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マテオ・コバチッチさんのプレースタイルについて知りたい方は多いのではないでしょうか。
クロアチア代表とマンチェスター・シティで活躍するコバチッチさんは、「クロアチアの魔術師」「イニエスタの後継者」と称される現代屈指のテクニシャンです。
ディナモ・ザグレブで16歳でデビューし、インテル・レアル・チェルシー・シティと渡り歩いた「ジャーニーマン」でもあり、移籍先では必ず適応してタイトルを獲得してきた稀有な存在です。
この記事では、コバチッチさんのプレースタイルの核心から、各クラブでの活躍・クロアチア代表での貢献まで徹底解説します。
記事のポイント
①:繊細なボールタッチと「運ぶドリブル」が最大の特徴で、イニエスタに例えられる
②:ディナモ→インテル→レアル(CL3連覇)→チェルシー(CL優勝)→シティと渡り歩いた
③:クロアチア代表でワールドカップ準優勝・3位を2度経験した実績派
④:ロドリ長期離脱時にシティの中盤の軸として代えの利かない存在になった
マテオ・コバチッチのプレースタイルの特徴と核心
- マテオ・コバチッチのプレースタイルの概要と基本情報
- 繊細なボールタッチと「運ぶドリブル」の凄さ
- 精度の高いスルーパスとプレーメイク能力
- 守備力と攻守のバランス
- ポジション適応力と戦術的柔軟性
マテオ・コバチッチのプレースタイルの概要と基本情報
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まずはマテオ・コバチッチさんの基本プロフィールとプレースタイルの全体像を確認しましょう。
基本プロフィール
下記の表はコバチッチさんの基本プロフィールをまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | マテオ・コバチッチ(Mateo Kovačić) |
| 生年月日 | 1994年5月6日 |
| 2026年04月24日現在の年齢 | 31歳 |
| 出身地 | オーストリア・リンツ |
| 国籍 | クロアチア |
| 身長 | 177cm |
| 体重 | 77kg |
| ポジション | セントラルMF(インサイドハーフ・ボランチ) |
| 利き足 | 右足 |
| 所属クラブ | マンチェスター・シティ |
| 代表 | クロアチア代表 |
| 愛称 | 「クロアチアの魔術師」「コバチ砲」 |
プレースタイルの全体像
コバチッチさんは「技術」「視野」「活動量」の三拍子が揃ったオールラウンドMFです。
繊細なボールタッチでプレッシャー下でもボールを失わず、精度の高いパスで攻撃を組み立て、守備でも精力的に走り回る。スペインの名将ペップ・グアルディオラ監督が「あのポジション(ボランチ周辺)で彼は最高の選手の一人」と評するほど、ポゼッションサッカーへの適性が際立っています。
ゴールやアシストの数字はそれほど多くないものの、「チームが機能するための潤滑油」として試合をコントロールするタイプ。キャリアを通じてレアル・マドリードでのCL3連覇、チェルシーでのCL優勝、マンチェスター・シティでのCWC優勝など、移籍先で必ずビッグタイトルに絡んできた勝者の資質を持ちます。
同世代のベルナルド・シウバさんやケヴィン・デ・ブライネさんと比べると地味に映ることもありますが、「いるといないとでは大違い」という存在感を持つ「縁の下の力持ち」です。
ディナモ・ザグレブ→インテル→レアル・マドリード→チェルシー→マンチェスター・シティという「ジャーニーマン」的キャリアでありながら、各クラブで必ずタイトルを獲得してきた事実は、コバチッチさんの「勝者のDNA」を証明するものです。
繊細なボールタッチと「運ぶドリブル」の凄さ
コバチッチさんのプレースタイルを語る上で最も象徴的なのが、繊細なボールタッチと「前に運ぶ」ドリブルです。
イニエスタに例えられるボールタッチ
コバチッチさんのドリブルには「アンドレス・イニエスタさんに似ている」という評価が長年定着しています。
細かいタッチとスピードの組み合わせで相手をかわすスタイルは確かにイニエスタさんを彷彿とさせ、囲まれても簡単にはボールを失いません。ボールタッチは柔らかく、相手と接触する前に体を逃がしながらドリブルするため、フィジカルコンタクトを最小化します。
