ニコラス・オタメンディのプレースタイル|W杯優勝を支えた守備の核心

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ニコラス・オタメンディさんのプレースタイルについて、どんな特徴があるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

オタメンディさんはアルゼンチン出身のセンターバックで、2022年カタールW杯優勝メンバーとして世界的に知られています。

対人守備の強さやビルドアップ技術の高さが特徴で、かつてペップ・グアルディオラ監督から「スーパーマン」と称えられた実力者です。

この記事では、ニコラス・オタメンディさんのプレースタイルについて、対人守備・空中戦・ビルドアップの各要素を詳しく整理し、世界トップレベルで長く活躍し続けてきた理由をわかりやすく解説します。

記事のポイント

①:対人守備の強さとファイター型CBとしての特徴

②:グアルディオラの下で急成長したビルドアップ技術

③:背番号30への特別なこだわりとその歴史

④:W杯優勝・センチュリークラブ加入の代表キャリア

ニコラス・オタメンディのプレースタイルを徹底解説

  • ニコラス・オタメンディのプレースタイルとは|対人守備の凄み
  • 空中戦と身体能力|CBとして際立つ制空権の高さ
  • ビルドアップの急成長|グアルディオラ流で変貌したオタメンディ
  • カウンター時の課題と対応能力の向上
  • 背番号30にこだわり続ける理由と歴史

ニコラス・オタメンディのプレースタイルとは|対人守備の凄み

ニコラス・オタメンディさんのプレースタイルを一言で表すなら、「ファイター型センターバック」という言葉がぴったりです。

ここでは、オタメンディさんの基本情報とプレースタイルの核心となる対人守備について詳しく整理します。

プロフィールと基本情報

まず、オタメンディさんの基本プロフィールを確認しておきましょう。

項目 内容
本名 ニコラス・エルナン・ゴンサロ・オタメンディ
生年月日 1988年2月12日
2026年04月17日現在の年齢 38歳
出身地 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
身長・体重 183cm・78kg
ポジション センターバック(CB)
現所属クラブ SLベンフィカ(背番号30、キャプテン)
国籍 アルゼンチン

1988年2月12日、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれたオタメンディさんは、地元クラブのCAベレス・サルスフィールドのユースでキャリアをスタートさせました。

身長183cm・体重78kgとCBとしては標準的な体格ながら、その守備強度はワールドクラスと評価されています。

対人守備の特徴と強さ

結論から言うと、オタメンディさんの最大の武器は圧倒的な対人守備能力です。

1対1の局面では非常に体が強く、相手フォワードと正面からぶつかっても簡単には吹き飛ばされません。

「ファイター」「泥臭い」という言葉がよく使われますが、それは体の強さで相手を封じ込め、相手が攻めあぐねた瞬間に一気にボールを奪い取るというプレースタイルを端的に表しています。

守備においては、相手の動きを読んで先にポジションを取るインテリジェンスも備わっており、単純なパワー勝負だけでなく技術的な守備も見せます。

ファイター型CBとしての評価

ファイター型CBとしてのオタメンディさんの特徴は、以下の3点に集約されます。

①相手との競り合いを恐れない強気なディフェンス

②がっついてボールを奪い取るアグレッシブなスタイル

③チーム全体に気迫を伝染させるメンタリティの強さ

マンチェスター・シティでのプレミアリーグ時代には、エースキラーとして世界トップクラスのストライカーたちを封じ込める場面を何度も見せ、そのひたむきさがチームメイトや監督から高く評価されました。

SLベンフィカでも現在のキャプテンとして同様のファイタースピリットをチームに注入しており、プリメイラ・リーガ2025-26シーズンで26試合出場してキャプテンを務めるなどリーダーシップを発揮しています。

プレースタイルのまとめ表

要素 評価 特徴
対人守備 ★★★★★ ファイター型、体の強さが武器
空中戦 ★★★★☆ 183cmで圧倒的な迫力
ビルドアップ ★★★★☆ グアルディオラ下で急成長
カウンター対応 ★★★☆☆ 判断力に改善の余地
リーダーシップ ★★★★★ ベンフィカのキャプテン

