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セルロートさんのプレースタイルについて、どんな選手なのか詳しく知りたいと感じている方は多いのではないでしょうか。
アレクサンダー・セルロートさんは身長195cm・体重94kgという恵まれた体格を持ちながら、スピードと技術も兼ね備えた本格派ストライカーです。
ビジャレアルでラ・リーガ得点ランキング2位の23ゴールを記録した2023-24シーズンを経て、現在はアトレティコ・マドリードのエースとして活躍しています。
この記事では、セルロートさんのプレースタイルの特徴から、ノルウェー代表での役割・ラ・リーガでの実績まで徹底的に解説します。
記事のポイント
①:195cm94kgの大型FWながらスピードも高い
②:ポストプレー・ヘッド・裏抜けを高水準で使いこなす
③:ハーランドとの北欧ツインタワーがノルウェー代表最大の脅威
④:スペイン4シーズン連続二桁ゴールの安定した決定力
セルロートのプレースタイルの特徴と強み|万能型センターフォワードの全貌
- プロフィールと基本情報
- ポジションと戦術的役割
- フィジカルとスピードの活用
- ポストプレーとボールキープ
- ゴール前での決定力
- 守備貢献と前線プレス
プロフィールと基本情報
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セルロートさんのプレースタイルを理解するうえで、まず基本的なプロフィールを押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | アレクサンダー・セルロート(Alexander Sørloth) |
| 生年月日 | 1995年12月5日 |
| 2026年04月28日現在の年齢 | 30歳 |
| 国籍 | ノルウェー |
| 身長 / 体重 | 195cm / 94kg |
| ポジション | センターフォワード(FW) |
| 利き足 | 左足 |
| 所属クラブ | アトレティコ・マドリード |
| 背番号 | 9番 |
| EA FC 26 総合レート | 84(プレースタイル:ターゲットマン) |
セルロートさんは1995年12月5日、ノルウェーのトロンハイムで生まれました。
父親のゲラン・セルロートさんも元ノルウェー代表のFWで、A代表55キャップ・15ゴールという輝かしい経歴の持ち主です。
いわばサッカー一家に生まれたサラブレッドであり、幼少期からシュトリンドハイムIL(2005〜2010年)、ローゼンボリBK(2010〜2013年)と名門クラブで育ちました。
2013年7月、17歳という若さでプロデビューを果たし、以降はノルウェー・オランダ・デンマーク・イングランド・ベルギー・トルコ・ドイツ・スペインと8か国でキャリアを積んできた国際派ストライカーです。
| シーズン | 所属クラブ(国) | リーグ戦成績 |
|---|---|---|
| 2014 | ローゼンボリ(ノルウェー) | 6試合・0ゴール |
| 2015 | ボデ/グリムト(ノルウェー) | 26試合・13ゴール |
| 2015-16 | フローニンゲン(オランダ) | 13試合・2ゴール |
| 2016-17 | フローニンゲン(オランダ) | 25試合・3ゴール |
| 2017-18 | ミッティラン(デンマーク) | 19試合・10ゴール |
| 2017-18 | クリスタル・パレス(イングランド) | 4試合・0ゴール |
| 2018-19 | クリスタル・パレス(イングランド) | 12試合・0ゴール |
| 2018-19 | ヘント(ベルギー) | 19試合・4ゴール |
| 2019-20 | トラブゾンスポル(トルコ) | 34試合・24ゴール・得点王 |
| 2020-21 | RBライプツィヒ(ドイツ) | 29試合・5ゴール |
| 2021-22 | レアル・ソシエダ(スペイン) | 33試合・4ゴール |
| 2022-23 | レアル・ソシエダ(スペイン) | 34試合・12ゴール |
| 2023-24 | ビジャレアル(スペイン) | 34試合・23ゴール(得点王2位) |
| 2024-25 | アトレティコ・マドリード(スペイン) | 35試合・20ゴール |
| 2025-26 | アトレティコ・マドリード(スペイン) | 30試合・10ゴール(2026年4月時点) |
このキャリアを見れば一目瞭然ですが、セルロートさんは着実にレベルを上げながら欧州トップリーグで結果を出し続けてきた選手です。
