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アレックス・サンドロさんのプレースタイルについて気になっている方は多いのではないでしょうか。
ブラジル代表としても活躍し、ユベントスで9年間にわたりセリエAのトッププレーヤーとして君臨した左サイドバックです。
スピード・フィジカル・テクニック・クロス精度すべてが高い「現代型サイドバック」として、2016-17・2017-18シーズンには2年連続でセリエAチームオブザイヤーに選ばれたほどの実力者です。
この記事では、アレックス・サンドロさんのプレースタイルと特徴、キャリアの変遷、そして現在のフラメンゴでの姿まで詳しく解説します。
記事のポイント
①:全能力が高い「現代型SB」として世界トップクラスに君臨した
②:守備では間合いと身体能力を活かした1対1が得意
③:攻撃では整ったキックフォームによる正確なクロスが武器
④:2017-18シーズン以降に怪我でパフォーマンスが低下した
アレックス・サンドロのプレースタイル|特徴と強み
- アレックス・サンドロのプレースタイル概要
- 守備面|ポジショニングと間合いの詰め方
- 攻撃面|ドリブルとクロスの精度
- ブラジル代表での評価とチッチ監督の言葉
- プロフィールと基本情報
アレックス・サンドロのプレースタイル概要
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アレックス・サンドロさんのプレースタイルを一言で表すなら、「すべての能力が高い現代型サイドバック」です。
すべての能力が高い「現代型サイドバック」とは
現代サッカーにおいてサイドバックは、守備だけをこなせばよいポジションではありません。
ウイングのようなドリブル突破力、正確なクロス精度、そして堅固な守備力まで、幅広い能力が求められます。
アレックス・サンドロさんはまさにその理想形を体現した選手で、戦術理解・スピード・パワー・テクニック・キック精度・攻撃力のすべてにおいて高い水準を誇っていました。
「一つの武器だけでは世界のトップでは戦えない」という言葉がありますが、サンドロさんはその言葉を体現したような選手といえます。
ユベントスでセリエAの頂点を5度経験し、セリエAチームオブザイヤーに2年連続で選出されたという実績が、その全能型プレーヤーとしての実力を証明しています。
相手のウイングを封じたかと思えば、次の瞬間には自分がウイングかと思わせるほどのドリブルで左サイドを駆け上がる。
こうした攻守の両面で輝けるサイドバックは、世界でも一握りの存在です。
戦術理解力 – ユベントスの守備システムにおける貢献
アレックス・サンドロさんの大きな強みの一つが、高い戦術理解力です。
ユベントスというヨーロッパ最高峰の組織守備を持つクラブで9年間活躍できたのは、単なる身体能力だけではなく、チームの守備システムに完全に溶け込む知性があったからです。
左サイドバックとして、前線のウイングとの連携、中盤のミッドフィールダーとのコンビネーション、そしてキエッリーニやボヌッチといった世界最高峰のセンターバックとの連動。
これらすべてを高いレベルで実行できる戦術眼は、サンドロさんの見えにくい武器といえるでしょう。
たとえば相手のウイングがボールを持っている場面では、SHと斜め後方にスライドしてチャンネルを切り、ニアサイドのスペースを絶対に空けない。
このような細部の守備の約束事を徹底できる知性と献身性が、ユベントスの強固な守備組織の一部として機能し続けた秘訣です。
個人能力の高さとチーム戦術への理解が組み合わさることで、サンドロさんは世界クラスのサイドバックとして評価されていました。
ブラジル人特有のしなやかさと上半身の柔軟性
サンドロさんのプレーを映像で見てみると、身体の使い方に独特のしなやかさがあることに気づきます。
上半身がすごく柔らかく、相手に寄せられてもグイッと相手の前に入り、体制が崩れかけても最後まで諦めずにボールをキープするシーンが何度も見られます。
これはブラジルのサッカー文化で育った選手特有の感覚であり、フィジカルの強さだけではなく「柔らかさ」を兼ね備えないと世界のトップではプレーできないという原則を体現しています。
踏ん張る=強さを発揮できる、という単純な方程式ではないのです。
力を抜いた状態で最大のパフォーマンスを発揮する、という感覚はブラジル人選手が持ちやすい資質で、サンドロさんはそれをサイドバックというポジションで高いレベルで実現していました。
体重80kgの大型サイドバックでありながら、動きに柔らかさが感じられる理由はここにあります。
特にクロスを上げる際のキックフォームに柔軟性が最もよく現れており、力みのないスウィングで高精度のボールを繰り出します。
セリエAチームオブザイヤー2年連続が証明する実力
アレックス・サンドロさんの全盛期の実力を客観的に示す指標として、セリエAチームオブザイヤーへの2年連続選出(2016-17、2017-18)があります。
セリエAは世界でもっとも守備意識が高いリーグの一つであり、そのリーグのベストイレブンに2年連続で選ばれるということは、攻守両面で抜きん出た活躍をしていたことを示します。
さらに2019年にはFIFProワールドXIのグループ5にも名を連ねており、世界中の選手がサンドロさんを最高の左サイドバックの一人として投票したことになります。
ポルト時代にはO Jogoの今年のチームに2012年・2013年と連続して選出されており、ユベントス移籍前からすでに欧州トップレベルの左サイドバックとして評価されていました。
数々の賞歴が積み重なるほど、サンドロさんが一時期は世界最高峰の左サイドバックの一人であったことは疑いの余地がありません。
