※当記事は公開情報をまとめた考察記事です。記載内容は執筆時点で確認できた情報に基づきます。本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれています。
ロビン・ゴセンスさんのプレースタイルについて、詳しく知りたいと感じている方は多いのではないでしょうか。
セリエAのアタランタでSBでありながら2年連続2桁ゴールを記録するという欧州サッカー界でも希少な「フィニッシャーSB」として脚光を浴びたロビン・ゴセンスさん。ドイツ7部相当のアマチュアリーグから出発し、オランダ・イタリアを経て欧州の舞台で活躍するまでの軌跡は、異色のキャリアとして多くのサッカーファンを驚かせてきました。
この記事では、ロビン・ゴセンスさんのプレースタイルの特徴や強み、18歳まで7部リーグでプレーしていた選手がなぜCLの舞台にまで上り詰めたのかを徹底的に掘り下げます。
記事のポイント
①:SBながら2桁ゴールを連続達成する「フィニッシャーSB」という希少なプレースタイル
②:7部リーグからアタランタ・インテル・フィオレンティーナまで上り詰めた異色のキャリア
③:ユーロ2020ポルトガル戦で1ゴール2アシスト・MOMを獲得した輝き
④:警察官志望の真面目な青年が18歳でプロへ転向した決断のエピソード
ロビン・ゴセンスのプレースタイルの全貌
- フィニッシャーSBのプレースタイルの真髄
- SBながら2桁ゴールを叩き出す驚異の得点力
- 攻守両面で光るフィジカルとアグレッシブな守備
- ガスペリーニ戦術で開花したアタランタでの4年半
- ロビン・ゴセンスのプロフィールと経歴一覧
- 7部リーグからCLへ・異色のキャリアの歩み
フィニッシャーSBのプレースタイルの真髄
この投稿をInstagramで見る
ここでは、ロビン・ゴセンスさんのプレースタイルの最大の特徴である「フィニッシャーSB」について整理します。
「フィニッシャーSB」とはどんなプレースタイルか
サイドバックという守備的なポジションでありながら、ストライカーのようにゴール前に飛び込んで得点を量産するプレースタイル。これがロビン・ゴセンスさんの最大の特徴であり、「フィニッシャーSB」と呼ばれる所以です。
一般的なサイドバックのゴール数はシーズンに1〜3点が平均的です。ゴセンスさんはアタランタ在籍時の2019-20シーズンに9ゴール、2020-21シーズンに11ゴールと、2年連続で2桁前後の得点を記録しました。SBでこの得点数は欧州サッカー全体でも極めて希少で、まるでウイングかフォワードのような数字です。
このプレースタイルが可能になる理由は、ゴールを取る位置にあります。右サイドからのクロスにファーサイドで合わせるというシーンが、セリエAファンにとって「ゴセンスといえばこれ」というイメージとして定着しています。PKスポットより前、ゴールエリア内からの期待値の大きいシュートによる得点が多く、ストライカーのようなポジショニングで待ち構えてフィニッシュに絡むのです。
フィニッシャーSBを可能にする身体能力
ゴセンスさんのゴール量産を支えるのは、2つの身体的な特徴です。
①驚異的な空中戦の強さ:183cmという身長で、SBとしては平均的なサイズながら、ヘディングでの得点能力が際立っています。特にファーサイドへのクロスに頭で合わせるシーンは、ゴセンスさんの得意パターンの一つです。
②持久力とポジショニングの繰り返し:同じゴール前への飛び込みを試合中に何度も何度も繰り返せる持久力を持っています。一度のゴールチャンスを生かすために複数回のオーバーラップを行い、そのたびにゴール前の好位置を取る。この疲れを知らないリピート能力こそがゴセンスさんの最大の武器です。
足元のテクニックは平均的でも機能する理由
ゴセンスさんの正直な評価として「足元のテクニックは凡庸で、後方からのゲームメイクには期待できないし、高い位置で単独で仕掛けてもクロスまで完結することは難しい」という側面もあります。
しかし、これは致命的な弱点にはなりません。なぜなら、アタランタのガスペリーニ監督がウイングバックに求めるのは「自分が使われる機能に特化したプレー」だからです。クロスを上げることより、ゴール前に飛び込んでフィニッシュすること。この明確な役割分担の中で、ゴセンスさんのプレースタイルは最大限に機能しました。
