナウエル・モリーナの基本プロフィール

まず、モリーナさんの基本情報を整理します。

項目 内容
本名 ナウエル・モリーナ・ルセーロ
生年月日 1998年4月6日
2026年10月23日現在の年齢 28歳
出身 アルゼンチン・コルドバ
身長 / 体重 175cm / 70kg
ポジション 右サイドバック、ウィングバック
利き足 右足
所属 アトレティコ・マドリード(背番号16)
代表 アルゼンチン代表

2026年10月23日現在の年齢は28歳です。

コルドバはアルゼンチン第2の都市で、ボカ・ジュニオルスのアカデミーで育ちました。

期間 クラブ 備考
〜2016年 ボカ・ジュニオルス(ユース) —
2016〜2020年 ボカ・ジュニオルス(トップ) レンタル2回含む
2018年 デフェンサ・イ・フスティッシア(レンタル) チームメイトにL.マルティネス
2019年 ロサリオ・セントラル(レンタル) 監督はM.A.ルッソ
2020〜2022年 ウディネーゼ 初年度からレギュラー
2022年〜 アトレティコ・マドリード 5年契約

90分間右サイドを支配するスタミナと機動力

モリーナさんのプレースタイルを一言で表すなら「右サイドを90分間支配するダイナミックSB」です。

持久力に優れているため、試合を通じてスタジアムの右サイド全体を積極的に動き回り、攻守両面でチームに貢献します。

「現代サッカーにおいてSBに与えられるあらゆる役割を果たせる卓越した能力を持つ」と各メディアから評価されています。

特に左にボールが流れている局面では本職のオーバーラップを図り、右サイドにボールが入ると相手左SBとの1対1の突破を試みます。

この「常に動き続ける」スタイルは相手チームにとって非常に対応が難しく、モリーナさんが起点となってチャンスを作るシーンが多く見られます。

ウディネーゼでの飛躍と評価の確立

モリーナさんが世界的に注目されたのは、2020年からのウディネーゼ(セリエA)時代です。

加入初年度からレギュラーを獲得し、31試合に出場するという素晴らしいスタートを切りました。

シーズン終了後にはインテル・ミラノへの移籍報道も出るほどの評価を受け、2022年にはアトレティコ・マドリードが5年契約で獲得しました。

ボカとの契約更新がうまくいかず移籍金0でウディネーゼに移籍したことを考えると、そのウディネーゼでの活躍がいかに鮮烈だったかがわかります。

スピードとアジリティーを活かした縦への突破

モリーナさんの最大の武器は、スピードとアジリティー(俊敏性)を組み合わせた縦への突破です。

この特性がSBというポジションと組み合わさることで、右サイドの攻撃が一気に多様化します。

スプリント力と加速力の特徴

モリーナさんのスピードは、SBの中でも特に際立っています。

守備で対応が少し遅れてもスプリント力でカバーできる場面が多く、「多少対応が遅れてもスプリント力でカバーできる点が強み」という評価を受けています。

この「後からでも追いつける自信」があるため、守備リスクを取りながら積極的に前に出るプレーが可能です。

サイドバックがリスクを取って前に出ることで、チームの攻撃オプションが増え、相手に複数のことを考えさせる効果があります。

アジリティーを活かした方向転換と切り返し

スピードだけでなく、アジリティー(素早い方向転換能力)もモリーナさんの大きな強みです。

相手DFと1対1になったとき、スピードで一気に抜き去るか、素早い切り返しで方向を変えてスペースに入り込むかを瞬時に判断します。

アジリティーが高い選手は1対1の局面で相手を惑わせやすく、モリーナさんがサイドで仕掛ける場面は相手チームにとって頭痛のタネになります。

右サイドタッチライン際での突破は特に鋭く、相手SBを深い位置まで押し込む効果もあります。

対面の左SBとの1対1での優位性

モリーナさんは対面する相手の左SBとの1対1での勝率が高いです。

スピードとアジリティーを組み合わせると、多くの左SBにとってモリーナさんを止めることが難しくなります。

ウディネーゼ時代にはこの1対1の強さでセリエAの各チームを悩ませ、アトレティコの目に留まるきっかけとなりました。

アトレティコでも右サイドのファーストチョイスとして定着した今、毎試合のように相手左SBを苦しめる場面が見られます。

現代サッカーでは左ウィングにスピードのある選手を置くチームが多く、その選手を抑えつつ攻撃にも参加できる選手は非常に希少です。