ここ、改めてすごい経歴ですよね。
以下の表は、アレックス・サンドロさんの主なプレースタイルの特性をまとめたものです。
| 特性 | 内容 | 評価 |
|---|---|---|
| スピード | 爆発的な加速力で左サイドを縦に突破 | 世界最高峰レベル |
| フィジカル | 181cm/80kgの大型SBながら柔軟性も高い | 高い |
| テクニック | ブラジル仕込みのしなやかなボールタッチ | 高い |
| クロス精度 | 整ったキックフォームによる正確なクロス | 最大の武器 |
| 守備力 | 冷静な間合い管理と1対1での安定感 | 高い |
| 戦術理解 | ユベントスの守備システムに完全適応 | 高い |
守備面|ポジショニングと間合いの詰め方
アレックス・サンドロさんの守備は、身体能力頼みではなく、インテリジェンスと技術に裏打ちされたものです。
メッシをも封じた間合いの天才性
サンドロさんの守備の素晴らしさを語るうえで外せないのが、バルセロナ戦でのリオネル・メッシさんへの対応です。
世界最高の選手であるメッシさんを相手にしても、サンドロさんは抜かれないように「ちょっと遠いくらいの間合い」からスタートしていました。
そこからじわじわと間合いを詰め、メッシさんがカットインに入ったタイミングでボールに鋭くアタックする。
このタイミングの計り方が絶妙で、早すぎても遅すぎても成立しない「間合いの詰め方」の天才性が随所に光っていました。
守備においていつ寄せるか、そのタイミングが重要であるというのは守備の基本原則ですが、世界最高の選手に対してそれを完璧に実行できる選手は非常に限られています。
サンドロさんがユベントスの堅固な守備組織の左側を担えたのは、冷静で正確な1対1の守備能力があったからこそです。
単純なスピードや体の強さではなく、相手の動きを先読みする認知力と、そこから生まれる的確な間合い管理がサンドロさんの守備の核心にありました。
背後への対応 – ボールより人を見る冷静な判断力
もう一つ注目すべきサンドロさんの守備のシーンが、「自分の背後に相手が走り込む状況での対応」です。
多くのサイドバックは、こうした状況でボールへのアタックを優先しがちですが、サンドロさんはボールへのアタックに行かず、走り込む相手選手を的確に視野に入れながらついていきます。
これは守備の基本原則として「当然のこと」に見えますが、実際の試合中のプレッシャーの中で常に実行するのは非常に難しいことです。
守備が安定している選手の条件として「冷静な判断力」があることは多くの指導者が口にしますが、サンドロさんはその冷静さを世界最高峰の舞台で体現していました。
「ボールを追う衝動」をあえて抑え、相手選手の動きを優先する判断は、深い守備理解から生まれます。
こうした判断力が積み重なることで、サンドロさんはユベントスの守備の左側を長年にわたり任され続ける信頼を勝ち取っていました。
シンプルに見えるプレーの裏側に、高度な状況判断が潜んでいるわけです。
肩の戦いとタックルの技術 – 身体能力を活かした奪取力
サンドロさんの守備の特徴として、「肩の戦い」が特によく機能しているという評価があります。
力強い圧迫をかけてプレスをかけるのではなく、肩を相手の体に入れてボールの所有権を奪い取る技術が際立っていました。
181cmの大型サイドバックとしての体格を活かしつつ、ただ当たりに行くのではなく「肩を入れる」という技術的なアプローチは、相手との接触プレーで優位に立ちやすい特徴です。
タックルの精度もすっきりしており、ボールを奪ったらすぐに後方へ復帰してチームの守備陣形を整える能力も高いとされています。
このタックル後の素早い復帰能力は、単なる守備の強さだけでなく体力・スタミナの高さも示しています。
守備時には自分の身体能力と運動能力を最大限に活用し、相手の攻撃的なサイドプレーヤーとの1対1の状況で孤立させる、という守備スタイルは一貫していました。
ただし、後述するようにキャリア後半では怪我の影響でこうした運動能力が低下していき、全盛期の守備パフォーマンスを維持することが難しくなっていきます。
SBとしてのポジショニング – チーム全体の守備への貢献
サンドロさんの守備はあくまで「チームの守備システムの一部」として機能するものでした。
ユベントスの守備組織において、左サイドバックとしてSHと連携し、SHが斜め後方にスライドしてチャンネルを切ることでニアサイドのスペースを封鎖する。
これはセリエAの超一流クラブにおける守備の約束事であり、それをユベントスで9年間にわたり高いレベルで体現し続けたことは、チームへの絶大な貢献を意味します。
中盤のカゼミーロ(ブラジル代表チームメイト)のような選手が守備の起点となり、サンドロさんが左サイドの守備組織を担う。
そこにセンターバックのキエッリーニ・ボヌッチが最後の砦として控える。
こうした有機的な守備ユニットの中で、サンドロさんが的確なポジションを取り続けることが、ユベントスのセリエA5連覇(2015-16から2019-20)を支えた要因の一つでした。
守備は「個」ではなく「組織」で行うという哲学を体現した選手として、サンドロさんの守備能力を評価することが大切です。
攻撃面|ドリブルとクロスの精度
サンドロさんの攻撃面のプレースタイルは、見ていて本当にワクワクするものがありましたよね。
本職WGと見間違える突破力
アレックス・サンドロさんの攻撃で最も印象的なのが、ウイングフォワードかと見間違えるほどのドリブル突破力です。
スピードとパワーで対峙する相手ウイングを抑えたかと思うと、次の瞬間には自分が仕掛ける側に回り、相手サイドバックをドリブルで抜いて左サイドを深くえぐっていく。
2015-16シーズンのトリノ戦やフロジローネ戦では、左サイドを独力で突破してのアシストがユーヴェファンの記憶に刻まれています。