SBながら2桁ゴールを叩き出す驚異の得点力
あなたも「SBで2桁ゴール」という事実に驚いたのではないでしょうか。その背景を掘り下げます。
得点力の数字を詳しく検証
ゴセンスさんのアタランタ時代の成績を具体的な数字で見てみましょう。
| シーズン | リーグ | 試合 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 2017-18 | セリエA | アタランタ加入初年度 | 記録 | 記録 |
| 2019-20 | セリエA | 34試合 | 9得点 | 8アシスト |
| 2020-21 | セリエA | 記録 | 11得点 | 記録 |
19/20シーズンの34試合9得点8アシストというスタッツは、フォワードでも十分に誇れる数字です。DFでありながらこれを達成したことが、当時のセリエAで最も注目された話題の一つでした。市場価値も2021年時点で2800万ユーロ(約33.6億円)と評価されています。
ゴールの取り方に見るポジショニングの妙
ゴセンスさんのゴールを分析すると、いずれもPKスポットよりも前のゴール中央から決められていることが分かります。
これはSBとしての定位置(左サイド後方)からあえてゴール中央に飛び込んでいることを意味します。右サイドからのクロスに対してファーサイドで待ち構え、頭や足でフィニッシュ。このパターンを徹底して繰り返せるのは、ゴセンスさんのポジショニングセンスと持久力があってこそです。
SBの得点力として欧州的な文脈で評価
アタランタのウイングバックという特殊な役割設計がゴセンスさんの得点力を生み出したとも言えますが、同様の役割を担う他の選手が同じ数字を残せているわけではありません。ガスペリーニ監督のシステムを最大限に活かし切ったのはゴセンスさんの個人的な能力の賜物であり、そのプレースタイルが生み出したユニークな結果です。
市場価値は全盛期の2021年時点で2800万ユーロ(約33.6億円)まで評価が高騰しました。SBという守備的ポジションの選手がこれほどの評価を受けるのは、ゴセンスさんが攻撃においても明確な付加価値を生み出していることの証明です。
欧州5大リーグを見渡しても、SBとして2桁得点を記録できる選手はほぼ存在しません。通常のサイドバックが数年かけて積み上げる得点数を、ゴセンスさんは1シーズンで超えるパフォーマンスを見せた。この事実が、「フィニッシャーSB」というプレースタイルの異次元の希少性を物語っています。
攻守両面で光るフィジカルとアグレッシブな守備
攻撃面だけでなく、守備面でもゴセンスさんは際立った数字を残しています。
守備アクション数でチーム内トップを記録
フィオレンティーナ在籍時(2024-25シーズン)のスタッツを見ると、守備面でのアグレッシブな貢献が数字にも表れています。
| 守備スタッツ | 数値 | 順位 |
|---|---|---|
| タックル総数 | 49 | チーム内トップ |
| タックル勝利総数 | 29 | チーム内トップ |
| パスブロック数 | 20 | チーム内トップ |
同じポジションでプレータイムに600分の差があるチームメイトと比較しても、守備アクション数でゴセンスさんが有意に多い数字を示しています。これは試合時間の多さによるものではなく、ゴセンスさん個人のアグレッシブなプレースタイルによるものです。
マッチアップ相手への積極的なタックル
ゴセンスさんの守備の特徴は、マッチアップ相手との距離を近く保ちながら積極的にタックルを仕掛けることです。
「古き良きドイツ人プレーヤーのイメージを体現する、無骨な男」とも評されるゴセンスさんの守備は、現代のテクニカルなプレーが主流になる中で希少性の高いスタイルです。チェイシングのスキルにも定評があり、相手選手にボールが渡った瞬間に素早く距離を詰め、自由を与えません。
攻守のバランスをどう保つか
攻撃参加の頻度が高い分、守備に戻るためのスタミナ消費も大きくなります。ゴセンスさんはこれを、ハイレベルな持久力で解決しています。