「相手の意表を突くコバチ砲」とも呼ばれており、中盤からのタイミングをずらしたミドルシュートも持ち味です。技術的に高い評価を受けている要因は、単なるキープではなく「前へ前へ」と推進力を持ってドリブルできる点にあります。
「運ぶドリブル」という現代サッカーへの適応
現代のポゼッションサッカーでは、ボールを保持するだけでなく「前進できるキャリア(運び屋)」が求められます。
コバチッチさんはまさにこの「ボールキャリー」の担い手として高い評価を受けており、マンチェスター・シティのロドリが長期離脱した2024-25シーズンには、コバチッチさんが中盤から前線へのボール推進を担いチームの攻撃を支えました。
細かいタッチでのドリブル突破はウィングのそれとは異なり、中盤のスペースで複数の相手を引きつけながら前に進む能力に優れており、グアルディオラが重宝する理由の一つです。
プレッシャー耐性の高さ
ボール保持時のプレッシャー耐性もコバチッチさんの際立った特徴です。
素早いステップワークと重心の低い体勢を保つことで、強度の高いプレスにも動じません。インテル、レアル、チェルシー、シティとリーグや文化が異なるチームを渡り歩きながらも、各クラブですぐに適応できた理由はこの「ボールを失わない安定感」にあると言えます。
専門誌『WhoScored』のデータでも、コバチッチさんのキャリア全体を通じたボールロスト率は平均的なMFよりも低い数値を維持しており、プレッシャー下でもボールを保持できる能力が数字でも裏付けられています。
精度の高いスルーパスとプレーメイク能力
コバチッチさんはキープ力だけでなく、精度の高いスルーパスと創造的なプレーメイク能力も持ち味です。
予測不能なスルーパスの威力
コバチッチさんのスルーパスは「出せないと思えばドリブル、出せるならスルーパス」という判断の速さと精度が際立っています。
中央でボールを持てば、最終ラインの裏、左右のスペース、前線の動き出しに合わせた絶妙なタイミングのスルーパスを配給します。専門メディアも「予測不能なスルーパスを持つため守る側は怖い」と評しており、見ている方も「そこに出すの?」という意外性のあるパスが多く、試合を見ていても楽しい選手です。
ショートパスとテンポのコントロール
長いスルーパスだけでなく、ショートパスを組み合わせた連携型のプレーメイクも高い水準にあります。
ワンタッチで流れを変えるパスと、ためてから出すスルーパスのメリハリが相手守備をかく乱し、攻撃のリズムを支配します。マンチェスター・シティというパス精度が要求されるチームで安定した出場機会を得ていることが、その能力を証明しています。
コバチッチさんのパス成功率はキャリアを通じて概ね85〜88%前後を維持しており、「確実に繋ぐ」という安定感はシティの攻撃哲学と非常にマッチしています。
デ・ブライネ離脱時の代役としての機能
2024-25シーズン、シティはロドリさんだけでなくケヴィン・デ・ブライネさんも度重なるコンディション不良に悩まされました。
その状況でコバチッチさんはボランチとインサイドハーフの両方をこなしながら、攻撃の組み立てを担いました。数字は目立たないながらも、ペップが「なくてはならない」と評する試合での機能美を発揮したシーズンでした。
特に攻撃面では「ゼロトップ」「偽ボランチ」など複合的な役割を果たし、チームのボール循環の核として機能します。縦パスを受けて即座に散らすプレーも高精度で、シティの複雑な攻撃パターンを支える重要なピースとして機能しています。
守備力と攻守のバランス
コバチッチさんは攻撃面ばかりが注目されますが、守備面でのパフォーマンスも高い水準にあります。
素早いリカバリーと前線プレス
コバチッチさんの守備の特徴は、ボールを失った直後の素早いリカバリーにあります。
チームがポゼッションを取り戻せるよう、ネガティブトランジション(攻→守の切り替え)時に真っ先に動き出し、相手のビルドアップを前線から制限します。専門家からも「カンテほどではないが、中盤での守備でチームを助けている」という評価を受けており、攻守両面でのバランスが優れていると言えます。
タックルの果敢さと身体の使い方
危機的状況では思い切ったタックルを見せる場面も多く、チームの守備の穴を補う能力に長けています。
体格は177cmと中型ですが、重心の低さと予測力を活かした守備が持ち味で、素早い予測とインターセプトでボールを奪い返すプレーが際立ちます。プレミアリーグの激しい当たりの中でも一定の守備貢献を維持しており、ポゼッション型チームでも守備への貢献が担保されている選手です。