ブラジル人選手特有の技術的なドリブルと、身体能力から生まれる低いドリブル(相手に奪われにくい重心の低いドリブル)を組み合わせることで、相手守備にとって非常に厄介な選手でした。
当時、ウイイレアプリ2020(ウイニングイレブン)でも「LMFとしての運用がおすすめ」とされるほど攻撃的な能力が評価されており、ゲームデータ上でもドリブル・パスのパラメータが80代と非常に高い数値を示していました。
サイドバックとして起用されているにもかかわらず、攻撃のアクセントを加えられる存在感は、チームにとって大きなアドバンテージでした。
整ったキックフォームが生み出す正確なクロス
アレックス・サンドロさんのクロスについて語るとき、必ず言及されるのが「整ったキックフォーム」です。
クロスを上げる際、全く力が入っていないような、流れるようなキックフォームから高精度のボールが繰り出されます。
これはサッカー選手として非常に稀な技術で、「自分の形」を持っている選手だけが実現できる域に達していました。
左サイドバックとしてオーバーラップした際に、相手にとって危険なゾーンに何度もクロスを入れ続けられる「繰り返しの再現性」こそが、サンドロさんのクロスの特徴です。
2015-16シーズンのスタッツではアシスト数が際立っており、トリノ戦・フロジローネ戦など複数試合で正確なクロスによるアシストを記録しています。
こうした精度は日々のトレーニングの積み重ねから生まれるものですが、ブラジル生まれの感覚的なボールタッチがその基礎にあることも間違いありません。
ただし、キャリア後半の怪我による運動能力の低下とともに、もともとアンケな(好不調の差が激しい)クロスの精度がさらに落ちていったという指摘もあります。
ピンポイントクロスの秘密 – 柔らかさが生む精度
サンドロさんのクロスが高精度であることの根本的な理由は、前述した「身体の柔らかさ」にあります。
踏ん張る・力を入れる、という感覚でクロスを上げると、力みが生じてコントロールが難しくなります。
一方、上半身を柔らかく使いながら足を振ることで、力みのないスウィングとなり、結果的に精度が上がるのです。
サンドロさんのキックフォームを見ると、体重移動と脚の振りが非常にスムーズで、クロスを上げる際に顔が上がりすぎず、ボールの行方を最後まで確認できている点が特徴的です。
「最高のパフォーマンスを発揮するには柔らかくある必要がある」というのはサッカーに限らずスポーツ全般に通じる真理ですが、サンドロさんはそれを左SBのクロスという形で体現していました。
これは努力で身につけられる技術でもありますが、ブラジルで幼少期から培われた感覚的なボールタッチが根底にあってこそのものです。
整ったキックフォームは、一見地味に見えますが、選手としての格を示す重要な要素といえます。
攻撃参加のパターンと左サイドの制圧
アレックス・サンドロさんの攻撃参加は、単なる「上がること」ではなく、チーム戦術の中に組み込まれた形で行われていました。
ユベントスでは、左ウイングが中央に入ってくる動きと連動して、サンドロさんが後方から左サイドのスペースに走り込むという形が機能していました。
マンジュキッチさんが左ウイングに入っていた時期、この縦の連携は特に威力を発揮しました。
マンジュキッチさんが相手守備を引きつけながらゴール前に飛び込み、サンドロさんが外からクロスを供給するという形は、相手チームが非常に嫌がる攻撃パターンでした。
また、左サイドを単独で崩せるドリブル力もあるため、相手守備は「マンジュキッチの動きを警戒するべきか、サンドロのオーバーラップを警戒するべきか」という2択を迫られます。
攻守両面で相手に脅威を与えられるサイドバックは、チームに対して非常に大きな価値をもたらします。
サンドロさんが世界最高の左SBの一人と称された時期、その攻撃参加の質と量は間違いなくユベントスの攻撃に欠かせない要素でした。
ブラジル代表での評価とチッチ監督の言葉
代表レベルでのアレックス・サンドロさんの評価は、クラブとは少し異なる側面も持っていました。
代表チームでの立ち位置 – マルセロとの長い戦い
アレックス・サンドロさんがブラジル代表で主戦を獲得するまでには、長い道のりがありました。
同じ左サイドバックのポジションには、かつてレアル・マドリードで世界最高の左SBと呼ばれたマルセロさんがいました。
マルセロさんが代表チームで絶対的な地位にあった時期、サンドロさんは「ユベントスではベストの左SBだが、代表では2番手」という立場が続きました。
2018年ロシアワールドカップの最終リストにも選外となっており、この時点ではまだ代表での不動の地位を確立できていませんでした。
しかし、マルセロさんが代表チームから徐々に遠ざかるにつれ、サンドロさんが主戦として機能するようになります。
2019年コパアメリカでは、デビュー後初めて全国大会(国際大会)でスタメン出場を果たし、ブラジルの優勝に貢献しました。
長年「2番手」として我慢し続けた結果、ついに代表の主戦を獲得したサンドロさんの姿は、ファンの間でも多くの支持を集めています。
チッチ監督の評価 – 「イタリアタイプの力強いディフェンダー」
ブラジル代表監督チッチさんは、フランス・フットボール誌のインタビューでアレックス・サンドロさんについて興味深い評価を述べています。
「アレックス・サンドロは、どちらかといえばイタリアタイプの力強いディフェンダーだ」という言葉です。
これは決してネガティブな評価ではなく、ユベントスで長年プレーしてきたことで、ブラジル人特有の攻撃性よりもイタリアサッカーの守備的な堅固さを身につけているという意味合いです。
チッチさんは左サイドバックの課題として「左はロディが最近頭角を現した。彼の攻撃力は面白い」と述べており、純粋な攻撃力という点ではロディさんを高く評価していました。