特にスペインでは4シーズン連続二桁ゴールという驚異的な安定感を発揮しており、ラ・リーガを代表するストライカーの一人として確固たる地位を築いています。
トラブゾンスポルでの覚醒と欧州復帰
セルロートさんのキャリアのターニングポイントといえば、2019-20シーズンのトルコ1部・トラブゾンスポルでの大ブレイクです。
それ以前のクリスタル・パレス時代はプレミアリーグで16試合出場・0ゴールと完全に低迷していました。
しかし環境を変えてトルコに渡ると、セルロートさんは驚異的な変貌を遂げます。
34試合で24ゴールという圧倒的な数字でスュペル・リグ得点王に輝き、その活躍がRBライプツィヒからの注目を集めました。
ドイツのブンデスリーガでは当初苦戦したものの、ユリアン・ナーゲルスマン監督の下で左ウイングとしての起用に成功。
ボルシアMG戦でアシスト+決勝ゴールを記録し、195cmの大型選手がサイドでも機能するという戦術的柔軟性を示しました。
この経験がのちのノルウェー代表での右ウイング起用に生き、セルロートさんの「ポジションを問わない万能性」という最大の特徴を形成しています。
レアル・ソシエダ時代と久保建英との黄金コンビ
2021-22シーズンにレアル・ソシエダへ期限付き移籍したセルロートさんは、1年目は4ゴールと物足りない成績でしたが、2年目の2022-23シーズンに12ゴールと覚醒します。
この時期に特に注目を集めたのが、日本代表MF久保建英さんとの抜群のコンビネーションです。
2022年10月2日のジローナ戦では、セルロートさんが2ゴール1アシスト、久保さんが1ゴール1アシストと2トップが爆発。
試合後、久保さんは「僕はセルロートをすごく信頼している。走ってディフェンダーを引き付けることは分かっていた」と語っています。
過去3試合でセルロートさんの4ゴールのうち3ゴールは久保さんのアシストによるもので、まさに「議論の余地のない相性」と評されたホットラインでした。
ビジャレアル移籍の経緯と23ゴールの大ブレイク
2023年夏、セルロートさんはレアル・ソシエダへの完全移籍が噂されながらも、ビジャレアルへボーナス込み総額1000万ユーロで電撃移籍しました。
「ソシエダが僕を求めているのか分からなかった」「あそこでは60〜70分で交代させられる」というコメントを残しており、不完全燃焼な感情があったことが伺えます。
ビジャレアルでは不動のエースとして34試合で23ゴールを記録し、ラ・リーガ得点王争いで2位(1位はウクライナ代表のドフビク)という歴史的シーズンを送りました。
この活躍を受けて2024年8月、移籍金3200万ユーロ(約51億円)でアトレティコ・マドリードへ完全移籍という大型補強が実現しています。
ポジションと戦術的役割
セルロートさんのプレースタイルを語るうえで欠かせないのが、その戦術的な柔軟性です。
センターフォワードとしての基本役割
基本ポジションはセンターフォワード(CF)ですが、セルロートさんがただのターゲットマンでないことは、キャリアを見れば明らかです。
eFootball(イーフット)では「ターゲットマン」に分類され、EA SPORTS FC 26でも総合レート84の評価を受けています。
ゲームデータから見るとヘディング精度86・攻撃ポジション84・ボールコントロール81と、フィジカル系だけでなくポジショニングも高水準です。
前線の起点として相手DFを引きつけながらも、自らもゴールを狙う「万能型ポストプレーヤー」がセルロートさんの本質といえます。
ウイング・サイドアタッカーとしての起用
注目すべきは、ノルウェー代表での役割です。
ハーランドさんが最前線のセンターフォワードに君臨するため、セルロートさんは主に右ウイングでの起用をこなしています。
195cmの大型選手がサイドで起用されるというのは一見奇異に見えますが、セルロートさん自身は「少し右か左に寄ってスペースに入り込んだり、1対1で勝負するのも大好きだ」と語っています。
ライプツィヒ時代に左ウイングで結果を出した経験が、ここでも生かされているわけです。
シメオネ体制下でのサブ役割と適応
アトレティコ・マドリードではディエゴ・シメオネ監督のもと、フリアン・アルバレス、アンヘル・コレア、アントワーヌ・グリーズマンとのポジション争いが続いています。
加入直後は先発の機会が少なく、21試合中先発はわずか8回という状況でした。
しかし90分あたりのゴール率は0.91という驚異的な数値を記録し、リーグ全体でロベルト・レヴァンドフスキに次ぐ得点効率を誇りました。