中盤の軸としての総合貢献
攻守のバランスという観点では、コバチッチさんはいわゆる「8番タイプ」の完成形に近い選手です。
攻撃的MFとしての創造性と、守備的MFとしての規律を兼ね備えた万能型で、どのシステムに組み込まれても機能します。特に偽ボランチとして機能する際には、相手のプレスを引き付けてスペースを作り、味方に配球するという非常に精密な役割をこなします。
「守備はどうか?」と問われることが多いコバチッチさんですが、実際の試合を観ると積極的なインターセプトと素早いプレスが随所に見られ、「攻撃的なのに守備もできる」という現代の8番像を体現しています。
また、コバチッチさんはセットプレー時の守備でも確実に役割をこなし、フリーキックやコーナーキックに対しても適切なポジションを取ることができます。小柄でもないため、空中戦でも一定の対応ができるのは強みです。
ポジション適応力と戦術的柔軟性
コバチッチさんを語る上で欠かせないのが、複数ポジションをこなせる戦術的柔軟性です。
メインポジションとサブポジション一覧
コバチッチさんのメインポジションはセントラルMF(インサイドハーフ)ですが、様々なポジションでの出場経験があります。
| ポジション | 頻度 | 特徴 |
|---|---|---|
| インサイドハーフ(左右) | 最多 | 主戦場。攻守両面で貢献 |
| ボランチ(ロドリの隣) | 多い | ロドリ離脱時に代役を担う |
| 攻撃的MF(トップ下) | 中程度 | インテル・レアル時代に経験 |
| 右サイドバック | 稀 | グアルディオラの実験的起用 |
| セカンドストライカー | 稀 | 緊急時の対応 |
グアルディオラ戦術への適応
コバチッチさんはシティ加入初年度(2023-24シーズン)、グアルディオラ戦術への適応に時間がかかりました。
ポジショナルプレーの細かいルールや動き出しのタイミングを習得する過程でスタメンを外れる時期もありましたが、その経験が翌2024-25シーズンの大活躍につながります。ロドリが長期負傷で離脱した後は「代えの利かない存在」として急浮上し、シティの攻守の要を担いました。
ポジション適応力の源泉
これだけ多くのポジションに適応できる理由は、コバチッチさんの「頭の良さ」にあります。
技術面の高さはもちろんですが、戦術理解力と学習速度が高く、異なるコーチや異なるシステムのもとでも素早くフィットできます。インテルでは背番号10、レアルでは16番、チェルシーでは17番と、どのチームでも異なる役割を課されながらもすぐに定着してきた実績がその証明です。
実際にコバチッチさんは「どこのポジションでもやれる」という自信を持っており、緊急時には右サイドバックすら務めた経験が示すように、チームのニーズに応じてどこでも機能する「万能の駒」として重宝されています。
マテオ・コバチッチのプレースタイルを磨いたキャリアの歩み
- ディナモ・ザグレブでの神童時代
- インテル移籍と「神童」の証明
- レアル・マドリードでCL3連覇を経験
- チェルシーでの飛躍とCL優勝
- マンチェスター・シティへの移籍と現在
- クロアチア代表での活躍と大舞台での経験
ディナモ・ザグレブでの神童時代
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コバチッチさんのプレースタイルの原点は、クロアチアの名門ディナモ・ザグレブにあります。
リンツからザグレブへ
コバチッチさんは1994年5月6日、オーストリアのリンツで生まれました。
両親はボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、戦争を逃れてオーストリアに移住した背景を持ちます。幼少期はLASKリンツのユースでプレーし、わずか13歳でクロアチアの名門ディナモ・ザグレブのユースに移籍するため家族ごとザグレブへ引っ越しました。
当時アヤックスからも誘いがあったとされていますが、コバチッチさんと家族はディナモ・ザグレブが人間的・選手的成長の両面で最適な環境と判断したといいます。
16歳でのトップデビューと最年少記録
2010年11月20日、コバチッチさんはわずか16歳でトップチームデビューを果たします。