一方でサンドロさんについては「力強いディフェンダー」という評価を与えており、守備面での安定感を特に認めていたことが伺えます。
これはサンドロさんのプレースタイルを的確に表した言葉でもあります。
攻守兼備ではあるものの、どちらかといえば守備を最優先に考えたうえで攻撃に参加するタイプで、純粋な攻撃的サイドバックとは少し異なる特性を持っていました。
コパアメリカ2019優勝と2022年ワールドカップ
アレックス・サンドロさんにとって代表キャリアのハイライトの一つが、2019年コパアメリカでのブラジル優勝です。
自国開催のコパアメリカでスタメンを張り、ブラジルが久しぶりの南米制覇を果たした瞬間を経験しました。
また、2022年FIFAワールドカップカタール大会にも出場しており、W杯の舞台でのプレーも実現しています。
2025年には、カルロ・アンチェロッティさんがブラジル代表監督に就任後に再び代表招集を受け、代表への復帰を果たしました。
アンチェロッティさんはRマドリードでコーチングしており、サンドロさんとは異なるクラブの人間ですが、経験豊富なベテランとして代表チームへの貢献を期待されています。
35歳になってもなお代表の門が開かれているというのは、サンドロさんへの信頼の大きさを示しています。
ここ、なかなかすごいことですよね。
代表通算実績と主な国際大会歴
アレックス・サンドロさんのブラジル代表通算実績と国際大会歴を以下の表にまとめます。
| 大会 | 年 | 結果 |
|---|---|---|
| Aマッチデビュー | 2011年11月10日 | ガボン戦 |
| FIFA U-20ワールドカップ | 2011年 | 出場 |
| ロンドンオリンピック | 2012年 | 銀メダル |
| コパアメリカ | 2019年 | 優勝 |
| FIFAワールドカップ カタール | 2022年 | 出場 |
| 代表Aマッチ通算 | 2011〜現在 | 43試合2得点 |
43試合2得点という代表キャリアは、決して攻撃的な数字ではありませんが、守備に重点を置くサイドバックとしては十分な貢献度といえます。
初ゴールは2018年10月12日のAマッチで記録しており、デビューから7年後にようやく代表での初ゴールを刻んでいます。
プロフィールと基本情報
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ここではアレックス・サンドロさんの基本的なプロフィールと、人物像について整理します。
基本プロフィール – 1991年生まれのブラジル人左SB
| 項目 | 内容 | 2026年04月16日現在の年齢 |
|---|---|---|
| 本名 | Alex Sandro Lobo Silva | – |
| 生年月日 | 1991年1月26日 | 35歳 |
| 出身地 | ブラジル・サンパウロ州カタンドゥバ | – |
| 身長 / 体重 | 181cm / 80kg | – |
| ポジション | 左サイドバック(センターバック兼任) | – |
| 利き足 | 左足 | – |
| 現所属 | CRフラメンゴ(2024〜) | – |
| 代表 | ブラジル代表(43試合2得点) | – |
2026年04月16日現在の年齢は35歳です。
サンパウロ州カタンドゥバ出身という地方都市のルーツを持ちながら、ユベントスで9年間プレーし世界の舞台で活躍したキャリアは、多くのブラジル人選手の夢の形を体現しています。
出身地カタンドゥバとサッカー選手としての素地
アレックス・サンドロさんの出身地であるカタンドゥバは、ブラジルのサンパウロ州北西部に位置する人口約12万人の地方都市です。
サンパウロやリオデジャネイロといった大都市ではありませんが、ブラジルではサッカーが文化として根付いており、地方都市でも優れた選手が育まれます。
サンドロさんが最初に所属したアトレチコ・パラナエンセはパラナ州のクラブであり、サンパウロ州出身ながら隣のパラナ州のクラブでキャリアをスタートさせるという経緯は、10代の頃から才能を見出されてスカウトされた証拠といえます。
ブラジルのサッカー環境では、10代前半からユースアカデミーに入り、早ければ10代後半でトップチームデビューすることも珍しくありません。
サンドロさんも2008年(10代)にプロデビューを果たしており、ブラジルサッカーの裾野の広さと育成力が生んだ選手の一人です。
地方出身でも世界最高峰の舞台に立てる、というブラジルサッカーの可能性を体現した選手でもあります。
無口で質素な生活スタイル – 芸能人っぽくないサッカー選手
アレックス・サンドロさんのプレー以外の部分で特徴的なのが、その極めて質素な生活スタイルです。
ユベントスとの再契約交渉中でさえインタビューがほとんどなかったという逸話があるほど、サンドロさんは口数が少ない選手として知られています。
「1日3〜400ユーロ以上を費やした場合、罪悪感を感じる」とインタビューで語ったことがあり、ヨーロッパのトップ選手としては異例の価値観を持っています。
Instagramにも高級ブランドの写真や豪邸・高級車の投稿は一切なく、スポーツアスリートのSNSでよく見られるような贅沢な投稿は皆無です。
これはサンドロさんの出身環境や育ちが影響しているのかもしれませんが、ともかくピッチ上のパフォーマンス以外では目立つことがない、いわば「職人気質」の選手といえます。
また、チームメイトのダニーロさんとは同じ年齢ということもあり、ユベントス時代から非常に親しい関係にあることが知られています。
怪我との戦い – コロナ禍と継続的なコンディション問題
アレックス・サンドロさんのキャリアにおいて、怪我との戦いは避けて通れないテーマです。