モリーナさんはその希少な条件を満たすことで、アトレティコとアルゼンチン代表で欠かせない存在となっています。

オーバーラップとアンダーラッピングの使い分け

現代サイドバックの戦術的な理解度を測る指標のひとつが、オーバーラップとアンダーラッピングを状況に応じて使い分けられるかどうかです。

モリーナさんはこの両方を高いレベルでこなせる点で、現代SBとしてトップクラスの戦術理解を持っています。

オーバーラップとは何か

オーバーラップとは、SBがウィングの外側を追い越してより高い位置まで上がっていくプレーです。

ウィングが内側に切り込む際にSBが外側のスペースに走ることで、相手DFを「内側のウィングを見るか、外側のSBを見るか」という選択を迫ります。

モリーナさんのオーバーラップは推進力があり、右サイドのタッチライン際を駆け上がってクロスやカットバックを上げる場面が多く見られます。

アトレティコでは特にこのオーバーラップを活かした形でクロスからのゴールが何度も生まれています。

アンダーラッピングの活用

アンダーラッピングとは、ウィングが外側に流れた際にSBが内側(ハーフスペース)に入り込むプレーです。

モリーナさんはこのアンダーラッピングも積極的に使用します。

右ウィングが外側に張った際にモリーナさんが内側のハーフスペースに入ることで、右ウィングのクロスを直接フィニッシュする「ボックス打撃能力」を発揮できます。

純粋なSBがボックス内でフィニッシャーとして機能できるのは、このアンダーラッピングを使える選手だからこそです。

状況に応じた判断力の高さ

オーバーラップとアンダーラッピングを「状況に応じて使い分ける」ためには、高い戦術理解と瞬時の判断力が必要です。

モリーナさんはアトレティコのシメオーネ監督の戦術の下でこの判断力を磨き、現在では試合中に自然と最適な動きを選択できるレベルに達しています。

シメオーネ監督はSBの攻撃参加においても明確な戦術意図を持っており、モリーナさんはその意図を高い精度で実現できる選手として評価されています。

右ウィングがどちらの方向に動くかを事前に把握したうえで、それに合わせて自分が内側か外側どちらに走るかを決める。この連係の精度が上がったことがアトレティコでの成功の大きな要因です。

同ポジションで世界トップクラスのSBとして評価されるトレント・アレクサンダー=アーノルドやアシュラフ・ハキミと比較しても、モリーナさんの判断の速さは引けを取らないという声もあります。

クロス精度とボックス内への飛び込み

攻撃的SBとして最終的なアウトプットとなるのが、クロスの精度とボックス内でのフィニッシュです。

モリーナさんはこの面でも一定の基準をクリアしており、アトレティコで重要な役割を果たしています。

右サイドラインからのクロスとカットバック

モリーナさんは右サイドのタッチラインに乗って上がった際に、「洗練されたクロスやカットバックを上げるプレーを楽しむ」と評されています。

単純にクロスを上げるだけでなく、相手GKとDFの間に落とすカットバック(折り返しのパス)を使うことで、ニアに飛び込む選手とファーに走る選手の両方を活かせます。

このカットバックの精度はモリーナさんの右サイド攻撃の大きな武器であり、アトレティコの攻撃バリエーションを増やしています。

ボックス内でのフィニッシュ能力

サイドバックとしてはボックス内でのフィニッシュ能力を評価されることは稀ですが、モリーナさんはアンダーラッピングからのフィニッシュでも結果を残しています。

2022年W杯のオランダ戦での先制ゴールは、まさにこのボックス内への飛び込みとメッシとの連携から生まれた象徴的なゴールでした。

SBながらボックス内でのゴール嗅覚を持つモリーナさんは、アトレティコ攻撃の「隠れた得点源」として機能しています。

アトレティコの攻撃システムとの相性

アトレティコ・マドリードのシメオーネ監督は、サイドバックに守備的な役割だけでなく攻撃参加も要求するスタイルです。

特に右サイドはカウンターアタックの起点として重要で、モリーナさんのスピードと縦への推進力はこのシステムと非常に高い相性を誇ります。

2022-23シーズンにラリーガのベスト11に選出されたことは、アトレティコのシステムでモリーナさんのプレースタイルが完全にフィットしたことを証明しています。

シメオーネ監督のカウンタースタイルは、ボールを奪った直後に素早く縦に展開することを基本としており、モリーナさんの爆発的なスプリントとオーバーラップはその中心的な武器のひとつです。