フルヴァツキ・ドラゴヴォリャツ戦でデビューとともに先制点を挙げ、プルヴァHNL(クロアチアリーグ)最年少出場・得点記録を樹立しました。そのまま主力選手として定着し、2011-12シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグにも出場。ヨーロッパのスカウト陣の注目を一挙に集めることになりました。
リーグ戦通算43試合6ゴールという成績を残し、「神童」の名をほしいままにしたコバチッチさんは2013年冬にインテルへの移籍を決断します。
ディナモで培ったテクニックの土台
ディナモ・ザグレブはルカ・モドリッチさんやエドゥアルド・ダ・シルバさんなど多くの名選手を輩出してきたクラブです。
技術を重視する育成環境の中で、コバチッチさんはボールコントロール・視野・プレーの判断速度を徹底的に磨きました。この土台があったからこそ、インテルやレアルという世界最高峰の舞台でも物おじせずにプレーできたと言えます。
コバチッチさん自身も「ディナモ・ザグレブへの移籍は人生で最高の決断の一つ。あそこで人間としても選手としても成長できた」と振り返っており、育成環境がのちの大舞台への土台を作ったと本人も認識しています。ディナモでの背番号は8番で、のちにチェルシーでも同じ番号を背負っています。
インテル移籍と「神童」の証明
2013年1月、インテルはコバチッチさんの才能に目をつけ、1100万ユーロ(約15億円)という高額移籍金で獲得しました。
背番号10と大きな期待
インテル移籍後すぐに背番号10を与えられたことが、クラブの期待の大きさを示しています。
当時19歳での移籍であり、セリエAのフィジカルの強さと戦術的複雑さへの適応が求められましたが、コバチッチさんは素早くフィットしていきます。ポジションはトップ下、ボランチ、右サイドハーフなど流動的に起用され、ドリブルとパスワークで存在感を発揮しました。
セリエAでの成長と主力定着
インテルでは2014-15シーズンにリーグ戦35試合に出場し5ゴールを記録。
中盤の主力として確固たる地位を築いたコバチッチさんですが、インテルは経営難から主力売却を余儀なくされ、2015年夏にレアル・マドリードへ移籍することになります。インテルでの約2年半は、のちの大舞台に備えた重要な修行期間だったと言えます。
キャリアの転換点としてのインテル時代
インテル在籍時代はコバチッチさんが「若手の才能」から「プロのMF」へと脱皮した時期です。
セリエAのハードな当たりにも対応できるフィジカルと、ヨーロッパレベルでの試合読みを習得し、次の移籍先となるレアル・マドリードでの生存競争に備えることができました。欧州の複数メディアが「最も将来性のある若手MF」として名前を挙げ始めたのもこの時期です。
インテル在籍時に積み上げた公式戦通算出場数は約100試合。特に2014-15シーズンはリーグ戦35試合に出場し、守備固めだけでなく攻撃参加でも貢献できる「ダイナミックなMF」としての評価を確立しました。
「インテルが経営難でなければ売る必要はなかった」という評価もあり、インテルサポーターからは「手放すべきではなかった選手」として今も惜しまれています。わずか19歳で加入して背番号10を背負い、セリエAを席巻するまでに成長した事実は、コバチッチさんの才能の証明です。
レアル・マドリードでCL3連覇を経験
2015年8月、レアル・マドリードは3500万ユーロ(約46億円)でコバチッチさんを獲得しました。
モドリッチと同クラブでの共演
レアル移籍の背景には、クロアチア代表の先輩ルカ・モドリッチさんの後押しがあったとされています。
当時マドリードの中盤はモドリッチ・クロース・カゼミーロという世界最高峰のトリオが鎮座しており、コバチッチさんは出場機会を確保するのに苦労しました。それでも途中出場で存在感を示し、2016-17シーズンにはジネディーヌ・ジダン監督のもとでカゼミーロの代役を務めることもありました。
CL3連覇という歴史的偉業への貢献
マドリード在籍中、チームはUEFAチャンピオンズリーグを2015-16、2016-17、2017-18シーズンの3年連続で制覇。
コバチッチさんもローテーションの一員としてこの歴史的偉業に貢献しました。限られた出場時間でも質の高いプレーを維持し続けた経験は、プレッシャーの中での冷静さという点でコバチッチさんを一回り成長させました。
2018年夏、より多くの出場機会を求めてチェルシーへのレンタル移籍を決断します。レアル在籍の3年間でCL3連覇という最高の実績を積み上げながら、その先を見据えた決断でした。
