ファビアン・シェアのプレースタイル|ボールプレイングCBの全貌

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ファビアン・シェアさんのプレースタイルについて知りたいという方は多いのではないでしょうか。

1991年12月20日生まれのスイス代表センターバックで、現在はニューカッスル・ユナイテッドFCに長期在籍している名選手です。

精度の高いロングパスと高いヘッダー能力を武器に、攻撃的なCBとして独特のプレースタイルを持つ選手として知られています。

この記事では、ファビアン・シェアさんのプレースタイルの強みと弱点、長いキャリアの歩みを詳しく整理します。

記事のポイント

①:精度の高いロングパスと広い視野が最大の武器

②:ヘッダーと中距離シュートでも得点を生み出せる攻撃的CB

③:スピードの遅さとカバー範囲の狭さが守備面の課題として指摘

④:ニューカッスルで引退したいと公言、250試合以上出場の功労者

ファビアン・シェアのプレースタイルの核心|攻撃的CBのロングパスと空中戦

  • 精度抜群のロングパスとボールプレイングの役割
  • ファビアン・シェアの基本プロフィール
  • ヘッダー能力と空中戦の強さ
  • フリーキックと中距離シュートによる得点力
  • ニューカッスルでの250試合と長期在籍の理由

精度抜群のロングパスとボールプレイングの役割

ファビアン・シェアさんのプレースタイルを語る上で、最も際立つ特徴が後方からの精度の高いロングパスです。

センターバックという守備ポジションでありながら、その役割は単純な守備にとどまりません。後方からチーム全体の攻撃を設計する「ボールプレイングCB」として、現代サッカーにおいて非常に重要な存在です。

左右両足から繰り出す精度の高いパス

シェアさんの最大の武器は、右足だけでなく左足でも精度の高いロングパスやシュートができる点です。

左右どちらのサイドへも正確なボール配給が可能なため、相手チームのプレスの方向を簡単には決めさせません。後方ビルドアップ状況で左右側面に方向を切り替える涼しいロングパスを刺すことができ、一本のパスでチームの攻撃のスイッチを入れる能力が際立っています。

また、パスの長さが見えないほど遠い距離へのロングボールも精度高く届けることができ、守備から一気にカウンターへと転換する局面でのシェアさんの役割は非常に大きいです。チームが攻撃の足がかりを失いかけた時も、シェアさんの一本の長距離パスが局面を変えることがあります。

広い視野と卓越したビルドアップ能力

シェアさんは広い視野を搭載しており、味方のランニングコースや相手のプレスの方向を瞬時に察知します。

ニューカッスルのビルドアップシーンでは、シェアさんがボールを持った瞬間に相手チームのプレスが緩む場面も少なくありません。それは彼の「パスを受けてすぐに素早く展開できる」という能力に相手チームが警戒しているからです。

これにより、守備陣からのボール保持率が向上し、攻守の切り替えが円滑になっています。センターバックが攻撃の起点になれるかどうかで、チームの攻撃の幅が大きく変わります。シェアさんはその意味でニューカッスルにとって不可欠な選手です。

ボールプレイングCBとして活かされる戦術的役割

エディ・ハウ監督のもとでのニューカッスルでは、シェアさんのボールプレイング能力が最大限に活かされています。

下記の表に、シェアさんのプレースタイルの主な強みをまとめました。

強みの項目 具体的な内容 評価
ロングパス精度 左右両足から正確なパスを供給 ★★★★★
ヘッダー能力 186cmの長身を活かした空中戦 ★★★★★
フリーキック 直接FKでの得点能力 ★★★★☆
中距離シュート ミドルレンジからのシュート精度 ★★★★☆
視野の広さ 広いエリアをカバーする視野 ★★★★☆
スピード 最終ラインでの快足は期待できない ★★☆☆☆