アタランタのガスペリーニ監督が要求する「高いインテンシティを全試合通じて維持すること」。これはどの選手にとっても容易でない要求ですが、ゴセンスさんはこれを満たすことができたため、長年レギュラーとして重用されてきました。攻守両面で強度の高さを武器に戦うという一貫したプレースタイルこそ、ゴセンスさんの真骨頂です。
フィオレンティーナ在籍中のデータでも、守備アクション数でチーム内トップを記録し続けていることから、このアグレッシブなプレースタイルはアタランタ時代だけのものではなく、ゴセンスさんが持つ本質的な資質であることが分かります。チームや戦術が変わっても、激しく体を張る守備姿勢だけは変わらない。これがゴセンスさんのプロとしてのアイデンティティです。
ガスペリーニ戦術で開花したアタランタでの4年半
ゴセンスさんのプレースタイルが最も輝いたのが、アタランタでのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督のもとで過ごした時間です。
ガスペリーニ監督のサッカー哲学とは
アタランタのガスペリーニ監督は、カテナチオとは正反対の「フルスロットルで前に出ていくサッカー」を信条としています。ゴセンスさん自身が語ったように、「僕がアタランタで最初に習った言葉は『In avanti(前へ)!』だった」というエピソードが、この哲学を象徴しています。
アタランタは極端なほど高い位置からプレッシングを仕掛け、場合によってはピッチ上のあらゆるところでほぼマンツーマンの1対1の状況を作り出す戦い方をします。この戦術はリスクも大きいものの、その攻撃的なスタイルの中でゴセンスさんのプレースタイルは最大限に活きました。
ウイングバックとしての役割定着
アタランタでのゴセンスさんの役割は3バックの左ウイングバックです。この役割において、高い位置から攻撃参加してゴール前に飛び込む動きと、相手のボールを奪って素早く前へ出るトランジションの速さが求められます。
ゴセンスさんは2017-18シーズンの終盤に左ウイングバックとして定着し、そのシーズンの終わりから急速に欧州の注目を集めるようになりました。翌シーズンの活躍が評価され、ドイツ代表への道も開かれていきます。
CLでのアタランタの快進撃とゴセンスの貢献
2019-20シーズン、アタランタはUEFAチャンピオンズリーグに出場し、欧州サッカー界を席巻する快進撃を見せました。シャルケなど強豪を破ってベスト8まで進出したこの快進撃において、ゴセンスさんは左ウイングバックとして攻守両面でチームに貢献しました。この活躍が全欧州に名前を知らしめるきっかけとなり、ゴセンスさんはCLの舞台での実力を証明しました。
アタランタというセリエAのクラブがCLベスト8に進出するという事実自体、当時は大きな衝撃を欧州サッカー界に与えました。ガスペリーニ監督の革新的な戦術の中でゴセンスさんが果たした役割は大きく、この経験がインテル・ミラノという名門クラブへの移籍を引き寄せることにもつながります。18歳まで7部でプレーしていた選手が、CLの舞台で存在感を放つ——この事実こそ、ゴセンスさんのキャリアの核心にある物語です。
ロビン・ゴセンスのプロフィールと経歴一覧
この投稿をInstagramで見る
下記の表はロビン・ゴセンスさんの基本情報をまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フルネーム | ロビン・ゴセンス(Robin Gosens) |
| 生年月日 | 1994年7月5日 |
| 2026年04月30日現在の年齢 | 31歳 |
| 出身地 | ドイツ |
| 身長 | 183cm |
| 体重 | 76kg |
| 国籍 | ドイツ |
| ポジション | 左サイドバック(ウイングバック) |
| 利き足 | 左足 |
| 所属クラブ | フィオレンティーナ(イタリア) |
| 代表 | ドイツ代表(2020年〜) |
クラブキャリア年表
| 時期 | クラブ(国) | 特記事項 |
|---|---|---|
| 〜2012年(18歳) | VfLレーデ(ドイツ5〜7部) | アマチュア・フィテッセのスカウトに発掘 |
| 2012〜2014年 | フィテッセ(オランダ) | プロデビュー・オランダでキャリア構築 |
| 2014〜2017年 | ヘラクレス(オランダ) | エールディビジでブレイク |