レアルでの3シーズン通算の成績はリーグ戦約50試合出場3ゴール前後と数字自体は控えめですが、ローテーションの一員として世界最高峰の環境で磨かれた経験は、チェルシーとシティでの活躍に直接つながっています。
レアルはCL3連覇という当時のサッカー界で最も激しい競争環境の一つ。モドリッチ・クロース・カゼミーロという世界最高の中盤トリオの控えを務めながらも、チームの一員として献身的にプレーしたことで、プレッシャー下での冷静さと「大舞台での経験値」を積み上げました。
レアルでの主な実績
| シーズン | 主な実績 | 背番号 |
|---|---|---|
| 2015-17 | CL準優勝・優勝(2シーズン) | 16番 |
| 2017-18 | CL3連覇達成 | 23番 |
チェルシーでの飛躍とCL優勝
2018年夏のチェルシーへのレンタル移籍は、コバチッチさんのキャリアを大きく変えるターニングポイントになりました。
「サッリボール」への適応と定位置獲得
チェルシーではマウリツィオ・サッリ監督の「サッリボール」に適応し、ジョルジーニョさんやエンゴロ・カンテさんとともに中盤を形成しました。
ポゼッションを重視するサッリのシステムはコバチッチさんの技術を引き出し、プレミアリーグでのデビューシーズンから高い評価を得ます。1シーズンの活躍が評価され2019年に完全移籍が成立しました。
2020-21シーズン:CL優勝の栄冠
トーマス・トゥヘル監督就任後の2020-21シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験。
決勝戦は負傷の影響でフル出場はできなかったものの、シーズンを通じて不可欠な存在として貢献しました。このシーズンの活躍でコバチッチさんはプレミアリーグ随一の中盤選手の一人として認められます。
2019-20シーズンにはクラブ年間最優秀選手賞も受賞するなど、チェルシーでの5シーズンはコバチッチさんにとってキャリアのピーク期といえる充実の時期でした。チェルシーでのリーグ戦通算成績は110試合出場4ゴールです。
チェルシーはこの時期に目まぐるしく監督が交代しましたが、サッリ→ランパード→トゥヘルと3人の異なる指揮官のもとでいずれも高い評価を受けていたことは、コバチッチさんの戦術適応力の高さを示す証拠と言えます。
2019-20シーズンに年間最優秀選手賞を受賞した際は、ジョルジーニョさんやカンテさんというライバルを抑えての受賞で、地元メディアも「チェルシーで最もコンスタントな選手」と評していました。
チェルシーでの主な実績
| シーズン | 実績 | 背番号 |
|---|---|---|
| 2018-19 | UEFAヨーロッパリーグ優勝 | 17番 |
| 2019-20 | クラブ年間最優秀選手賞受賞 | 17番 |
| 2020-21 | UEFAチャンピオンズリーグ優勝 | 17番 |
| 2021-22 | UEFAスーパーカップ・CWC優勝 | 8番 |
マンチェスター・シティへの移籍と現在
2023年夏、コバチッチさんはチェルシーを離れてマンチェスター・シティへ約3000万ポンド(約50億円)で移籍しました。
ギュンドアンの後継者として期待
移籍の背景には、シティの守備的MFとして主軸だったイルカイ・ギュンドアンさんのバルセロナ移籍によって空いた穴を埋めるという役割期待がありました。
加入初年度はグアルディオラ戦術の細かいポジショニング習得に時間がかかり、前半戦はスタメンから外れることもありました。しかし「適応力」に定評のあるコバチッチさんらしく、徐々に理解を深めてシーズン後半には安定した出場を確保しています。
ロドリ離脱後の「代えの利かない存在」への変貌
2024-25シーズン、シティの中盤の核ロドリさんが長期負傷離脱したことで状況が一変します。
ロドリ不在のシティでコバチッチさんはボランチに入り中盤の統括役を担いました。持ち前のボールキャリー力とプレス耐性が機能し、デ・ブライネさんの相次ぐ不調とも重なる中でチームを支えました。
さらに2024年のFIFAクラブワールドカップ決勝ではフル出場を果たし、シティの優勝に貢献。チームにとって「代えの利かない」存在としての地位を確立しています。
ニコ・ゴンサレスとのポジション争い