こうした総合的なプレースタイルの評価が、オタメンディさんをワールドクラスのCBたらしめている基盤になっているといえます。

空中戦と身体能力|CBとして際立つ制空権の高さ

プロフィール表でも確認したとおり、オタメンディさんの身長は183cmとCBとしては決して高い部類ではありません。

しかし、ロングボールをことごとく跳ね返す空中戦の強さと、攻撃セットプレーでのヘディングゴールは、身長をはるかに超えた存在感を示しています。

183cmで制空権を取れる理由

結論から言うと、オタメンディさんが183cmでありながら空中戦を制することができるのは、「予測力」と「タイミング」の優れさによるものです。

空中戦は純粋な身長だけで決まるものではなく、ボールの軌道を予測して最適なポジションを取る能力、そして最高地点でジャンプするためのタイミングがより重要です。

オタメンディさんはこの予測力が非常に高く、相手フォワードよりも先にボールの落下地点に入ることで、実際の身長差を補っています。

もう一つの要因は体の強さです。空中で競り合う際に相手にぶつかっても動じない体幹の強さがあり、接触プレーでも安定したジャンプが可能です。

セットプレーでの攻撃参加とゴール能力

守備的なイメージが強いオタメンディさんですが、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーでは積極的に攻撃参加し、ヘディングでゴールを奪う場面も少なくありません。

マンチェスター・シティ時代にはセットプレーからの得点を複数回記録しており、高いジャンプ力と空中での当たりの強さをゴールシーンで発揮しました。

現在のSLベンフィカでも、2025-26シーズンで2ゴールを記録しており、守備的なポジションながら得点力も持ち合わせています。

2025-26シーズンの守備スタッツ

直近のプリメイラ・リーガ2025-26シーズンにおけるオタメンディさんの主な守備スタッツは以下の通りです。

スタッツ 数値
出場試合数 26試合(2281分)
クリーンシート 13試合(50%)
タックル/90分 1.57回
インターセプト/90分 1.45回
クリア/90分 4.55回
ゴール 2ゴール

チームが26試合中13試合をクリーンシートで終えているのは、オタメンディさんの守備の貢献が大きいことを示しています。

特に90分あたり4.55回のクリアという数字は、試合を通じて安定した守備ラインを構築していることの証明です。

空中戦と身体能力の総評

183cmという身長でありながら制空権を確立できる理由は、予測力・タイミング・体幹の強さの三位一体によるものです。

純粋な身体能力のみならず、長年の経験で磨かれた守備の知性がオタメンディさんの空中戦の強さを支えています。

現在も現役でプレーを続け、同様のクオリティを維持していることは、そのプレースタイルが年齢を重ねても通用するものであることを証明していますよ。

ビルドアップの急成長|グアルディオラ流で変貌したオタメンディ

オタメンディさんのプレースタイルを語る上で欠かせないのが、マンチェスター・シティ在籍時のビルドアップ技術の急成長です。

もともと「ファイター」「泥臭い」という印象が強く、パスが上手いCBというイメージはなかったオタメンディさんが、ペップ・グアルディオラ監督の下で別人のように変貌を遂げました。

マンシティ加入前後のビルドアップ変化

2015年にマンチェスター・シティへ加入する以前のオタメンディさんは、FCポルトやバレンシアCFでプレーしていた選手でした。

当時のプレースタイルは対人守備が中心で、長短のパスを使って攻撃を組み立てるというビルドアップ能力は、現在と比べて明らかに低いレベルにとどまっていました。

しかしグアルディオラ監督が就任してからの変化は目覚ましく、ポジション取り・パスの選択肢・ドリブルで持ち上がるタイミングなど、ビルドアップに必要なあらゆる要素を1から鍛え直しました。

パスで攻撃のスイッチを入れる技術

グアルディオラ就任後のオタメンディさんのビルドアップで最も印象的なのは、「相手の動きを見て判断するパス技術」の向上です。

相手が寄せてこないとドリブルで持ち上がり、寄せてきたら空いたスペースにパスを入れて攻撃のスイッチを入れるという、状況に応じた判断力が飛躍的に向上しました。

これはグアルディオラのポゼッションサッカーにおいてCBに求められる最も重要な能力の一つで、かつてはトップパスCBとは言えなかったオタメンディさんがこのレベルに到達したことはグアルディオラ自身も驚きを持って評価しています。

プレミアリーグ最多パスCBへの進化

ビルドアップの成長の証明として、オタメンディさんはシティ在籍時に「プレミアリーグで最もパスを捌くCBの一人」として話題になりました。

もちろんシティのポゼッションサッカーという戦術的要因も大きいですが、その戦術を実行できるだけのパス技術を身につけたオタメンディさんの努力は疑いようがありません。

グアルディオラ監督は後に「自分が最も賞賛するのは、彼がボール扱いが強みの選手ではないものの、トライし続け、このレベルにまで到達したことである」と語っており、ビルドアップ技術の向上がどれほど困難なチャレンジだったかを示しています。