ファビアン・シェアの基本プロフィール

ここでは、ファビアン・シェアさんの基本情報を整理します。

プレースタイルを深く理解するには、彼の生い立ちと異色のキャリア形成を知ることが欠かせません。

項目 内容
本名 ファビアン・ルーカス・シェア(Fabian Lukas Schär)
生年月日 1991年12月20日
2026年04月24日現在の年齢 34歳
国籍 スイス
出身地 スイス、ザンクト・ガレン州ビール
身長 186cm
体重 84kg
ポジション センターバック(CB)
現所属クラブ ニューカッスル・ユナイテッドFC(2018年〜)
背番号 5
スイス代表歴 86試合8ゴール(2013〜2024年)

18歳まで銀行員を目指していた異色の経歴

シェアさんのキャリアには非常に珍しい経歴があります。

なんと18歳になるまでサッカーを「趣味」としか考えていなかったのです。将来は銀行員を目指していた普通の学生で、サッカーへの転向は非常に遅いタイミングでした。それにもかかわらず、その後プロの道に進み、スイスリーグで活躍してプレミアリーグまでたどり着いた経緯は、本人の非凡な才能と努力の証です。

また、2018年のニューカッスル移籍と同時期にドイツのIST大学でスポーツ経営学の学士課程をスタートさせ、2023年には学士号の取得に成功しています。「サッカーを続けながら大学を卒業した」という事実は、シェアさんの知的なバックグラウンドとストイックな姿勢を示しています。

ルックスと人柄でも高い人気

シェアさんは俳優顔負けと評されるイケメンとしても知られています。

ニューカッスルのサウジ王家の王子が熱烈なファンとして知られているほか、女性ファンからも絶大な支持を集めています。2018年のFIFAワールドカップでは、GINZAマガジンが選ぶ「サッカーW杯イケメンベスト11の守備陣」にも選出されています。

オフの日は家族で登山を楽しみ、愛犬のポメラニアンをインスタグラムに度々登場させる姿も話題です。「こんな息子が欲しい」と言われるほどの好青年ぶりが、ファンからの人気をさらに高めています。

クラブ経歴の時系列

クラブ 期間 主な実績
FCビル1900(ユース) 1999〜2009 スイスのユースアカデミー
FCビル1900(プロ) 2009〜2012 プロキャリアのスタート
FCバーゼル 2012〜2015 スイスリーグ3連覇
TSG 1899ホーフェンハイム 2015〜2017 ブンデスリーガ挑戦
デポルティボ・ラ・コルーニャ 2017〜2018 スペインでのプレー経験
ニューカッスル・ユナイテッドFC 2018〜現在 250試合以上出場・EFLカップ優勝

ヘッダー能力と空中戦の強さ

シェアさんのプレースタイルでロングパスと並んで際立つのが、ヘッダー能力の高さです。

186cmという長身を保有しており、空中ボールの競合状況で容易に優位を占めます。これはセンターバックとして非常に重要な武器です。

セットピースでの得点能力

シェアさんのヘッダーが最も輝くのは、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーです。

単純な空中戦の強さだけでなく、ボールの落下位置を把握する動きが優れているため、競合状況で正確にヘッダーを合わせることができます。スイス代表での86試合8ゴールという数字は、CBとしては非常に高い得点力を示しており、セットプレーでの貢献が大きな要因となっています。

ニューカッスルでも、コーナーキックの際にシェアさんはゴール前への侵入を積極的に行い、チームにとっての得点源となっています。2019年2月のプレミアリーグ今月のゴール賞を受賞したゴールも、彼の攻撃参加が実を結んだ場面でした。

ヘッダーによる守備貢献

攻撃面だけでなく、守備においてもヘッダー能力は大きな役割を果たします。

相手チームのクロスやロングボールに対して、シェアさんはゴール前での空中戦で優位を保ちます。高い競合能力により、相手フォワードの得点機会を未然に防ぐ場面が多く見られます。

特にプレミアリーグのような激しいフィジカルコンタクトが多いリーグでは、空中戦の強さは守備の大きな核となります。シェアさんの186cmの長身と空中戦の技術は、ニューカッスルの守備の安定に大きく貢献しています。

空中戦力と守備安定性の関係

シェアさんの空中戦能力は、パートナーとのCBコンビでも効果を発揮します。

ニューカッスルでは長年ダン・バーン選手らとCBコンビを組み、チームの守備を支えてきました。空中戦に強いCBが一人いるだけで、セットプレーの守備においてチーム全体の安心感が大きく変わります。シェアさんのヘッダー能力はまさにその役割を果たしており、エディ・ハウ監督からの信頼が厚い理由の一つでもあります。