| 2017〜2022年 | アタランタ(イタリア) | 2年連続2桁ゴール・CL出場 |
| 2022〜 | インテル・ミラノ(イタリア) | 2022年1月ローン・加入「本当に誇り」 |
| 現在 | フィオレンティーナ(イタリア) | 4ゴール4アシスト(2024-25途中) |
2026年04月30日現在の年齢は31歳。1994年7月5日生まれで、フィテッセに発掘された2012年時点ではまだ18歳でした。
ゴセンスさんのパーソナリティと家族
ロビン・ゴセンスさんはプライベートについて多くを語らないことで知られていますが、インタビューでは「手本とする人物」を聞かれた際に両親の名前を挙げています。サッカー界の有名選手ではなく両親を挙げるというシーンは、ゴセンスさんの誠実な人間性を端的に示していると評価されました。
警察官を目指していた学生時代の経験も、彼の真面目な価値観の形成に大きく影響しています。7部のアマチュアリーグから出発しながら、一度プロとしての覚悟を決めてからは自主練習を徹底して行ったという姿勢は、エリート育成機関出身者にも引けを取らない努力の質を示しています。
ドイツ出身でありながら、オランダ語とイタリア語も習得しています。フィテッセ(オランダ)、ヘラクレス(オランダ)、アタランタ・インテル・フィオレンティーナ(イタリア)と複数の国でプレーしてきた経験が、多言語コミュニケーション能力を育てました。ドイツ代表でのレーブ監督による「コミュニケーション能力が高い」という評価も、この多言語・多文化の環境で培われた人間性によるものと考えられます。
7部リーグからCLへ・異色のキャリアの歩み
ゴセンスさんのキャリアは、通常のプロサッカー選手とは全く異なる出発点から始まっています。
18歳まで7部でプレーした理由
通常、将来プロになる選手は10代前半から名門クラブのアカデミーに入り、徹底的に育成されます。しかしゴセンスさんは全く違うルートを歩みました。
「チームメイト中には、ブンデスリーガの育成機関出身ではない僕のキャリアをいまだに信じていない選手もいるんだ」とゴセンスさん自身が笑いながら語っています。18歳までVfLレーデというドイツ5〜7部相当のクラブでプレーし、週末にピッチに立つ生活を送っていたのです。
なぜこのような道を歩んだのか。理由はシンプルで、10代のゴセンスさんはそれほどサッカーへの強い情熱があったわけではなく、「週2回の練習で十分だった。週末は友人とパーティーに出かけて、日曜日の11時にピッチに立つ」生活に満足していたからです。
フィテッセのスカウトとの運命的な出会い
転機が訪れたのは、フィテッセのスカウトがゴセンスさんの試合を偶然観戦したことでした。
「レーデにいる時、他の選手よりうまくプレーできることに気づいたけど、目立つプレーをするわけではなかった。そこで偶然、フィテッセのスカウトの目に止まったんだ。幸運が重なったのは確かだ」とゴセンスさんは語っています。
このスカウトとの偶然の出会いがなければ、ゴセンスさんは今もアマチュアとしてサッカーをしていたかもしれません。7部からCLまで上り詰めた「シンデレラストーリー」の出発点がここにあります。
18歳の決断がキャリアを変えた
18歳でフィテッセのスカウトに発見されたゴセンスさんは、その時点でプロを目指す決意を固めます。
「プロとしてのキャリアを積めるチャンスがあると分かってからは、必死にハードワークを重ねた。オランダでは技術的な欠点をすべて指摘されて、それを克服するために自主練習も重ねたし、休んでいる暇なんてなかった」とゴセンスさんは振り返っています。
「僕のキャリアに幸運があったのは確かだ。でも、今の成功は誰かからプレゼントされたものではない」という言葉は、7部からCLまで上り詰めた選手だからこそ説得力があります。努力の裏付けがある「幸運」の活かし方が、ゴセンスさんのキャリアを語る上で欠かせない視点です。
ロビン・ゴセンスのプレースタイルと現在の軌跡
- ユーロ2020ポルトガル戦での大活躍
- インテル移籍とブンデスへの憧れの背景
- フィオレンティーナでの現在と得点力の継続
- 警察官の夢を諦めてプロへ・マジメな男の決断
- ドイツ代表での役割とゴセンスの人間性