セルロートさんは「今はしっかり集中できている。ピッチに入るたびに自分が危険な存在だと感じられる」と語っており、ベンチからでも試合を決定づける切り札的存在として機能しています。
戦術的多様性がもたらす市場価値
CF・左ウイング・右ウイングのいずれでも高いパフォーマンスを発揮できるセルロートさんの戦術的多様性は、現代フットボールにおける最大の武器です。
FC バルセロナがレヴァンドフスキの後継候補としてセルロートさんに具体的な移籍打診を行ったという2026年4月の報道も、その評価の高さを裏付けています。
市場価値は2000万ユーロとされながら、バルセロナ、ニューカッスルなどの強豪クラブが獲得を狙うのは、この万能性があるからこそです。
フィジカルとスピードの活用
セルロートさんのプレースタイルを語る際、フィジカルとスピードの組み合わせは最大のトピックの一つです。
195cmの体格を武器にした空中戦
身長195cm・体重94kgという体格は、ラ・リーガの中でも最大級です。
ヘディング精度86(EA FC 26データ)という数値が示す通り、高い打点と正確さを兼ね備えた空中戦はセルロートさんの武器の一つです。
ビジャレアル在籍時の2023-24シーズン、第37節のレアル・マドリード戦では1試合4ゴールという離れ業を達成しました。
このゲームでのゴールには空中戦を制したものも含まれており、対戦するDFにとって195cmのセルロートさんは物理的な壁となります。
体格に見合わないスピードと機動力
ここがセルロートさんを並の大型FWと一線画す点です。
大型ストライカーは動作が遅く足元のボールコントロールが苦手な傾向があります。
しかしセルロートさんは恵まれた体格を備えながら、優れたスピードと一定のテクニックを持つという希少な能力を持っています。
ライプツィヒ時代に左ウイングとして起用されてチームを救った事実がその証拠です。
スペイン語圏では「大きい相手の方が戦いやすい。小さい相手の方がフリーキックを取られやすいからね」とセルロートさん自身がコメントしており、フィジカルの争いを楽しんでいることが伺えます。
イングランド・スペインそれぞれのフィジカル挑戦
8か国でプレーしてきたセルロートさんに「最も厳しいリーグはどこか」と問うと、「イングランドかスペインか、どちらかだと思う」と答えています。
イングランドには「フィジカル面で特に屈強なディフェンダーたちがいる。全員が速くて強い」とのこと。
一方スペインは「それほど高いプレスはかけてこない。別のタイプの挑戦をするのが気に入っている」と語っており、フィジカルとテクニックの両側面を楽しんでいることが伝わってきます。
90分あたり1.34回のファウルを受けながらも(FootyStats 2025-26データ)、相手を完全に封じ込めることなく前線での起点役を果たし続けるのがセルロートさんのスタイルです。
北欧ツインタワーのフィジカル的脅威
ノルウェー代表でハーランドさんと共存するシーンでは、195cmのセルロートさんと194cmのハーランドさんが並び立つ前線は、対戦するDFにとって「世界で最も恐ろしいフィジカルの壁」と表現されています。
Threadsでも「セルロート 195cm 90kg・ハーランド 194cm 88kg。大きさだけでなくバネやスプリントも全然凄い!GKからのゴールキックでさえ既に脅威」というファンのコメントが大きな反響を呼びました。
空中戦の高さ・スプリントのスピード・フィジカルのパワーという3要素を兼ね備えた選手が2人も最前線にいるという状況は、現代サッカーにおいてほぼ前例がありません。
ポストプレーとボールキープ
セルロートさんのプレースタイルの根幹をなすのが、ポストプレーです。
ポストプレーの質と特徴
50mのロングボールを送り込んでも収めてチャンスを作れるという能力は、幼少期から憧れていたというディディエ・ドログバさんのプレースタイルに影響を受けています。
「チェルシーファンだったので、彼が圧倒的にお気に入りのストライカーだった。50メートルのロングボールを送り込んでも、彼ならボールを収めて危険になることができた」とセルロートさんは語っています。
実際にセルタ・ビゴ戦で決めた同点ゴールについて「先週末のゴールが気に入ったのはドログバのゴールみたいだったからね」とコメントするなど、ドログバさんへの強い意識が現在のプレースタイルにも反映されています。
ボールコントロールと技術面
EA FC 26のデータではボールコントロール81という数値が示すように、体格の大きな選手としては高い技術を持っています。
レアル・ソシエダのジローナ戦では「浮き球を胸トラップ&左足ボレーでニアをぶち抜いた」という技ありのゴールも決めており、単純な力任せではありません。