現在のベンフィカでのビルドアップスタイル

SLベンフィカでも、オタメンディさんはキャプテンとしてビルドアップをリードする立場にいます。

プリメイラ・リーガはプレミアリーグと比べてプレスの強度が低い部分もありますが、オタメンディさんはマンシティで習得したビルドアップの技術を活かし、チームの攻撃の起点を担っています。

38歳になった現在でも高いパフォーマンスを維持できているのは、グアルディオラ時代に磨かれたビルドアップ技術がその大きな要因といえるでしょう。

カウンター時の課題と対応能力の向上

ファイター型CBとして高い評価を受けるオタメンディさんですが、キャリアを通じて指摘されてきた課題があります。

それがカウンター攻撃を受けた際の対応能力です。

カウンター守備で繰り返されたリスク

結論から言うと、オタメンディさんのカウンター時の課題は「勝負を急ぎすぎる傾向」にあります。

がっついてボールを奪い取るアグレッシブなスタイルは対人守備において大きな強みとなりますが、カウンターを受けている場面ではその積極性が裏目に出ることがありました。

例えば、数的同数でカウンターを守る場面で、本来は攻撃を遅らせて味方の戻りを待てばよい状況でも、勝負を急いでスライディングをかけたところをかわされてしまい、最終的にゴールを奪われてしまうケースが見られました。

状況判断力に見る改善の軌跡

この課題はマンシティ在籍時から指摘されており、グアルディオラ監督も選手の配置や守備組織でこのリスクを補う工夫をしていました。

ただし、この傾向は完全な欠点というよりも、ファイタースタイルの裏返しとして捉えるのが適切です。

①攻撃的な守備スタイル → カウンター時に積極的すぎる判断につながる

②対人守備の強さ → 相手と正面から対決しようとするメンタリティが勝負を急がせる

③チームのハイプレス戦術 → 全体的に前から行く守備スタイルが影響

これらの要因が絡み合っており、個人的な判断力の問題だけに帰着させることはできません。

ベンフィカでの成熟と変化

2020年にSLベンフィカへ移籍して以降、オタメンディさんのプレースタイルにはより落ち着きと成熟が加わっています。

キャプテンとしてチームを率いる立場になったことで、自らリスクを取るプレーよりもチーム全体のバランスを保つことを意識したプレーが増えています。

現在も90分あたり0.71回のファウルというデータが示すように、過度に激しいチャレンジは抑制しつつも守備強度は維持しており、経験値の高さがプレーの安定性に直結しています。

課題も含めたプレースタイルの完成形

カウンター時の課題はありながらも、そのアグレッシブさこそがオタメンディさんの本質であり、チームにとって不可欠な要素でもあります。

弱点を消してリスクを取らない守備より、積極的に仕掛けることで流れを変えるプレースタイルがオタメンディさんの持ち味です。

この姿勢があるからこそ、グアルディオラから「最も戦える選手の1人」と評されたわけで、課題と強みは表裏一体といえますね。

背番号30にこだわり続ける理由と歴史

ここでは、オタメンディさんのプレースタイルや人物像を語る上で欠かせない「背番号30へのこだわり」について詳しく紹介します。

サッカー選手にとって背番号はアイデンティティの一つですが、オタメンディさんにとっての30番へのこだわりは特別なものがあります。

ユース時代から続く30番の意味

結論から言うと、オタメンディさんが30番にこだわる理由は、ユース時代のCAベレス・サルスフィールドから着け続けてきた特別な番号だからです。

多くの選手が1〜11番の伝統的なポジション番号や、特定の意味を持つ番号を好むのに対し、オタメンディさんは30番という比較的マイナーな番号を長年愛用してきました。

この番号はオタメンディさんがプロとして歩んできた証であり、キャリアを象徴するアイデンティティとも言えます。

各クラブでの背番号の記録

オタメンディさんが在籍した各クラブでの背番号の変遷は以下の通りです。

クラブ 在籍期間 背番号
CAベレス・サルスフィールド 2007〜2010年 19・28・30番
FCポルト 2010〜2014年 30番
バレンシアCF 2014〜2015年 23番(規定により30番不可)
アトレティコ・ミネイロ(ローン) 2014年 20・30番
マンチェスター・シティ 2015〜2020年 30番
SLベンフィカ 2020年〜現在 30番