フリーキックと中距離シュートによる得点力

センターバックながら、シェアさんは直接フリーキックや中距離シュートからもゴールを狙える選手です。

これはディフェンダーとして非常に珍しい能力であり、シェアさんの攻撃的なプレースタイルを象徴しています。

強力な右足キックとフリーキックの精度

シェアさんは非常に強力な右足キックを持っており、直接フリーキックのキッカーを任されることがあります。

プレミアリーグでも直接フリーキックから得点を記録しており、相手ゴールキーパーに脅威を与え続けています。得意な右足だけでなく左足でも長距離パスやシューティングをするほど左足の精度も高く、左右どちらのサイドのフリーキックでも対応できる点が強みです。

左右の足から同じ精度でシュートを放てるCBは世界でも非常に珍しく、シェアさんの最大の個人特質の一つです。この両足の高い精度が、チームのセットプレーの戦術に大きな幅をもたらしています。

中距離シュートによる得点の実例

フリーキックだけでなく、流れの中からの中距離シュートでも得点を挙げることがあります。

CBがミドルレンジから思い切りよくシュートを打てるという特性は、相手ディフェンスにとって予測しにくい要素です。通常、センターバックがシュートを打つ機会は少ないため、相手GKが準備できていないことも多く、ゴールへとつながりやすいのです。

スイス代表では2013年9月6日のアイスランド戦でデビューゴールを記録して以来、代表86試合で8ゴールという得点数は、センターバックとして特筆すべき実績です。代表引退まで継続的にゴールを積み重ねてきた事実がその能力を証明しています。

攻撃的なCBとしての評価

フリーキックの精度と中距離シュートの能力を合わせると、シェアさんはセンターバックでありながら「攻撃の一翼を担う選手」として評価されます。

同様の特性を持つCBとして、ウルグアイ代表のディエゴ・ゴディンさんやセルヒオ・ラモスさんが挙げられますが、シェアさんの場合は特にパスの質の高さが際立っており、ゴール前での迫力よりも組み立ての上手さに秀でています。この組み立ての巧みさと攻撃参加の積極性が、現代のビルドアップ重視のサッカーに完璧にフィットしていると言えます。

ニューカッスルでの250試合と長期在籍の理由

シェアさんは2018年の移籍以来、ニューカッスル・ユナイテッドFCでプレミアリーグ250試合以上を達成しました。

これはクラブの歴史に残る大きな記録です。

2019年のブレイクと今月のゴール受賞

移籍1年目から高いパフォーマンスを示したシェアさんは、2019年2月にプレミアリーグ今月のゴール賞を受賞しました。

このゴールは彼のプレミアリーグでの存在感を一気に高め、ニューカッスルファンの心をつかみました。「FWA北東部今年の選手賞」(2019年)も受賞しており、移籍初年度からクラブの顔として定着しました。

その後もクラブとの契約延長を繰り返し、2023年には「ニューカッスル・ユナイテッドで引退できたら最高だね。ピッチの上でも外でも、すべてがうまくいっているんだ」と公言。ファンとの強い絆が長期在籍につながっています。

2023年に選ばれたニューカッスル歴代ベスト11

2023年3月、ニューカッスルファンが選んだクラブ歴代ベスト11にシェアさんが選出されました。

アラン・シアラーさんやマイケル・オーウェンさんなどの伝説的な選手たちと肩を並べるこの選出は、シェアさんへのファンの信頼がいかに大きいかを物語っています。これほどの評価を受けた外国人選手はクラブの歴史においても数少なく、シェアさんの特別な存在感が伝わります。

EFLカップ2024-25での優勝

2024-25シーズンには、ニューカッスルがEFLカップを制覇しました。

これはクラブにとって長年待ち望んだタイトルであり、シェアさんにとってもプレミアリーグでの初タイトルとなりました。チームの守備の要としてこの優勝に貢献したことは、彼のキャリアのハイライトの一つとなっています。長年タイトルに届かなかったニューカッスルがついに戴冠した瞬間は、シェアさんにとっても忘れられない記念となったことでしょう。