特に2021年1月4日には、イタリアで流行していたコロナウイルス検査で陽性判定を受け、同年1月26日まで自主隔離を余儀なくされました。
ちょうどこの日は誕生日(1月26日)でもあり、ちょうど誕生日に隔離で迎えるという苦境を経験しています。
その後も頻繁な怪我によって運動能力が徐々に低下していったとされており、2017-18シーズン以降のパフォーマンス低下との関連も指摘されています。
怪我は選手のキャリアに大きな影響を与えますが、特にスピードやフィジカル能力に依存するプレースタイルを持つサイドバックにとって、怪我による運動能力の低下はプレーの質に直結します。
サンドロさんのプレースタイルの変遷を語るとき、こうした身体的な変化が避けられないことを踏まえて見ていく必要があります。
アレックス・サンドロのプレースタイルの変遷
- キャリア初期の苦難とポルト移籍の軌跡
- ユベントス黄金期のプレースタイル
- パフォーマンス低下の原因と怪我の影響
- ピルロ体制でのセンターバック起用と適応
- フラメンゴ移籍後の現在とプレースタイルの今
キャリア初期の苦難とポルト移籍の軌跡
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世界クラスの左SBになるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
アトレチコ・パラナエンセでのデビューと初タイトル
アレックス・サンドロさんは2006年にアトレチコ・パラナエンセのユースに加入し、2008年にトップチームでプロデビューを果たします。
10代という若さでのプロデビューは、才能の証明でもありましたが、同時に世界の舞台へ向けた長い旅の始まりでもありました。
2009年にはカンペオナト・パラナエンセ(パラナ州選手権)を獲得し、キャリア初のタイトルを手にしています。
アトレチコ・パラナエンセは南米でも一定の実力を持つクラブであり、若いサンドロさんにとって実力を磨く良い環境でした。
この時期のプレースタイルはまだ荒削りではあったものの、身体能力の高さと左サイドバックとしての攻撃的なセンスはすでに際立っていたとされています。
2010年にサントスFCへのレンタル移籍が決まり、サンドロさんのキャリアは次のステージへと進みます。
サントスFC時代(2010-2011)- 南米制覇の体験
アレックス・サンドロさんがサントスFCへレンタル移籍した2010〜2011年は、サンドロさんのキャリアにとって大きな転換点となる時期です。
サントスFCはこの時期、後にレアル・マドリードで世界最高の選手となるネイマールさんを擁する強豪クラブであり、南米最高峰の舞台を経験できる環境でした。
サンドロさんはここでカンペオナト・パウリスタ(サンパウロ州選手権)を2010年・2011年と連続で制覇し、2010年のコパ・ド・ブラジル(ブラジルカップ)優勝、さらには2011年のコパ・リベルタドーレス(南米制覇)も達成します。
コパ・リベルタドーレスはクラブW杯のような南米版チャンピオンズリーグであり、若くして南米の頂点を経験したことは、その後のヨーロッパ挑戦への大きな自信となりました。
なお、このサントス時代にはヴィニシウス・ジュニオールさんとユースチームで共にプレーしたという情報もありますが、ヴィニシウスさんは2000年生まれのため、2010-11年当時のトップチームでの共闘ではなく、時期が異なります。
同年代のブラジル人選手たちが切磋琢磨する中で育まれた競争意識が、後の成長につながりました。
FCポルトへの移籍(2011-2015)- ヨーロッパへの第一歩
コパ・リベルタドーレス優勝の実績を引っさげ、アレックス・サンドロさんは2011年にポルトガルの名門FCポルトへの移籍を決断します。
若くしてのヨーロッパ挑戦は、南米出身の選手にとって大きなチャレンジでした。
FCポルトはウイングフォワードのポジションにも長けた攻撃的なスタイルを持つクラブであり、左サイドバックとしてのサンドロさんの攻撃的な特性が存分に生かせる環境でした。
ポルト時代の4年間(2011-2015)でプリメイラリガ(ポルトガル1部リーグ)を2011-12・2012-13と連覇し、スペルタサ(ポルトガルスーパーカップ)は2011・2012・2013と3年連続獲得という驚異的な実績を残しました。
地元紙O Jogoの今年のチーム(年間ベストイレブン)にも2012年・2013年と連続で選出され、ポルトガルリーグでの最高の左サイドバックとして認められました。
この実績がセリエAの王者ユベントスの目に留まり、2015年夏の移籍につながっていきます。
ポルトからユベントスへ – 世界最高の舞台への切符
2015年夏、アレックス・サンドロさんはFCポルトからユベントスFCへの移籍を完了させます。
ユベントスはセリエAを4年連続で制覇していた当時の欧州有数の名門クラブであり、そこへ20代中盤のブラジル人左サイドバックとして加入することは、サンドロさんが欧州トップレベルに認められた証といえます。
ポルト時代の4年間で培ったヨーロッパサッカーへの適応力と、プレースタイルの成熟がユベントスの目に留まった最大の要因でしょう。
ユベントスへの移籍は、単なるクラブの昇格ではなく、世界最高峰の守備組織・戦術の中でプレーするという大きな挑戦でもありました。
しかしサンドロさんはその期待に応え、ユベントスで9年間(2015-2024)にわたりプレーし続けるという快挙を成し遂げます。
これほど長期にわたり一流クラブに在籍し続けた左サイドバックは、世界を見渡しても多くはありません。
ユベントス黄金期のプレースタイル
ユベントスでの全盛期は、アレックス・サンドロさんが世界最高の左SBの一人として輝いた時代です。