ユーロ2020ポルトガル戦での大活躍
この投稿をInstagramで見る
ロビン・ゴセンスさんのドイツ代表でのキャリアで最も輝いた瞬間が、ユーロ2020のポルトガル戦です。
ユーロ2020グループリーグF組の激闘
2020年9月にドイツ代表デビューを果たしたゴセンスさんは、2021年夏に開催されたUEFA欧州選手権(ユーロ2020)に出場します。
グループリーグ第2戦、死の組Fでの「ポルトガルvsドイツ」は、ユーロ2020最大の注目カードの一つでした。クリスティアーノ・ロナウドさんを擁するポルトガルに対し、ドイツはホームで迎える形で臨んだこの一戦。ゴセンスさんは左ウイングバックとして先発出場します。
1ゴール2アシストのMOM受賞
ゴセンスさんはこの試合で1ゴール2アシストという大活躍を見せ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。試合後のインタビューでは何度も「ウルトラハッピーだよ」と喜びを爆発させており、その感情表現がファンの間で話題になりました。
「最高だよ。代表チームでのゴールは格別なんだ。それも、こんなビッグトーナメントで。もう、なんて言っていいかわからない。今日という日は、僕の記憶にずっと残るはずだ。いろんな感情が入り混じった感じがするよ」とゴセンスさんは語っています。
レーブ監督からの称賛と代表での評価
ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は、プレー面だけでなくゴセンスさんの人間性も高く評価していました。
「チーム内での彼をとても高く評価している。非常にオープンで、コミュニケーションをアクティブに取って、選手たちをつなぎ合わせる役割を担ってくれているんだ。ロビンは考えがクリアで、とてもまっすぐだ。やるべきことがいつもはっきりしている。試合ではどんなシーンでも全力でチームのためにプレーをしてくれる」とレーブ監督は語っています。
相手のドリブルに最後まで食らいつき、粘り強く体を張ってゴールを守り、ボールがラインを割るギリギリまでプレーを止めない。その姿勢がファンの拍手を集めているのです。
インテル移籍とブンデスへの憧れの背景
2022年1月、ゴセンスさんはアタランタからインテル・ミラノへとステップアップを果たします。
インテル移籍の決断とニューカッスルの噂
アタランタ在籍中、ゴセンスさんに対してはイングランドのニューカッスルからの移籍話が浮上していました。しかしゴセンスさんは、インテルのオファーに応じることを選びます。
「僕以外の誰もがニューカッスルに行くと思っていたと思うよ(笑)。移籍の話があったのは確かだけど、僕が『イエス』と言った事実がないだけだ。そしてインテルがやってきて、48時間以内に移籍が完了した。ヨーロッパで最も大きなクラブの一つだから、この場にいられることはとても幸せなんだ。何より、努力の末にこのようなクラブに移籍できたことを本当に誇りに思う」と語っています。
インテルにはアンドレアス・ブレーメ、ユルゲン・クリンスマン、ローター・マテウスなどドイツのレジェンドが在籍した歴史があり、ゴセンスさんにとって特別な意味を持つクラブでした。
ブンデスリーガへの憧れを持ち続ける
オランダとイタリアでキャリアを積んできたゴセンスさんですが、一度もブンデスリーガでプレーしたことがないという事実があります。
「ドイツ以外の国で始まり、ドイツ以外の国で軌道に乗り、そしてドイツで輝かしい別れを告げることができるかもしれない。それが僕の大きな夢であり続けている」とゴセンスさんは語っています。
シャルケ04に特別な思い入れもあると公言しており、「シャルケは、僕がドイツで最も好感を抱いているクラブだ」と発言。ブンデスリーガでのキャリアは、ゴセンスさんにとって現在も追いかけ続ける夢です。
インテルでの複雑な状況
インテルでは期待されながらも出場機会は安定せず、その後フィオレンティーナへの移籍となりました。インテルという大舞台での挑戦は完全な成功とはいえませんでしたが、この経験もゴセンスさんのキャリアの重要な一章です。