ニューカッスルが強豪として認識されるようになった現在、シェアさんのような功労者が節目のタイトルを手にした意味は大きいです。クラブの歴史的な戴冠に貢献したCBとして、その名はファンの記憶に長く刻まれるでしょう。

ファビアン・シェアのプレースタイルの弱点|課題と守備力向上の軌跡

  • スピードの遅さとカバー範囲の限界
  • 守備集中力の波と予測守備の落とし穴
  • エディ・ハウ就任後の守備力向上
  • スイス代表での活躍|3度のW杯と代表引退
  • ニューカッスルへの愛着と引退宣言

スピードの遅さとカバー範囲の限界

ファビアン・シェアさんのプレースタイルの弱点として、最も指摘されるのがスピードの遅さです。

現代サッカーでは、センターバックにも高いスピードと広い守備範囲が求められますが、シェアさんはこの点で課題を抱えています。

足の遅さによるカバー範囲の狭さ

現代サッカーでは高いラインを保ちながら守備をするスタイルが主流ですが、センターバックに広い後方スペースのカバーが求められます。

シェアさんは足が遅く、カバーできる守備範囲が狭い傾向があります。特に、ライン裏に抜け出すスピードのあるフォワードに対しては苦労する場面が多く見られます。相手に裏を狙われた際、ポジションを修正する時間がなく、ファウルでの対応を余儀なくされることもあります。

スピードスターと呼ばれるフォワードとの1対1では厳しい場面が生まれることが多く、守備陣全体の連携でカバーすることが求められます

素早いカウンター攻撃への脆弱性

特に素早いカウンター攻撃を仕掛けるチームに対しては、シェアさんのスピード不足が顕著になります。

ニューカッスルが攻撃時に高いラインを保つ場合、相手のカウンターで広大なスペースが生まれることがあります。この状況でシェアさんが最終ラインをカバーする場面は苦しい展開になりやすく、ラインコントロールの精度がより重要になります。

以下の表に、シェアさんのプレースタイルにおける強み・弱点の比較をまとめました。

項目 評価 補足
ロングパス精度 ◎ 非常に高い 左右両足から高精度
空中戦・ヘッダー ◎ 非常に高い 186cmを活かした競合
フリーキック得点力 ○ 高い CBとしては珍しい得点能力
スピード △ 課題あり ライン裏への対応が苦手
カバー範囲 △ 課題あり 足の遅さからカバー範囲が狭い
予測守備 △ ミスが出ることも 予測が外れると大きなスペース

スピード課題への対応策

シェアさんはスピード不足を他の能力で補う術を身につけています。

ポジショニングを工夫し、相手フォワードの動きを早い段階で読むことでスピードの差を縮めます。また、ラインを適切な高さに保つことで、ライン裏のスペースを最小限に抑える工夫もしています。こうした知性とポジショニングの巧みさが、スピードという身体的な弱点をある程度カバーしていると評価されています。

守備集中力の波と予測守備の落とし穴

シェアさんのプレースタイルのもう一つの課題が、守備集中力の起伏です。

プレミアリーグで長期間活躍してきた選手でも、90分間常に高い集中力を維持することは難しく、シェアさんも例外ではありません。

予測守備のメリットとリスク

シェアさんは守備状況でも攻撃的な前進守備を好む傾向があります。

相手の動きを予測し、インターセプトや潰しを狙う積極的な守備スタイルです。この予測守備が的中すれば非常に効果的ですが、予測が外れた場合は後方の広大なスペースがそのまま相手に提供されてしまうリスクがあります。

攻撃的なポジショニングが得意な反面、守備時のポジショニングが甘くなる場面があり、不機嫌な位置先占でボールを再所有するチャンスを逃したり、カードを収集したりすることもありました。これは若い頃から指摘されてきた課題です。

守備ミスの傾向と影響

守備集中力の波により、試合の特定の時間帯に守備ミスが増える傾向があります。

特にチームが攻撃的なフェーズから守備に切り替わる瞬間の集中力が課題で、相手の素早い攻撃に対応しきれないことがあります。こうした状況では、ファウルによる失点やイエローカード・レッドカードのリスクが高まります。