アントワーヌ・グリーズマンやジュリアン・アルバレスといった前線の選手と連携してゴールに迫る場面も多く、チームの攻撃サイクルの中に完全に組み込まれたSBとなっています。

守備での1対1プレスと高い機動力

攻撃面だけでなく、守備面でもモリーナさんは高い評価を受けています。

現代のSBは守備でも質の高いプレーが求められ、モリーナさんはアトレティコで守備の基準を引き上げました。

相手左ウィングへの積極的な1対1守備

守備においてモリーナさんが最も輝くのが、相手の左ウィングとの1対1の場面です。

本人の優れた機動力をもとに、相手左ウィングフォワードに沿って圧迫する1対1守備を積極的に試み、右側を封鎖するプレーが際立っています。

この攻撃的な守備アプローチは、アトレティコのハイプレス戦術と見事にマッチしています。

ウディネーゼ時代は守備に課題があると評価されていましたが、アトレティコでの経験を通じて守備力も着実に向上しました。

スプリント力を活かしたカバーリング

モリーナさんの守備での大きな武器のひとつが、先述したスプリント力によるカバーリングです。

対応が遅れた際でも、爆発的なスプリントで追いついてボールを奪い返せるため、ある程度のリスクを取った守備ができます。

攻撃参加した後の素早い帰還も、このスプリント力があるからこそ実現しており、攻守の切り替えのスピードもモリーナさんの強みのひとつです。

現代サッカーでは攻撃参加したSBが帰還の遅さをカウンターで突かれるリスクが常にありますが、モリーナさんはそのリスクをスプリント力でほぼ解消できています。

特にアトレティコのようなコンパクトな守備ブロックを構築するチームでは、SBの帰還速度がチーム全体の守備に与える影響は大きく、この点でモリーナさんの貢献度は高いといえます。

アトレティコでの守備適応と成長

アトレティコ・マドリードは守備の強度で知られるクラブです。

移籍初年度(2022-23シーズン)は経験不足やリーグ適応の問題で苦しむ場面も見られましたが、適応を終えた後は守備力と全体的な判断力が向上し、リーグベスト級の右サイドバックとしての地位を確立しました。

シメオーネ監督の厳しい守備の要求に応えられたことが、モリーナさんのアトレティコでの成功を支えています。

ナウエル・モリーナのプレースタイルに見る課題と実績

  • 浮き沈みとファーストタッチの不安定さ
  • アトレティコ・マドリードでの適応と成長
  • アルゼンチン代表での役割とW杯優勝
  • カタールW杯オランダ戦の決定的ゴール

浮き沈みとファーストタッチの不安定さ

 

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モリーナさんのプレースタイルには強みがある一方で、明確な課題も存在します。

優れた選手でも弱点があるからこそ、さらなる成長の余地があるとも言えます。

調子の波と一貫性の欠如

モリーナさんを評する際によく使われるのが「浮き沈みがある」という表現です。

調子が良い日は攻守における誠実な動き、基礎技術に基づいたドリブル突破やパス、クロスを通じた攻守など、まるで六角形の理想的なSBが素晴らしいプレーを見せてくれます。