ユベントス1年目(2015-16)- 即戦力として証明
2015年夏にユベントスへ加入したアレックス・サンドロさんは、1年目のシーズン(2015-16)からセリエA優勝・コッパ・イタリア優勝という二冠達成に貢献します。
新しいクラブ・新しいリーグへの適応には時間がかかる選手も多い中、サンドロさんは即戦力としてチームに溶け込みました。
ユベントスという組織的な守備を重んじるクラブのシステムに、1年目からこれほど速く適応できた背景には、ポルト時代に培った戦術理解力と、セリエAという守備重視のリーグへの高い適性があったと考えられます。
スペルコッパ・イタリアーナ(イタリアスーパーカップ)でも2015年に優勝しており、ユベントス加入初年度からタイトルを積み重ねました。
この最初のシーズンの成功が、続く黄金期の礎となりました。
2016-17シーズンのピーク – セリエA最高の左SBへ
2016-17シーズンはアレックス・サンドロさんのキャリアにおける最高到達点ともいえるシーズンです。
セリエAチームオブザイヤーに初めて選出され、ユベントスのセリエA優勝・コッパ・イタリア優勝に大きく貢献しました。
さらにUEFAチャンピオンズリーグでは決勝まで進出(決勝ではレアル・マドリードに敗れたものの)、欧州の舞台でもサンドロさんの存在感が際立ちました。
このシーズン、サンドロさんと左ウイングのマンジュキッチさんが形成した左サイドの縦関係は、セリエAで最も脅威的な左サイドコンビとして評価されました。
守備でも攻撃でも高いパフォーマンスを見せ続けたサンドロさんは、この時点で「世界最高の左サイドバックの一人」という評価を世界中のサッカーファンから受けていました。
あの頃のサンドロさんは本当に別格でしたよね。
2017-18シーズン – 2年連続受賞とキャリア最高評価
2017-18シーズンもアレックス・サンドロさんは高いパフォーマンスを維持し、セリエAチームオブザイヤーを2年連続で獲得します。
さらにこのシーズンの活躍が評価され、2019年にはFIFProワールドXIグループ5に選出されています。
FIFProワールドXIとはプロサッカー選手協会(FIFPro)が世界中の選手投票によって選ぶベストイレブンであり、世界中のプロ選手からの投票によって選出されるという重みがあります。
2年連続セリエAチームオブザイヤーとFIFProワールドXI選出という組み合わせは、この時期のサンドロさんが客観的な指標においても世界最高レベルの左サイドバックであったことを明確に示しています。
以下の表は、ユベントス時代の主なタイトルと個人受賞をまとめたものです。
| シーズン | タイトル・受賞 |
|---|---|
| 2015-16 | セリエA、コッパ・イタリア、スペルコッパ・イタリアーナ |
| 2016-17 | セリエA、コッパ・イタリア、セリエAチームオブザイヤー |
| 2017-18 | セリエA、コッパ・イタリア、スペルコッパ・イタリアーナ、セリエAチームオブザイヤー2年連続 |
| 2018-19 | セリエA |
| 2019-20 | セリエA |
| 2019年 | FIFProワールドXIグループ5 |
| 2020-21 | コッパ・イタリア |
| 2023-24 | コッパ・イタリア |
ユベントス黄金期のプレースタイルの特徴まとめ
2015〜2017年のサンドロさんのプレースタイルを振り返ると、守備と攻撃が高い水準でバランスされている点が際立っていました。
守備では冷静な間合い管理とポジショニング、攻撃では整ったキックフォームから繰り出される正確なクロスと積極的なオーバーラップ。
また、ブラジル人特有の柔らかい身体の使い方と、イタリアサッカーで磨かれた守備の堅固さが融合した独自のプレースタイルでした。
チッチさんが「イタリアタイプの力強いディフェンダー」と評したように、ポルト・ユベントスでのヨーロッパ生活がサンドロさんのプレーに堅固な守備意識を植え付けた一方、ブラジル生まれの技術的センスが攻撃面での質を担保していました。
この時期のサンドロさんは、世界中の左サイドバックの中でも最も完成度の高い選手の一人であったと評価できます。
パフォーマンス低下の原因と怪我の影響
全盛期の輝きを放ったサンドロさんに、2017-18シーズン以降は大きな変化が訪れます。
2017-18シーズン以降に何が起きたのか
2017-18シーズンにセリエAチームオブザイヤーを2年連続で受賞したアレックス・サンドロさんですが、その直後のシーズンから明らかなパフォーマンス低下が見られるようになります。
攻守両面でのプレーに以前のような鋭さが失われ、頻繁な怪我がコンディションを安定させることを妨げ始めたのがこの時期です。
ファンの間では「2018年頃からサンドロのプレーが変わった」という声が上がり始め、かつての無尽蔵のスタミナと切れのあるドリブルが見られなくなっていきました。
もともとスピードとフィジカル能力に依存する部分が多かったサンドロさんのプレースタイルにとって、怪我による運動能力の低下は致命的な影響をもたらします。
2018-19・2019-20シーズンは引き続きユベントスのセリエA優勝に貢献したものの、個人としての輝きは2016-17・2017-18の頃と比べると明らかに陰りが見え始めていました。
それでもセリエA5連覇の全シーズンに在籍し続けたという事実は、チームへの貢献度の高さを示しています。
怪我の影響 – 運動能力の低下とクロス精度への打撃
アレックス・サンドロさんのパフォーマンス低下を語るうえで、怪我の影響は避けて通れません。
頻繁な怪我によって運動能力が徐々に低下し、もともと好不調の差が激しかったクロス精度がさらに落ちていったとされています。