攻守の切り替えにおける集中力の波は、シェアさんが長いキャリアを通じて取り組んできた課題の一つです。エディ・ハウ監督就任後は、この点においても改善が見られているとされています。

ベテランとしての守備の成熟

34歳という年齢を重ねるにつれ、シェアさんの守備面での成熟も見られます。

経験豊富な選手として試合の流れを読む力が向上し、無駄なリスクを避けながら確実な守備をする場面が増えています。フィジカルな衰えをカバーする知性と経験の活用は、ベテランCBとして非常に重要な要素です。引退を示唆する年齢になっても第一線で活躍できているのは、この守備の成熟によるところも大きいと言えます。

エディ・ハウ就任後の守備力向上

シェアさんの守備面での評価が大きく変わったのは、エディ・ハウ監督がニューカッスルに就任した2021年11月以降です。

ハウ監督は徹底した守備組織の構築を重視し、そのシステムの中でシェアさんの役割が明確になりました。

ハウ監督のもとでの守備改革

エディ・ハウ就任以後、シェアさんは本来の長所であったボールプレイングに加え、弱点と指摘されていた守備力も欠点のない水準に成長しました。

相手の逆襲時に退くことなく先に前進してカットするタイミングを非常に合わせるようになり、体を惜しまないハッスルプレーも頻繁に見せながらチームの主軸ディフェンダーとして活躍を続けています。

特に注目すべきは、守備の積極性の増加です。インターセプトのタイミングを計り、相手のパスコースを読む守備は、年々その精度が向上しています。ゲームEA SPORTS FC 26でも「インターセプト」がシェアさんのスキルとして登録されているほど、この能力が高く評価されています。

チームの守備組織との連動

ハウ監督の組織的な守備戦術の中で、シェアさんはラインのコントロールやゾーン守備における役割を理解し、的確にこなしています。

ハウ監督就任後、ニューカッスルの守備成績は大きく改善され、チームは強豪として認識されるようになりました。その守備の中心にシェアさんの存在がありました。チームメイトとの連動とコミュニケーションを重視することで、個人の能力の限界をチームプレーでカバーする術を習得しています。

EFLカップ優勝の守備貢献

2024-25シーズンのEFLカップ優勝では、シェアさんの守備への安定した貢献が重要な役割を果たしました。

決勝トーナメントを通じて安定した守備を見せ、チームとして初のタイトル獲得に貢献。これは守備力向上の成果を具体的なタイトルで示した意味で、シェアさんのキャリアにとって特別な意味を持つ優勝です。チームを優勝へと導く守備の安定感は、ハウ監督のもとでの成長の集大成と言えます。

スイス代表での活躍|3度のW杯と代表引退

ファビアン・シェアさんはスイス代表で86試合8ゴールという充実したキャリアを積み上げました。

2013年のA代表デビューから2024年のUEFAユーロ2024まで、約11年間にわたって代表の主力として活躍しました。

3度のFIFAワールドカップ出場

シェアさんは2014年ブラジル、2018年ロシア、2022年カタールと3度のFIFAワールドカップに出場しました。

2014年ブラジル大会では16強に進出するも、アルゼンチンのアンヘル・ディ・マリアさんに終盤ゴールを決められて涙をのんだエピソードが有名です。試合中も勝負欲が強く、涙を流す姿は多くのサッカーファンの印象に残っています。

2018年ロシア大会では、16強でスウェーデンに敗退。2022年カタール大会では16強でポルトガルと対戦しましたが、後半に4失点を許して1:6の大敗を喫し、シェアさん自身もハーフタイムで交代となる苦い経験をしました

UEFAユーロでの印象的な活躍

欧州選手権でも、シェアさんは代表の主力として活躍しました。

UEFA Euro 2020の16強でのフランス戦では、延長でPK戦に持ち込み、スイスが欧州選手権史上初めて準々決勝に進出する歴史的勝利に貢献。キリアン・ムバペさんのシュートをブロックする守備も見せています。