足元に収めてから素早くはたく判断の速さも特徴的で、この能力があるからこそポストプレーが機能します。
前線起点としての貢献度
FootyStatsのデータによると、2025-26シーズンのラ・リーガで30試合出場・10ゴールを記録。
90分あたりのゴール数は0.53、ゴール関与数(ゴール+アシスト)も0.53と安定しています。
シュート精度は51.85%で5.40シュートごとに1ゴールという計算。
これらのデータはポストプレーで起点を作りながら、確実にゴールも狙うという二役を果たしていることを示しています。
ドログバからの影響とロールモデル
セルロートさんが目指すプレースタイルのロールモデルは、明確にドログバさんです。
「フィジカルの強いプレーが好きだった」「大きな体でボールを収めて危険になる」という点は、まさに現在のセルロートさんのプレースタイルそのものといえます。
大柄でありながら技術的にも洗練された、真の意味での万能型センターフォワードというのがセルロートさんの理想像であり、現在もその高みを目指し続けています。
ゴール前での決定力
ポストプレーや体格だけでなく、純粋な決定力こそセルロートさんの最大の強みです。
左足の強烈なシュート
利き足は左足で、「パンチ力のある左足でネットを揺らす本格派」と評されています。
EA FC 26のデータでは「低いドリブンシュートを打つ能力が向上。精度が向上し、ボールの速度が速くなり、シュートが素早く実行される」という特性が付与されているほどです。
また「ファンシーシュートとトリベーラシュートの精度が向上」という特性もあり、正面からのシュートだけでなく多彩なシュートパターンを持つことがわかります。
ヘディングでのゴール量産
ヘディング精度86というデータが示す通り、高精度の頭でのゴールも得意としています。
EA FC 26では「精度とパワーが上がり、ヘディングを行う(Precision Header)」という特性が付与されており、高い打点と正確さの組み合わせが武器です。
前述のレアル・マドリード戦4ゴールの中にもヘディングゴールが含まれており、クロスボールへの反応と空中での強さはトップクラスといえます。
PKの精度と勝負強さ
FootyStatsのデータによると、キャリア通算でPKを8回蹴って6回成功・2回失敗という成功率75%を記録しています。
PK成功率75%はプロ選手として標準的な数値ですが、プレッシャーのかかる場面でも落ち着いて蹴れる精神的な強さがあることは確かです。
マドリード戦4ゴールという歴史的快挙
セルロートさんの決定力を語るうえで、2023-24シーズン第37節のレアル・マドリード戦は絶対に外せない試合です。
ビジャレアルの選手として、スペインの王者レアル・マドリードから1試合4ゴールという離れ業を達成。
この試合での活躍がセルロートさんの評価を一段階引き上げ、アトレティコ・マドリードへの移籍を後押しする決定的な要因になりました。
相手がどれだけの強豪であっても、チャンスさえ与えられれば確実に仕留めるこの冷静さと集中力が、セルロートさんの「決定力」の真髄です。
守備貢献と前線プレス
ストライカーながら、セルロートさんの守備貢献も見逃せません。
前線からのハイプレスへの参加
アトレティコ・マドリードのシメオネ監督は高い守備強度で知られており、FWにも積極的なプレスを求めます。
セルロートさんはシメオネ監督について「ひとつのクラブを長く指導していれば、結果を出そうという推進力を失ってしまうこともある。彼は違う。そしてそれがチームにも伝わっている」と絶賛しています。
195cmの大型選手が前線からプレスをかけることで、相手GKのロングキックを制限し、チームの守備組織を安定させる効果があります。
身体能力を生かしたボール奪取
EA FC 26のデータでは「ドリブルしながらのショルダーチャレンジとシールドがより効果的に行われる」という特性が付与されており、フィジカルを使ったボール奪取・保持も得意としています。
ただ突っ立っているだけでなく、前線でのプレスと身体を使ったボール争いを通じた守備貢献がセルロートさんの強みの一つです。
カードへの注意と守備の課題
FootyStatsのデータでは、2025-26シーズンのラ・リーガで30試合中5枚のイエローカードと1枚のレッドカードを受けています。
90分あたり1.34回のファウルという数値は、積極的な守備への参加の裏返しでもあります。
カードの多さは課題の一つですが、守備に手を抜かない姿勢の表れとも解釈できます。
シメオネ・フィロソフィーとの融合