インテルが3バック(5バック)を採用するシステムの中で、ゴセンスさんは左ウイングバックとして出場機会を得ましたが、アタランタでのような圧倒的な得点力を発揮するには至りませんでした。これはシステムの問題なのか、怪我からの回復途中という状態の影響なのか、諸説あります。いずれにしても、インテルでの経験を糧にフィオレンティーナで再起を図るというキャリアの流れは、ゴセンスさんの粘り強さを示しているとも言えます。
フィオレンティーナでの現在と得点力の継続
現在フィオレンティーナに所属するゴセンスさんは、イタリアのサッカー界で引き続きプレーを続けています。
フィオレンティーナでも得点力を発揮
フィオレンティーナでの2024-25シーズン序盤時点のスタッツは4ゴール4アシスト。アタランタ時代ほどのインパクトはありませんが、得点に絡む能力の高さは健在であることを示しています。
守備面ではタックル・ブロック・チェイシングでチーム内トップのスタッツを記録しており、攻守両面でフィオレンティーナに貢献できる選手として評価されています。
フィオレンティーナの戦術とゴセンスの適合
フィオレンティーナでの役割はアタランタほど「特化した飛び込み型」ではなく、よりオールラウンドな左サイドバックとしての起用が多くなっています。
「使われる機能に特化したプレーヤーだけに活かし方が難しいが、きちんとハマれば大きな火力を出せることはアタランタで証明済みだ」という評価通り、フィオレンティーナでも徐々に自分の強みを発揮する場面が増えています。
今後のキャリアとブンデスリーガへの道
フィオレンティーナでの経験を経た後、ゴセンスさんがブンデスリーガに挑戦するかどうかが今後の注目点です。インタビューでシャルケへの思い入れを語っていましたが、現在のシャルケは2部所属であり、実現するかどうかは不透明です。
いずれにしても、7部からCLまで上り詰めたゴセンスさんのキャリアは、現在進行形で続いています。今後もイタリアでの活躍やドイツ代表への貢献が期待されますよ。
フィオレンティーナはコンフェレンスリーグなどの欧州カップ戦にも出場するクラブで、ゴセンスさんにとってはヨーロッパの舞台での継続的な経験を積む機会が用意されています。得点力とタックル数でチーム内トップのスタッツを記録するなど、フィオレンティーナでも頼れる選手として評価されていることは間違いありません。今後のキャリアがどの方向へ進んでも、ゴセンスさんのプレースタイルが欧州サッカーの舞台で輝き続ける可能性は十分にあります。
警察官の夢を諦めてプロへ・マジメな男の決断
ゴセンスさんのプレースタイルの根っこには、まじめな性格と誠実さがあります。その人間性が形成された背景を見ていきましょう。
警察官を目指していた若き日のゴセンス
意外に感じるかもしれませんが、ゴセンスさんは10代の頃に警察官を目指していたと言われています。
「マジメな若者」というイメージ通りに、地道に学校と週2回のサッカー練習を両立させ、週末の試合に出るという生活を送っていました。プロサッカー選手になることへの強い野心を持って育ったわけではなく、普通の10代として過ごしていたことが、後のキャリアにおけるメンタルの強さの根拠になっているかもしれません。
育成機関に入らなかったことへの見解
一般的な発想では「育成アカデミーに入らなかったことは後悔しているのでは」と思われがちですが、ゴセンスさんの見解は違います。
「もし13歳や14歳でエリート養成機関に入っていたら、プロにはなっていなかったと思う。週5日もサッカーをしていたら、サッカーを続ける意欲も今ほどはなかったと思う」と語っています。
「育成機関でも、エリートクラブに入ってしまうと日常生活の多くのことを諦めなければならない。学校、トレーニング、睡眠だけの生活なんて僕には耐えられなかっただろう」というコメントは、現在の育成システムへの率直な意見として注目されました。
18歳での覚悟と努力の重要性
スカウトに発掘された18歳以降、ゴセンスさんは豹変したかのようにサッカーに打ち込み始めます。
オランダのフィテッセで指摘された技術的な欠点を自主練習で克服し、休む暇なくトレーニングに励んだ。この経験が「努力すれば成長できる」という強い自信をゴセンスさんに与えました。自分の決断と努力の積み重ねが今の成功をもたらしたという事実が、彼の誠実なプレースタイルにも反映されているように感じます。