ほぼ全てのクラブで30番を着用してきた中で、唯一30番をつけられなかったのがバレンシアCF時代でした。

バレンシアで30番をつけられなかった理由

スペインのリーガ・エスパニョーラには、「25番までしか着用できない」という番号規定があります。

例外として、クラブのBチームから昇格した選手は25番以上の番号も着用可能とされていますが、オタメンディさんは外部からの移籍選手だったためこの例外規定は適用されませんでした。

そのため、バレンシア時代は23番でプレーすることとなり、オタメンディさん本人も30番をつけてプレーしたかった思いがあったとされています。

この一件からも、オタメンディさんにとって30番がどれほど特別な存在かが伝わってきますよ。

背番号が語るオタメンディの哲学

背番号30へのこだわりは単なるジンクスや習慣ではなく、「自分が積み上げてきたキャリアの連続性」を大切にするオタメンディさんの哲学を表しています。

ユース時代から着け続けた番号を変えないことで、原点を忘れないという姿勢がそこには込められているとも解釈できます。

現在のSLベンフィカでも変わらず30番をつけてキャプテンを務めている姿は、そのキャリア全体への敬意と一貫したアイデンティティの表れといえるでしょう。

ニコラス・オタメンディのプレースタイルが世界で評価される理由

  • グアルディオラが「スーパーマン」と絶賛した背景
  • アルゼンチン代表での役割|センチュリークラブ加入の軌跡
  • 2022年W杯カタール優勝に貢献した守備
  • SLベンフィカでの現在とキャプテンとしての役割

グアルディオラが「スーパーマン」と絶賛した背景

ニコラス・オタメンディさんが世界的に注目を集めるきっかけとなったのが、ペップ・グアルディオラ監督からの絶賛コメントでした。

グアルディオラほどの名将がここまで公の場で選手を称えることは珍しく、それだけオタメンディさんの存在がマンチェスター・シティにとって不可欠だったことを物語っています。

グアルディオラの発言全文と意味

グアルディオラ監督が語ったオタメンディさんへの評価の言葉は以下の通りです。

「我々のチームには”スーパーマン”・オタメンディがいる。彼抜きでは我々がここまでやってきたことは成し遂げられなかっただろう。これらの結果すべてに値する選手がいるのであれば、それはオタメンディだろう。私が今まで見てきた中で最も戦える選手の1人である」

さらに、「自分が最も賞賛するのは、彼がボール扱いが強みの選手ではないものの、トライし続け、このレベルにまで到達したことである」とも語っています。

この発言が重要なのは、グアルディオラが単に守備の強さだけでなく、苦手分野であるビルドアップをトライし続けて克服したオタメンディさんの努力と精神力を最大限に評価している点です。

マンシティでの5シーズンの実績

オタメンディさんは2015年から2020年の5シーズンにわたってマンチェスター・シティでプレーし、クラブの黄金期を守備面で支えました。

この期間中の主な実績は以下の通りです。

受賞・実績 内容
PFA今年のチーム 2017-18シーズン選出
ESM今年のチーム 2017-18シーズン選出
プレミアリーグ優勝 複数回
グアルディオラからの評価 「スーパーマン」称号

2017-18シーズンにはPFAとESMの両方で年間最優秀チームに選ばれ、その年のベストCBの一人として世界的な評価を得ました。

同僚や対戦相手からの評価

マンシティでの活躍はチームメイトたちからも高く評価されており、特に守備の局面でのリーダーシップは欠かせない存在として機能していました。

対戦相手の世界的なストライカーたちからも「オタメンディと対戦するのは難しい」という声が上がっており、そのファイタースタイルが相手に与える心理的プレッシャーも大きかったと言われています。

グアルディオラ体制下で最も成長した選手として名前が挙がる機会が多く、この時期の活躍がオタメンディさんのキャリアのハイライトとなっています。

「スーパーマン」称号の本質的な意味

「スーパーマン」という表現には、単なる守備能力の高さを超えた意味が込められています。

弱点を克服するための不断の努力、チームのために戦い続けるメンタリティ、そして苦手なことにも諦めずにチャレンジし続ける姿勢——これらが「スーパーマン」という言葉に凝縮されているとも取れます。

世界最高の監督の一人であるグアルディオラがこれほどの賛辞を贈る選手は非常に稀であり、オタメンディさんのプレースタイルと人間性の両方を称えたものであることは間違いなさそうです。