アトレティコでの守備への取り組みについてセルロートさんは「トロフィーに向けて戦うチームのためにプレーしているので、本当に意識を鋭くしておかなければならない」と語っています。
個人の攻撃力を生かしながら、チームの守備システムに組み込まれるという高度なバランス感覚が現在のセルロートさんには備わっています。
実際に10人になったり残り10分でリードされている状況でも逆転した試合が今シーズン複数あり、セルロートさんの守備貢献も含めたチームへの貢献は高く評価されています。
セルロートのプレースタイルの評価と課題|ラ・リーガでの実績と今後の展望
- 監督・専門家からの評価
- 弱点と課題
- ノルウェー代表での役割
- ラ・リーガでの実績と成績
- 今後の展望
監督・専門家からの評価
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セルロートさんのプレースタイルは、世界の監督や専門家からどのように評価されているのでしょうか。
シメオネ監督のセルロート起用術
ディエゴ・シメオネ監督はセルロートさんについて、正確なコメントこそ少ないものの、起用法で評価を示しています。
リーグ全体でロベルト・レヴァンドフスキに次ぐ90分あたりゴール率という結果を見れば、シメオネ監督がセルロートさんの決定力を高く買っていることは明らかです。
「ベンチに座っていても、自分が危険な存在だと感じられる」というセルロートさんの言葉は、切り札として機能することをシメオネ監督が意図的に使い分けていることを示しています。
ナーゲルスマン監督の革新的起用
ライプツィヒ時代のユリアン・ナーゲルスマン監督(現ドイツ代表監督)は、195cmの大型選手を左ウイングとして起用するという大胆な判断を下しました。
この起用は「彼のプレイスタイルから考えても合理的なものだった」と評されており、中央の大型選手をサイドに置くことで守備の意識を分散させるという高度な戦術判断でした。
セルロートさん自身もこの起用に応えてゴールとアシストを記録しており、監督の戦術眼とセルロートさんの柔軟性が合わさった覚醒の瞬間でした。
ノルウェー代表監督・ソルバッケンの評価
ストーレ・ソルバッケン現ノルウェー代表監督は就任後、ベテランを外して若い選手を積極的に起用するスタイルで代表を強化してきました。
セルロートさんはハーランドさんとの共存のため右ウイングへの転換を求められながらも、それを高いレベルでこなしており、監督から全幅の信頼を得ています。
代表では通算59試合出場・21ゴールという実績がその評価の高さを物語っています。
欧州メディアの総合評価
Football Tribe Japanでは「総合力が高いノルウェー代表屈指のストライカー」「裏に抜け出す走力と空中戦の迫力はハーランドが一段上だろうが、全体のバランスとしてはハーランドに最も近い選手」と評されています。
Transfermarktでの市場価値は2000万ユーロ(約32億円)とされており、アトレティコ・マドリードでの立場やバルセロナの関心を考えると、さらなる市場価値の上昇が見込める選手といえます。
弱点と課題
どんな優れた選手にも弱点はあります。セルロートさんのプレースタイルにおける課題も正直に見ていきましょう。
ハーランドとの比較における限界
Football Tribe Japanの比較記事では「裏に抜け出す走力と空中戦の迫力はハーランドが一段上だろう」という評価が下されています。
同じ195cm前後の体格を持ちながら、ハーランドさんは縦への抜け出しスピードとゴール前での異次元な得点センスでセルロートさんを上回るとされています。
ただしこれはハーランドさんが「世界一のストライカー」と評されるほどの選手との比較であり、セルロートさん自身の能力が低いわけではありません。
アシスト数の少なさ
FootyStatsのデータでは「アレクサンデル・セルロートはこのラ・リーガシーズン中、まだアシストしていません」という記録が残っています。
90分あたりのアシスト数0.00という数値は、得点力の高さに比べてパサーとしての貢献は限定的であることを示しています。
前線の起点になりながらも、最終的には自分がゴールを奪うことを優先するスタイルが、アシスト数の少なさに表れているともいえます。
カードの多さとポジショニングの課題
2025-26シーズンに5枚のイエローカード・1枚のレッドカードという数は決して少なくありません。
積極的な守備への参加と、身体を使ったボール争いの激しさが副作用として出ている面があります。
ホームでは9ゴール・アウェーでは1ゴールという顕著なホーム/アウェー格差も気になる点です(2025-26ラ・リーガデータ)。