2025年冬にシティが新戦力ニコ・ゴンサレスさんを獲得したことで、コバチッチさんとの中盤争いが注目されています。
ロドリさんの復帰も視野に入る来シーズン以降を見据えると、コバチッチさんがシティでの継続起用を確保できるかはここからのパフォーマンス次第という状況です。ベテランの域に近づきながらも、依然として高い水準を維持している点は評価されるべきでしょう。
マンチェスター・シティでの背番号は8番。チェルシーでも一時期8番を背負っており、コバチッチさんにとって「8番」はキャリアを象徴する番号となっています。
なお、コバチッチさんはゴール後に鼻に手を当てる独特のセレブレーションでも知られています。これはダウン症を持つ姪への愛情を表現したもので、試合でゴールするたびに彼女たちへのメッセージを込めているといいます。
クロアチア代表での活躍と大舞台での経験
コバチッチさんはクラブでの活躍と並行して、クロアチア代表でも重要な役割を担い続けています。
モドリッチとの黄金の中盤
2013年のクロアチア代表デビュー以降、コバチッチさんはルカ・モドリッチさんと「黄金の中盤」を形成してきました。
モドリッチさんが攻守の司令塔として存在感を放つ傍ら、コバチッチさんは前線への推進力と守備での貢献でバランスを取る役割を担います。「偉大な先輩」として常にモドリッチさんの影になりがちですが、その存在があってこそクロアチアの中盤が機能するとも評されています。
ワールドカップ準優勝と3位入賞
クロアチア代表でのコバチッチさんの最大のハイライトは、2018年ロシアワールドカップでの準優勝と2022年カタールワールドカップでの3位入賞です。
2018年大会では決勝まで進み、フランスに惜敗したものの準優勝という快挙を成し遂げました。2022年カタール大会では全試合に先発し、ブラジルとの準々決勝では延長120分を戦い抜いてPK戦で勝利。3位決定戦でモロッコを下して3位入賞を果たしました。
EURO2024でのグループステージ敗退
2024年のEURO2024ではコバチッチさんが中盤の柱として全試合にスタメン出場しましたが、クロアチアはスペインやイタリアと同居した厳しいグループでまさかのグループステージ敗退となりました。
コバチッチさん個人のパフォーマンスは一定水準を維持していましたが、チームとしての決定力不足が響いた結果でした。モドリッチさんのキャリア終焉が近づく中、コバチッチさんが今後のクロアチア代表を引っ張る「次の主役」となることが期待されています。
クロアチア代表での主な実績
| 大会 | 年 | 結果 |
|---|---|---|
| ブラジルW杯 | 2014年 | グループステージ敗退 |
| EURO2016 | 2016年 | ベスト16 |
| ロシアW杯 | 2018年 | 準優勝 |
| EURO2020 | 2021年 | ベスト16 |
| カタールW杯 | 2022年 | 3位入賞 |
| EURO2024 | 2024年 | グループステージ敗退 |
マテオ・コバチッチのプレースタイルの総まとめ
- 1994年5月6日オーストリア・リンツ生まれでクロアチア国籍のMF
- 両親はボスニア・ヘルツェゴビナ出身で戦争を逃れてオーストリアに移住
- 13歳でディナモ・ザグレブに移籍し16歳でプロデビュー・最年少得点記録を樹立
- プレースタイルの核は繊細なボールタッチと前に運ぶ「コバチ砲」ドリブル
- イニエスタに例えられる柔らかいタッチと予測不能なスルーパスが武器
- インテルで背番号10を与えられ2年半で中盤の主力として成長した
- レアル・マドリードでUEFAチャンピオンズリーグ3連覇に貢献(2015-18年)
- チェルシーでCL優勝・EL優勝・年間最優秀選手賞を獲得した
- マンチェスター・シティに約50億円で移籍しCWC優勝に貢献
- ロドリ長期離脱時にシティ中盤の軸として欠かせない存在になった
- クロアチア代表ではW杯準優勝(2018)・3位(2022)という稀有な実績
- モドリッチとの黄金コンビでクロアチア代表の中盤を長年支えてきた
- 課題はゴール・アシスト数の少なさ(数字に表れない貢献が多い)
- 姪(ダウン症あり)への愛情を込めた鼻に手を当てるゴールセレブレーションが有名
- 今後はモドリッチ引退後のクロアチア代表の精神的支柱として注目を集める
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