アルゼンチン代表での役割|センチュリークラブ加入の軌跡

クラブでの活躍と並んで、オタメンディさんのキャリアで特筆すべきはアルゼンチン代表での長期にわたる活躍です。

代表デビューから現在に至るまで、守備の要として国を背負ってきた姿はファンの心に深く刻まれています。

代表デビューから主力定着まで

オタメンディさんがアルゼンチン代表にデビューしたのは2009年5月20日のパナマ戦でした。

当時の監督はあのディエゴ・マラドーナで、2010年南アフリカW杯のエントリーにも名前を連ねました。

ただしこの時期はまだ代表の主力としては確立されておらず、本職のセンターバックではなく右フルバックで起用されるなど、本来の持ち味を活かしきれない場面もありました。

その後、FCポルトやマンチェスター・シティでの活躍を経て徐々に代表でも信頼を獲得し、センターバックの正位置を掴みました。

100試合達成とFIFAセンチュリークラブ加入

長年にわたる代表での活躍を積み重ねた末、オタメンディさんはついに代表100試合出場を達成し、FIFAセンチュリークラブに加入しました。

アルゼンチン代表としての最終的な出場記録は130試合8ゴールに上ります。

2025年にはハビエル・マスチェラーノさん、アンヘル・ディ・マリアさんと並ぶかたちでセンチュリークラブの節目を共有し、アルゼンチン代表の歴史に名を刻みました。

代表での守備スタイルと役割

代表チームにおいてオタメンディさんが担ってきた役割は、クラブと同様に守備の核としての機能です。

大会 役割・成績
2010年南アフリカW杯 エントリー参加(右フルバックで起用)
2015年コパアメリカ 出場
コパアメリカ・センテナリオ 大会ベスト11選出
2019年コパアメリカ 準優勝
2021年コパアメリカ 優勝(28年ぶり)
2022年カタールW杯 優勝
2024年コパアメリカ 出場
2024年パリ五輪 ワイルドカードで参加

コパアメリカではセンテナリオ大会でベスト11に選ばれるなど、代表での存在感も十分に示してきました。

代表との因縁|W杯での苦悩と克服

代表では十分な活躍を見せてきたオタメンディさんですが、長年にわたる課題はワールドカップでのパフォーマンスでした。

コパアメリカなど他の国際大会では実力を発揮しながらも、W杯では度々苦しむ場面があり、ファンの間で「W杯との相性」が話題になることもありました。

しかし2022年カタールW杯では見事な活躍でアルゼンチンの優勝に貢献し、その汚名を返上しました。

2022年W杯カタール優勝に貢献した守備

2022年カタールW杯におけるアルゼンチンの優勝は、オタメンディさんのキャリアの最大のハイライトといえます。

リオネル・メッシさんをはじめとする攻撃陣が注目を集める中、守備陣の要としてチームを支えたオタメンディさんの貢献は見逃せません。

カタールW杯でのオタメンディさんの役割

34歳という年齢でW杯に臨んだオタメンディさんは、センターバックの正位置で全試合を通じて守備ラインをコントロールしました。

アルゼンチンはグループステージこそサウジアラビアに敗れるという波乱がありましたが、そこから立て直し、決勝トーナメントを勝ち進んで優勝を果たしました。

この勝ち進む過程で、守備の安定性はチーム立て直しの大きな柱であり、オタメンディさんがその中心にいたことは確かです。

決勝フランス戦での守備と苦闘

決勝のフランス戦は歴史的な名勝負として記憶されており、アルゼンチンが2点リードしながらもフランスに追いつかれ、延長戦、さらにPK戦へともつれ込む激闘でした。

フランス代表には当時世界最高峰のストライカーであるキリアン・エムバペさんがおり、その速攻には守備陣全体が翻弄される場面もありました。

最終的にPK戦でアルゼンチンが勝利し、36年ぶりの世界チャンピオンとなった瞬間、オタメンディさんが流した涙は世界中のサッカーファンの心を打ちました。

W杯優勝が証明したプレースタイルの完成形

南アフリカ・ロシアと2回のW杯で悔しい思いをしてきたオタメンディさんにとって、カタールでの優勝は単なるタイトル以上の意味を持つものでした。

36年ぶりの世界制覇を守備面で支えたことで、その対人守備・空中戦・ビルドアップ・リーダーシップという全要素が最高の舞台で結実したといえます。

また、2024年のパリオリンピックではワイルドカードとして参加し、この年齢でもなお代表から信頼されている事実が、オタメンディさんのプレースタイルが如何に時代を超えて通用するものかを示しています。