大型選手に共通する課題と克服の可能性
Football Tribe Japanの分析では、「長身の選手は一般的にプレーにくせがあるため、チームによってフィットする場合とそうでない場合がある」と指摘されています。
クリスタル・パレス時代にプレミアリーグでゴールが奪えなかった経歴がまさにその例です。
ただしその後トルコ・スペインで結果を出し続けている現実を見ると、環境や戦術が合致すれば圧倒的な得点力を発揮できる選手であることは証明済みです。
ノルウェー代表での役割
セルロートさんのプレースタイルを語るうえで、ノルウェー代表での役割は欠かせないトピックです。
ハーランドとの共存と役割分担
ハーランドさんが最前線のCFとして君臨するノルウェー代表において、セルロートさんは右ウイングとしての起用がメインです。
「キャリアの中で過去にやっていたようなことができるのも気に入っている。少し右か左に寄ってスペースに入り込んだり、1対1で勝負するのも大好きだ」という言葉通り、セルロートさんはこの役割変化を楽しんでいます。
195cmのセルロートと194cmのハーランドが並ぶ「北欧ツインタワー」は、対戦するどの国のDFにとっても最大の難題です。
代表チームの黄金時代への貢献
現在のノルウェー代表は、ウーデゴール(アーセナル主将)・ハーランド(マンチェスター・シティ)・セルロート(アトレティコ・マドリード)という欧州ビッグクラブの主力が揃う「黄金世代」です。
セルロートさん自身も「ノルウェーには世界トップレベルのチームでプレーできる選手たちがいる。チャンピオンズリーグでもそれぞれのリーグでも活躍している」と語っており、代表の強さに自信を持っています。
通算59試合・21ゴールという代表成績は、父親のゲランさんの55キャップ・15ゴールをすでに超えており、名実ともに代表チームの中心選手として成長しています。
ワールドカップ出場への強い意志
セルロートさんにとって、父親が1994年アメリカW杯に出場したのに自分は未経験という事実は強い動機になっています。
「父にまだ追いつけていない唯一のことは、ワールドカップでプレーしたということだ」と語るほか、「今の僕らには良い選手がたくさんいて、みんな好調だ。今こそその時だと思う」と2026年W杯出場へ強い意志を示しています。
FIFAワールドカップ26予選でノルウェーはグループIに属し、モルドバ・イスラエル・エストニアらと同組。
1998年フランス大会以来となるW杯本大会出場を目指しており、セルロートさんはその最重要選手の一人です。
FIFAクラブワールドカップへの参加
クラブレベルでは、アトレティコ・マドリードが2025年夏にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025に出場します。
ボタフォゴ(現コパ・リベルタドーレス王者)・パリ・サンジェルマン・シアトル・サウンダーズとのグループ戦となっており、セルロートさんは「別のプレースタイルを見ることができるのは面白そうだ」と楽しみにしています。
ラ・リーガでの実績と成績
スペインという舞台でのセルロートさんの実績は、彼のプレースタイルの評価を最も端的に示しています。
スペイン4シーズン連続二桁ゴール
レアル・ソシエダに加入した2021-22シーズンから数えると、2025-26シーズンまで4シーズン以上にわたりラ・リーガで二桁ゴールを維持しています。
| シーズン | 所属クラブ | ラ・リーガ成績 |
|---|---|---|
| 2021-22 | レアル・ソシエダ | 33試合・4ゴール |
| 2022-23 | レアル・ソシエダ | 34試合・12ゴール |
| 2023-24 | ビジャレアル | 34試合・23ゴール(得点王2位) |
| 2024-25 | アトレティコ・マドリード | 35試合・20ゴール |
| 2025-26 | アトレティコ・マドリード | 30試合・10ゴール(2026年4月時点) |
特に2023-24シーズンの23ゴールは、ビジャレアルというラ・リーガ中位クラブに所属しながら達成した数字であることを考えると、より価値が高いといえます。
アトレティコでの得点効率の高さ
アトレティコ・マドリード加入後の2024-25シーズンは先発機会が限られながらも20ゴールという数字を残し、2025-26シーズンも継続してゴールを量産しています。
「90分あたり0.91ゴール」という初年度の効率はリーグ全体でレヴァンドフスキに次ぐ数値であり、数少ない出場機会を確実に結果に結びつける決定力の高さを証明しました。