特に左足主体のプレースタイルを持つサンドロさんにとって、左下肢や腰部への怪我はプレーの核心部分に直結します。
全盛期に見られたような「力みのないスウィングから繰り出す精度の高いクロス」が影を潜め、代わりに力みやミスが増えるようになったとの評価がサポーターや専門家から聞かれるようになりました。
守備面でも、肩の戦いやタックルのキレが低下し、1対1の局面での安定感が損なわれていきました。
これは老化による自然な変化という側面もありますが、それ以上に怪我の累積ダメージが影響していたとみられています。
サッカー選手にとって怪我との戦いはキャリア全体を通じた課題であり、サンドロさんもその例外ではありませんでした。
技術的課題 – 左足依存とプレーの起伏の問題
アレックス・サンドロさんの技術的な課題として、左足への依存度の高さとプレーの起伏の激しさが挙げられてきました。
左足主体の選手として左サイドバックで高い実績を残したことは事実ですが、右足でのプレーに不安があるという評価は全盛期にも指摘されていた点です。
全盛期にはこの弱点を他の強みでカバーできていたものの、怪我でパフォーマンスが落ちると弱点がより露わになりやすくなります。
プレーの起伏の激しさ、すなわち「好調な試合と不調な試合の差が大きい」という特性も、サンドロさんが一貫して指摘されてきた課題でした。
とはいえ、左足の技術が際立って優れているからこそ、その依存度が高くなるのは自然なことでもあります。
マルセロさんなど世界トップの左SBと比較されることも多かったサンドロさんですが、それは裏を返せばそのレベルに評価されていたということの証拠です。
専門家・ファンが語る「全盛期との違い」
2017-18シーズンをピークとするサンドロさんのパフォーマンス変化について、サッカーメディアやサポーターの間では様々な分析がなされています。
2020-21シーズン以降のプレーを全盛期(2016-17)と比較すると、主な変化として「オーバーラップの回数の減少」「クロスの精度の低下」「1対1での奪取率の低下」といった点が指摘されています。
一方で、経験値とポジショニングの賢さは向上しており、ベテランとしての試合の読み方と判断力は成熟していきました。
「あの頃のサンドロはどこに行ったのか」という声がある一方で、「それでもユベントスで使われ続けた理由がある」という評価も根強く、両方の見方が共存しています。
選手としての長寿キャリアを全うするには、全盛期の爆発的なパフォーマンスから経験と知性に基づくプレーへと移行することが必要であり、サンドロさんはその過渡期を過ごしていたといえます。
ピルロ体制でのセンターバック起用と適応
2020年以降、アレックス・サンドロさんには新たな役割が与えられることになります。
ピルロ監督が決断したCB起用の背景
2020年、ユベントスの新監督にレジェンドMFのアンドレア・ピルロさんが就任します。
ピルロさんはユベントスの守備組織を再編するにあたり、アレックス・サンドロさんをサイドバックではなく左ストッパー(センターバックの左側)として起用するという戦術的な決断を下します。
これは従来の左SBとしてのサンドロさんとは異なる役割であり、サンドロさんにとっても新たな適応が求められる挑戦でした。
ピルロさんがこの決断をした背景には、サンドロさんの持つ強靭な身体条件とビルドアップ能力を、より後方からチームに貢献させるという意図があったとみられています。
サイドバックよりも後方の役割となるセンターバックでのプレーは、スタミナ的な消耗を抑えながらもチームに貢献できるポジションでもあります。
SB出身CBとしてのビルドアップ能力と適応
アレックス・サンドロさんがセンターバックとして起用されたとき、フルバック(サイドバック)出身としての特有の能力が活きる場面がありました。
後方からのビルドアップにおいて、サイドバック経験者はスペースの使い方や縦パスの出し方に長けているケースが多いとされています。
サンドロさんもCBとして後方からビルドアップに参加する際に、フルバック経験から来る視野の広さと縦パスの精度を発揮していました。
スピード面でも、一般的なCBより高いスピードを持つためカバーリングの範囲が広いというアドバンテージもありました。
ただし、CBとしてのポジショニングやDFラインの管理という専門的な技術は、長年サイドバックで培ってきたものとは異なるため、適応に時間がかかる部分もありました。
「奇妙なタックル」問題 – CBとしての課題
ピルロ体制でのセンターバック起用において、アレックス・サンドロさんには「あえてこの状況で?」という気がするような奇妙なタックルを頻繁に見せるという評価が一部からなされていました。
これはCBとしての守備判断が、長年のSBとしての習慣と完全には切り離せていないことを示しているとも解釈できます。
また、CBにとって重要な「ダビンソン・サンチェス選手のような大きなたるみを持った守備」に対して、反応速度が遅いという短所も指摘されていました。
こうした課題はありながらも、2020-21シーズンにはコッパ・イタリア優勝に貢献し、チームへの存在感は保ち続けました。
新しいポジションへの適応という難題に挑んだサンドロさんの姿勢は、プロとしての高い職業意識を示しています。
ユベントスでの最後の4年間(2020-2024)の総括
2020年以降のアレックス・サンドロさんのユベントス時代は、全盛期とは異なる形でチームに貢献した期間でした。
ピルロ体制(2020-21)でのCB起用、その後のアッレグリ体制(2021-23)での復帰・再度のSB起用、そして2023-24シーズンにコッパ・イタリア優勝を達成してユベントスを去るという流れがありました。
9年間でユベントスが獲得したタイトルのほぼすべてに在籍し、セリエA5回・コッパ・イタリア5回・スペルコッパ・イタリアーナ3回という圧倒的な実績を残しました。