代表引退後のレガシー

130試合という代表キャリアを通じて積み上げてきた守備の実績は、アルゼンチンサッカー史においても重要な位置を占めています。

マスチェラーノさんやディ・マリアさんと同世代の代表として長期にわたり国を支えてきた存在として、その名前はアルゼンチン代表の歴史に刻まれています。

オタメンディさんのプレースタイルは、体の強さだけに頼るのではなく、努力と成長によって磨かれたものだという事実が、後に続く世代の選手たちへの最大のメッセージになっているかもしれませんね。

SLベンフィカでの現在とキャプテンとしての役割

2020年にマンチェスター・シティを離れてSLベンフィカに加入して以降、オタメンディさんはポルトガルの地で新たなキャリアを築いています。

FCポルト時代(2010〜2014年)に一度ポルトガルでプレーした経験があり、ある意味では「帰ってきた場所」とも言えます。

ベンフィカ加入の経緯と現在の立場

マンチェスター・シティとの契約満了を受け、2020年にSLベンフィカへと移籍したオタメンディさんは、加入後すぐにチームの主力として認められました。

現在はベンフィカのキャプテンを務め、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)でチームを率いています。

2022-23シーズンにはプリメイラ・リーガの年間ベストイレブンに選ばれており、2024-25シーズンにも同様の選出を受けるなど、ポルトガルでの評価も非常に高いです。

2025-26シーズンの現在の状況

2025-26シーズンのプリメイラ・リーガでは、26試合に出場(2281分)し、チームの守備の要として機能しています。

項目 数値・内容
出場試合数 26試合
クリーンシート 13試合(50%)
得点 2ゴール
タックル/90分 1.57回
インターセプト/90分 1.45回
クリア/90分 4.55回
イエローカード 7枚
レッドカード 1枚

38歳という年齢でこれだけのパフォーマンスを維持していることは驚異的です。

カード枚数が多い点は依然としてアグレッシブなスタイルを貫いている証拠であり、年齢を重ねてもファイタースタイルを変えていないことが数字からも読み取れます。

キャプテンとしてのリーダーシップ

ベンフィカでキャプテンを務めるオタメンディさんは、ピッチ内外で若い選手たちに影響を与える存在として機能しています。

ポルトガルリーグというプレミアリーグほどの激しさはない環境でも、オタメンディさんのプレーへの姿勢は変わらず、チームに闘争心を注入する役割を担っています。

また、2024年パリ五輪にはワイルドカードとして参加。当時36歳のオタメンディさんが五輪代表に選ばれるという異例の起用は、それだけコンディションと実力が認められていることを示しています。

オタメンディさんのキャリアの全体像

ベレス・サルスフィールドのユースから始まり、ポルト、バレンシア、マンチェスター・シティを経てベンフィカへという長いキャリアを振り返ると、一貫しているのは「絶対に諦めない姿勢」です。

ビルドアップという苦手分野を克服し、W杯優勝を果たし、センチュリークラブに加入し、38歳になっても現役でキャプテンを務める——これらの軌跡は、どれも努力と挑戦の連続によって実現したものです。

グアルディオラが「スーパーマン」と呼んだのは、実はプレースタイルだけでなく、そうした人間としての強さを称えたものだったのかもしれませんね。

ニコラス・オタメンディのプレースタイルと実績の総まとめ

  • ニコラス・オタメンディさんは1988年2月12日、ブエノスアイレス生まれのセンターバック
  • プレースタイルはファイター型CBで対人守備の強さが最大の武器
  • グアルディオラ監督から「スーパーマン」と称えられた数少ない選手
  • ビルドアップ技術はマンチェスター・シティ加入後に急成長を遂げた
  • ユース時代から一貫して背番号30にこだわり続けている
  • バレンシアCF時代はリーガの規定により30番をつけられず23番でプレー
  • カウンター時の勝負を急ぎすぎる傾向がキャリアを通じた課題の一つ
  • アルゼンチン代表で130試合8ゴールを記録しセンチュリークラブに加入
  • 2022年カタールW杯ではアルゼンチン優勝の守備の要として活躍
  • 2021年コパアメリカでもアルゼンチン28年ぶり優勝に貢献
  • 2017-18シーズンにPFAおよびESMの年間ベストイレブンに選出
  • 現在はSLベンフィカのキャプテンとして背番号30でプレー中
  • 2025-26シーズンも26試合出場でクリーンシート13試合を記録
  • 2024年パリ五輪にワイルドカードで参加した異例の選出を受けた
  • プリメイラ・リーガ年間ベストイレブンに2022-23・2024-25シーズン選出

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