UEFA Euro 2024では準々決勝でイングランドとPK戦になりましたが惜しくも敗退。このユーロ2024を最後に代表引退を表明し、約12年間の代表キャリアに幕を下ろしました。

代表での功績まとめ

大会 結果
ロンドンオリンピック 2012 グループリーグ敗退
FIFAワールドカップ 2014ブラジル 16強(アルゼンチンに敗退)
UEFA Euro 2016フランス グループリーグ1勝
FIFAワールドカップ 2018ロシア 16強(スウェーデンに敗退)
UEFA Euro 2020 ベスト8(初の準々決勝)
FIFAワールドカップ 2022カタール 16強(ポルトガルに敗退)
UEFA Euro 2024 ベスト8(代表引退)

ニューカッスルへの愛着と引退宣言

シェアさんのキャリアの集大成として、ニューカッスルへの深い愛着が際立っています。

「ニューカッスルで引退したい」という発言は、単なる言葉ではなく実際の行動でも示されています。

複数回の契約延長という選択

シェアさんは2018年の加入以来、複数回にわたって契約を延長してきました。

「契約を延長したとき、他のクラブで新しい挑戦をするなんて、ほとんど考えられなかったよ。僕は自分が持っているものを大切にするタイプの選手なんだ」というシェアさんの言葉は、クラブへの忠誠心を如実に表しています。サウジ資本のもとで豪華な補強が進むニューカッスルで、長期間主力として在籍できていること自体が彼の実力の証明です。

2023年にはクラブの歴代ベスト11に選ばれており、ニューカッスルでの存在感がいかに大きかったかがわかります。これは単なる外国人選手に与えられる評価ではなく、クラブを代表するレジェンドとしての位置づけです。

学業との両立という人間的な魅力

シェアさんのキャリアで特筆すべきもう一つのエピソードが、大学卒業です。

2018年のニューカッスル移籍と同時期にスポーツ経営学の学士課程をスタートさせ、プロのサッカー選手として第一線で活躍しながら勉学も続けました。2023年に学士号を取得したという事実は、彼の知性と自己管理能力の高さを示しています。

18歳まで銀行員を目指していたシェアさんが、プロサッカー選手として成功しながらスポーツ経営学の学位も取得するというストーリーは、多くのサッカーファンにとって刺激的です。引退後のキャリアにおいても、この学歴がフロント入りや指導者への道として活かされる可能性が高いと考えられています。

引退後への期待

現在34歳のシェアさんは、現役晩年のキャリアを歩んでいます。

ニューカッスルでの引退を目指す姿勢と、スポーツ経営学の学士号を持つ経歴から、引退後のフロント入りや指導者への転向が期待されています。クラブへの貢献と知的なバックグラウンドを持つシェアさんは、ニューカッスルにとって現役引退後も組織の一員として貢献できる存在として期待されています。

ファビアン・シェアのプレースタイルの総まとめポイント

  • 1991年12月20日生まれ、スイス出身のボールプレイングCB
  • 現在ニューカッスル・ユナイテッドFC所属、背番号5番の主力DF
  • 最大の強みは左右両足からの精度抜群のロングパスと広い視野
  • 186cmの長身を活かしたヘッダーと空中戦の強さが際立つ
  • フリーキックや中距離シュートでも得点できる攻撃的CB
  • 弱点はスピードの遅さとカバー範囲の狭さ、予測守備のリスク
  • エディ・ハウ監督就任後は守備力も大幅に向上
  • スイス代表で86試合8ゴール、3度のワールドカップ出場
  • UEFA Euro 2024を最後に代表引退を表明
  • 2018年〜2023年にかけてスポーツ経営学を学び学士号を取得
  • 2019年にプレミアリーグ今月のゴール賞・FWA北東部今年の選手賞受賞
  • 2023年、ニューカッスルファンが選んだクラブ歴代ベスト11に選出
  • 2024-25シーズンのEFLカップ優勝に守備の要として貢献
  • 「ニューカッスルで引退したい」と公言するクラブへの深い愛着
  • 18歳まで銀行員志望だった異色の経歴を持つプロサッカー選手

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