しかし調子が悪い日はその全てにおいてミスがあり、存在感の薄い試合になってしまうことがあります。

この浮き沈みは、特に国際大会の重要な試合では課題として挙げられることがあります。

ファーストタッチの不安定さ

モリーナさんの技術的な課題として特に指摘されるのが、ファーストタッチの不安定さです。

「足裏が柔らかくなく、ファーストタッチが不安定」という評価があり、これがボール保持の場面でのプレッシャーへの対応技術や判断力の低下につながっています。

ボールを保持している間に集中力が切れてボールをロストしてしまうこともあり、相手のハイプレスに対してフォワードの選手より消極的になってしまう場面も見られます。

この課題を克服できれば、モリーナさんはさらに一段階上のレベルの選手になれると多くの識者は見ています。

課題の改善に向けた取り組み

アトレティコ・マドリードのようなトップクラブでプレーすることで、日々の練習でファーストタッチを含む基礎技術を磨く機会は豊富にあります。

シメオーネ監督の要求は高く、技術的な改善を促す環境としては最高峰といえます。

実際にアトレティコでのシーズンを重ねるにつれて、適応前の課題が少しずつ改善されていることも報告されており、今後さらなる成長が期待されます。

弱点を抱えながらもラリーガのベスト11に選ばれ、W杯でゴールを決めるという事実は、その課題を上回る強みがあることの証明でもあります。

まだ28歳という年齢を考えると、ファーストタッチの精度や浮き沈みの解消は十分に改善可能な課題であり、今後5年間でさらに洗練された選手になる可能性があります。

アルゼンチン代表でも不動のレギュラーとして試合経験を積み続けており、その成長曲線は右肩上がりです。

アトレティコ・マドリードでの適応と成長

2022年にアトレティコ・マドリードへ移籍したモリーナさんは、世界最高峰のリーガ・エスパニョーラでの挑戦をスタートさせました。

そのプロセスは順風満帆ではなく、困難を乗り越えての成功でした。

移籍初年度の適応の難しさ

アトレティコ移籍当初の2022-23シーズンは、経験不足やリーグへの適応問題に苦しむ姿を見せる場面がありました。

セリエAとラリーガではプレーの強度や求められる戦術的な要求が異なり、特に守備面でのラリーガのレベルへの適応に時間がかかりました。

しかしそれでも2022-23シーズンはラリーガのベスト11に選出されており、「苦しみながらも高い評価を得た」というシーズンでした。

2022-23シーズンのラリーガベスト11選出

適応に苦しみながらもベスト11に選出されたという事実は、モリーナさんの基礎的な能力の高さを証明しています。

同シーズンはアルゼンチン代表としてW杯優勝も果たしており、キャリアの中でも最も充実したシーズンとなりました。

翌2023-24シーズン以降は適応を完了し、リーグベスト級の右SBとしての地位を確立しました。

シメオーネ監督からの信頼と役割

アトレティコ・マドリードのシメオーネ監督はモリーナさんを右サイドバックの第一候補として起用し続けています。

シメオーネ監督の厳しい要求をクリアし続けているという事実が、モリーナさんのプレースタイルがアトレティコの戦術に完全に適合していることを示しています。

守備的に強固なチームでありながら攻撃的SBを活用するアトレティコのスタイルは、モリーナさんの長所を最大限に引き出す環境です。

過去にアトレティコで右SBを担ったサゴ・キオウ、フェルナンド・ジョレンテらと比較しても、モリーナさんが加入してから右サイドの安定感は明らかに向上したと各メディアは評価しています。

5年契約という長期契約はそのままシメオーネ監督がモリーナさんを長期的な柱として見ていることの表れであり、アトレティコの右サイドは当面モリーナさんが支配し続けるでしょう。

アルゼンチン代表での役割とW杯優勝

モリーナさんのキャリアにおける最大のハイライトのひとつが、アルゼンチン代表でのプレーです。

世界最強レベルのチームで右サイドバックの主力として活躍し、歴史的な優勝に貢献しました。

アルゼンチン代表でのデビューと定着

モリーナさんは2021年6月のチリ戦でアルゼンチンフル代表デビューを飾りました。

コパ・アメリカ2021では計5試合に出場し、スカローニ監督の信頼を獲得。2021年のコパ・アメリカ優勝メンバーとして28年ぶりの南米制覇に貢献しました。

それまでは同ポジションにゴンサロ・モンティエルが起用されていましたが、モリーナさんはそのポジション争いを制し、2022年以降は右SBのファーストチョイスに定着しました。

リベルとボカの出身者が同ポジションを争うというアルゼンチンらしい構図でしたが、ウディネーゼでの活躍とその後のアトレティコ移籍によってモリーナさんが一歩抜き出た形になっています。

2022年6月にウェンブリースタジアムで行われたイタリア代表とのフィナリシマ(欧州王者vs南米王者の特別マッチ)でも安定したプレーを見せ、アルゼンチンの優勝に貢献しています。

フル代表での出場数が積み重なるにつれてグループ内での立場も強くなり、今や誰もモリーナさんの代表右SBの地位を脅かすことができない状況です。

代表主な実績一覧

年 大会 結果
2021年 コパ・アメリカ ブラジル大会 優勝(28年ぶり)
2022年 フィナリシマ(vs. イタリア) 優勝
2022年 FIFA W杯 カタール大会 優勝(36年ぶり)
2024年 コパ・アメリカ アメリカ大会 優勝