若い選手が台頭する中でも2024年まで居場所を確保し続けたことは、サンドロさんの経験・プロ意識・チームへの献身が認められ続けた証拠といえます。
2024年夏、9年間のユベントスでの生活に別れを告げ、サンドロさんは母国ブラジルへと帰っていきました。
フラメンゴ移籍後の現在とプレースタイルの今
2024年、アレックス・サンドロさんは約14年ぶりに母国ブラジルへと帰還します。
2024年夏のフラメンゴ移籍 – 母国への凱旋
アレックス・サンドロさんは2024年夏、ユベントスとの契約満了を経てCRフラメンゴへの加入を発表しました。
フラメンゴはリオデジャネイロを本拠地とするブラジル最大の人気クラブの一つであり、過去にコパ・リベルタドーレスで複数回優勝した南米屈指の強豪クラブです。
サンドロさんにとってのフラメンゴ移籍は、ヨーロッパでの長いキャリアに一区切りをつけ、母国ブラジルで最後の輝きを放つための選択ともいえます。
背番号26を着用し、レオナルド・ジャルディム監督体制のもとでプレーするサンドロさんは、35歳というキャリア晩年でも一流クラブでの地位を確保しています。
ユベントス時代の名声と実績を持ち込んだベテランとして、フラメンゴの若い選手たちへの影響力も期待されています。
フラメンゴでの役割と現在のプレー内容
フラメンゴでのアレックス・サンドロさんの役割は、ユベントス時代の全盛期とは異なります。
現在の年齢では、以前のような爆発的なオーバーラップと90分間のハイパフォーマンスを維持することは難しくなっています。
しかし、長年のヨーロッパサッカーで磨かれた守備の知性とポジショニングの賢さ、そして経験から来る試合の読み方は、年齢とともに失われるものではありません。
スピードで勝負するスタイルから、ポジショニングと読みで相手を上回るスタイルへの転換は、ベテランサイドバックが生き延びるための自然な進化です。
フラメンゴには若い攻撃的なサイドバックも在籍しており、サンドロさんはスタメン固定というよりも状況に応じた起用がメインになっている側面もあります。
それでも、ブラジルサッカー界最高峰のクラブで現役を続けているという事実は、サンドロさんのプロとしての価値が依然として高いことを示しています。
アンチェロッティ体制でのブラジル代表復帰(2025年)
2025年には、カルロ・アンチェロッティさんがブラジル代表監督に就任したことで、アレックス・サンドロさんに代表復帰のチャンスが訪れます。
アンチェロッティさんはRマドリードなど欧州トップクラブを率いた世界的名将であり、その就任はブラジルサッカー界に大きな変化をもたらしました。
新体制の2025年6月、サンドロさんは代表メンバーに再び招集され、長いブランクを経ての代表復帰を果たしています。
35歳での代表復帰は、決して当たり前のことではありません。
これはアンチェロッティさんが、サンドロさんの経験値とプロとしての安定感を代表チームに必要なものとして評価したからこそといえます。
若い選手が台頭する中でのベテラン起用は、チームにメンタル面での安定をもたらすという側面もあります。
現在のプレースタイルと若手時代との比較
アレックス・サンドロさんの現在のプレースタイルを若手・全盛期と比較すると、以下のような変化が見て取れます。
| 時期 | プレースタイルの特徴 |
|---|---|
| 若手期(2008-2015) | 身体能力全開、積極的な攻撃参加、南米サッカー的な即興性 |
| 全盛期(2015-2018) | 攻守バランス、クロス精度ピーク、ユベントスの戦術に完全適応 |
| 過渡期(2018-2024) | 怪我の影響、CB起用への適応、経験と知性でカバー |
| 現在(2024〜) | ポジショニング主体、ベテランとしての存在感、代表でも経験を発揮 |
選手としての進化の軌跡を見ると、20代前半の爆発的な身体能力から、30代のインテリジェンスと経験による安定したプレーへと見事に転換しています。
35歳となった今も現役で最高峰のクラブと代表でプレーし続けるサンドロさんの姿は、サッカー選手としてのプロフェッショナリズムの見本といえるでしょう。
これからもフラメンゴと代表での活躍が楽しみですよね。
アレックス・サンドロのプレースタイル総まとめ
- 1991年1月26日生まれ、ブラジル・サンパウロ州カタンドゥバ出身の左サイドバック
- 身長181cm・体重80kgの大型サイドバックで利き足は左足
- プレースタイルはスピード・パワー・テクニック・クロス精度すべて高い「現代型SB」
- 守備ではメッシを相手にも通用した冷静な間合いの詰め方と1対1の能力が特徴
- 攻撃では整ったキックフォームからの正確なクロスが最大の武器
- ブラジル人特有の上半身の柔軟性がクロス精度とフィジカルの粘りを生む
- ユベントス(2015-2024)でセリエA5回・コッパ・イタリア5回などタイトルを量産
- 2016-17・2017-18シーズンにセリエAチームオブザイヤーを2年連続受賞
- 2019年にはFIFProワールドXIグループ5にも選出され世界が実力を認めた
- チッチ監督から「イタリアタイプの力強いディフェンダー」と評価された
- 2017-18シーズン以降は頻繁な怪我でパフォーマンスが低下した
- ピルロ体制では左センターバックとして新たな役割に挑戦した
- ブラジル代表通算43試合2得点、2019年コパアメリカ優勝・2022年W杯出場
- 2024年夏にフラメンゴへ移籍し母国ブラジルへ帰還
- 2025年にアンチェロッティ体制で代表復帰を果たした現役選手
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