「僕のキャリアに幸運があったのは確かだ。でも、今の成功は誰かからプレゼントされたものではない」という言葉が示すように、ゴセンスさんは自分の成功を「たまたま見つけてもらっただけ」と矮小化することなく、スカウトという偶然のきっかけをつかんだ後の努力を正当に評価しています。警察官という夢を諦めてプロへ転向した18歳の決断が、今のゴセンスさんの全てのスタート地点です。その決断の重さを、ゴセンスさん自身が最もよく理解しているのでしょう。
ドイツ代表での役割とゴセンスの人間性
ロビン・ゴセンスさんの人間性は、レーブ監督に称賛されるほど高く評価されています。
ドイツ代表でのポジションと役割
2020年9月のドイツ代表デビュー以降、ゴセンスさんは断続的に代表に招集されてきました。
左サイドバック(ウイングバック)として、ドイツ代表の攻撃的なサイドの役割を担いました。ユーロ2020のポルトガル戦での活躍が代表での最高のパフォーマンスであり、その後の招集においても一定の評価を維持しています。ただし怪我の影響もあり、代表での出場機会は波があります。
チームの潤滑油としての役割
プレー面だけでなく、ゴセンスさんはチームメイトとのコミュニケーションにおいても重要な役割を担っています。
レーブ監督の「非常にオープンで、コミュニケーションをアクティブに取って、選手たちをつなぎ合わせる役割を担ってくれている」という評価は、ロッカールームでのムードメーカーとしての側面を示しています。
「ロビンは考えがクリアで、とてもまっすぐだ。やるべきことがいつもはっきりしている」という評価は、7部から世界の舞台に上り詰めた選手ならではの一本筋の通ったメンタリティを示しています。
ゴセンスさんが手本とする人物
ゴセンスさんが手本としている人物を聞かれた際、彼は「両親の名前」を挙げています。サッカー界のスーパースターの名前を挙げるのではなく、自分を支えてきた両親への敬意を示したこのコメントは、彼の人間性を端的に表していると言えるでしょう。
警察官志望だった真面目な青年が、18歳でのプロ転向の決断と数年間の猛練習を経て、CLの舞台とドイツ代表のユニフォームを手にした。ロビン・ゴセンスさんのプレースタイルには、そんな努力の積み重ねが詰まっています。
また、ゴセンスさんはシャルケ04への特別な愛着を公言しています。かつてブンデスリーガで旋風を起こしたシャルケは財政難から2部に降格しましたが、ゴセンスさんにとって「ドイツで最も好感を抱いているクラブ」であり続けています。オランダとイタリアでキャリアを積み上げながらも、母国ドイツのサッカーへの思いを持ち続けている点が、ゴセンスさんの誠実な人柄を象徴しています。いつかブンデスリーガで輝くという夢が実現する日を、多くのファンが楽しみに待っています。
ロビン・ゴセンスのプレースタイルの総まとめ
- ロビン・ゴセンスは1994年7月5日生まれ、ドイツ出身の左サイドバック
- プレースタイルは「フィニッシャーSB」・SBながらゴール前に飛び込んで得点を量産する
- アタランタ在籍時にSBとして2年連続2桁ゴールという欧州でも希少な記録を達成
- ゴールはいずれもPKスポット前・ゴール中央からで、ポジショニングの妙が光る
- 攻撃面だけでなく守備でもタックル・ブロック・チェイシングでチーム内トップのスタッツ
- 18歳までドイツ7部相当のVfLレーデでアマチュアとしてプレーしていた異色の出発点
- フィテッセ(オランダ)のスカウトに偶然発見されてプロキャリアがスタートした
- オランダのヘラクレスでのブレイクを経て2017年夏にアタランタへ完全移籍
- ガスペリーニ監督のもとでウイングバックとして開花・CLでも活躍を見せた
- 2020年9月にドイツ代表デビューを果たした
- ユーロ2020ポルトガル戦で1ゴール2アシスト・マン・オブ・ザ・マッチを受賞
- 2022年1月にインテル・ミラノへ移籍「本当に誇りに思う」とコメント
- 現在はフィオレンティーナに所属し4ゴール4アシストを記録中
- ブンデスリーガへの憧れを持ち続けており将来のドイツ回帰を夢見ている
- 手本とする人物に両親を挙げる誠実な人間性がレーブ監督からも高く評価される
▶️他の有名人の特徴・豆知識・その他トリビアを知りたい|カテゴリー・記事一覧