2022年から2024年にかけて、モリーナさんはアルゼンチン代表として4つのタイトルに貢献するという驚異的な成果を残しています。

特に2022年W杯優勝は、アルゼンチンが1986年以来36年ぶりに世界一に輝いた歴史的な瞬間であり、モリーナさんはその主力メンバーとして名を刻みました。

スカローニ監督体制でのアルゼンチン代表は、ポジションごとに明確な序列があり、モリーナさんは右SBのファーストチョイスとして揺るぎない地位を確立しています。

代表での出場数は2026年時点で58試合に達しており、今後も代表の中心として活躍し続けることが期待されています。

カタールW杯オランダ戦の決定的ゴール

モリーナさんのキャリア最大のハイライトといえば、2022年カタールW杯でのオランダ戦でのゴールです。

この1点がアルゼンチンのW杯優勝への道を切り開いたといっても過言ではありません。

オランダ戦の試合経緯と先制ゴール

2022年12月9日、カタールW杯8強を決める一戦でアルゼンチンはオランダと対戦しました。

この試合でモリーナさんはリオネル・メッシのスルーパスを受けて先制ゴールを決め、アルゼンチンの決勝進出への第一歩を刻みました。

このゴールはモリーナさんにとってAマッチデビューゴールであり、これほど重要な試合で初ゴールを決めたという事実は特筆に値します。

メッシとのコンビネーションが生んだ瞬間

このゴールの象徴的な点は、メッシのスルーパスから生まれたという点です。

メッシがモリーナさんの動き出しを信頼してスルーパスを送り、モリーナさんがその意図を完璧に理解して飛び出した場面でした。

W杯の大舞台でメッシと完璧なコンビネーションを見せたこのゴールは、モリーナさんのプレースタイルの真髄を世界に示した瞬間でした。

ラインブレイカーとしての動き出しのタイミング、スピードを活かした飛び出し、そしてゴール前での冷静なフィニッシュ。モリーナさんのプレースタイルの全てが凝縮されたゴールといえます。

W杯優勝後の評価の変化

このゴールとW杯優勝の経験により、モリーナさんの世界的な評価は一段と高まりました。

「アルゼンチン代表の右SB」という肩書きは今や世界最高峰のポジションのひとつであり、その場所を守り続けているモリーナさんの実力は本物です。

2024年のコパ・アメリカでも引き続き代表の主力として活躍し、アルゼンチンの連続優勝に貢献しました。現在もアトレティコと代表の両方で右サイドの絶対的な主力として活躍を続けています。

W杯優勝後には欧州の複数のビッグクラブからも関心を示されましたが、アトレティコとの長期契約もあり引き続きマドリードでプレーしています。

SBとしてW杯でゴールを決め、しかも決勝トーナメントの重要な一戦での先制ゴールという記録は、モリーナさんのキャリアにとって永遠に輝き続ける1ページです。

ここ数年で急成長した現代型の攻撃的SBの代表格として、サッカー界における認知度はさらに高まっていくでしょう。

ナウエル・モリーナのプレースタイルの総まとめ

  • ナウエル・モリーナのメインポジションは右サイドバック
  • アルゼンチン・コルドバ出身で1998年4月6日生まれ
  • スピードとアジリティーを活かした攻撃参加が最大の強み
  • オーバーラップとアンダーラッピングを使い分けられる
  • 90分間右サイドを精力的に走り続ける高い持久力を誇る
  • 守備でも相手左ウィングへの積極的な1対1プレスが特徴
  • ボカ・ジュニオルスのアカデミーから頭角を現した選手
  • ウディネーゼでの活躍でアトレティコが注目し移籍に至った
  • アトレティコ移籍初年度は適応に苦しんだが今は一流水準
  • 調子の浮き沈みとファーストタッチの不安定さが弱点
  • 2022年カタールW杯でアルゼンチン代表として優勝を達成
  • W杯オランダ戦でメッシのスルーパスから先制ゴールを決めた
  • コパ・アメリカも2021年・2024年と連続優勝を経験
  • 2022-23シーズンにラリーガのベスト11に選出された
  • 現在もアトレティコと代表で右サイドの主力として活躍中

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