レアル・マドリード戦4ゴールの衝撃
2023-24シーズン第37節のレアル・マドリード戦は、セルロートさんの実績の中でも最も語られる試合です。
優勝争いの真っ最中だったレアル・マドリードから1試合4ゴールを叩き出すという離れ業は、スペイン中に衝撃を与えました。
この快挙がアトレティコ・マドリードへの移籍を引き寄せた決定的な要因であり、キャリア最大のハイライトのひとつとなっています。
ラ・リーガにおける今季のデータ詳細
FootyStatsの2025-26シーズンデータによると、npxG(ペナルティ除く期待ゴール数)の合計は10.87で、ラ・リーガプレーヤーの中で上位98パーセントに位置しています。
シュート精度51.85%・90分あたり2.89本のシュートという数値は、量・質ともに高水準を維持しています。
得点ランクは438人中16位(2026年4月時点)という数値も、ラ・リーガのトップストライカーの一人であることを示しています。
今後の展望
セルロートさんのプレースタイルと実績を踏まえ、今後についても考えてみましょう。
アトレティコでの立場と今後
アトレティコ・マドリードとは2028年6月30日まで4年契約を結んでおり、少なくともあと2シーズン以上はスペインのビッグクラブでプレーする可能性が高い状況です。
フリアン・アルバレス・グリーズマン・コレアとのポジション争いは続きますが、高い得点効率を考えればシメオネ監督の信頼を維持し続けることは十分可能です。
一方でバルセロナがレヴァンドフスキの後継としてセルロートさんに具体的な移籍打診を行ったという2026年4月の報道もあり、夏の移籍市場が注目されています。
2026年W杯出場という悲願
セルロートさんにとって個人的な最大の目標は、2026年FIFAワールドカップへの出場です。
父親のゲランさんが1994年のアメリカW杯に出場した思い出を持つセルロートさんにとって、同じ北米でのW杯出場は「家族にとってサイクルが一周するようなもの」と語っています。
ノルウェー代表が持つ圧倒的な個の力(ハーランド・ウーデゴール・セルロートのBIG3)を考えれば、W杯出場の可能性は十分あります。
FIFAクラブワールドカップでの活躍
2025年夏のFIFAクラブワールドカップ2025では、アトレティコ・マドリードの一員として参戦します。
ボタフォゴ・PSG・シアトルという多彩な相手との対戦はセルロートさんも楽しみにしており、「こういうトロフィーすべてを争える状況にいるのは素晴らしいことだ」と語っています。
新たな舞台でのセルロートさんのプレースタイルがどう輝くか、世界中のサッカーファンが注目しています。
30歳での円熟期入りとキャリアのピーク
2026年04月28日現在、セルロートさんは30歳。
センターフォワードとしてはまさに全盛期を迎えており、ラ・リーガでの安定した二桁ゴールが示すようにピークを継続中といえます。
トラブゾンスポルで24ゴールを挙げてキャリアに火が付いてからの成長曲線を見ると、まだまだキャリアの上積みが期待できる選手です。
欧州の複数クラブが獲得を狙う中、今後数年間でどのステージに立つかが最大の注目点です。
セルロートのプレースタイルの特徴と実績の総まとめ
- アレクサンダー・セルロートは1995年12月5日生まれのノルウェー代表FW
- 身長195cm・体重94kgの大型センターフォワードが基本スタイル
- 幼少期から憧れたディディエ・ドログバのスタイルを手本にしたポストプレーが武器
- 左足のパンチ力とヘディング精度86という二つの決定力を併せ持つ
- 195cmながらスピードも高くウイングとしても機能する万能性が最大の特徴
- トラブゾンスポルで24ゴール・得点王という大ブレイクでキャリアが加速した
- ビジャレアル2023-24シーズンでラ・リーガ23ゴール・得点ランク2位を達成
- レアル・マドリード戦4ゴールという歴史的快挙がキャリアのハイライト
- 久保建英とのレアル・ソシエダ時代のホットラインが高く評価された
- アトレティコでは90分あたり0.91ゴールというリーグ2位の得点効率を記録
- ハーランドとの北欧ツインタワーがノルウェー代表の最大の武器
- ノルウェー代表で通算59試合・21ゴールという堂々の実績
- EA FC 26では総合レート84・ターゲットマンというゲーム内評価を得ている
- 2026年W杯出場が最大の個人目標で、父ゲランに続く北米W杯を狙う
- バルセロナも獲得を打診する欧州トップクラスのストライカーとして認知されている
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